印西大師  
印西大師       次へ 2011年7月30日更新
 江戸時代に庶民の間に西国三十三観音、秩父三十四観音、四国八十八ヶ所などの巡礼や伊勢、熊野、金比羅、出羽三山、善光寺参りなどが流行しました。そのうちの四国八十八ヶ所遍路を模して作ったものが「印西大師八十八ヶ所巡礼」です。これは四国八十八ヶ所の「移し」とか「写し」といわれるもので、「新四国八十八ヶ所霊場」などと呼ばれ、ほかにも「東葛印旛大師」や「吉橋大師」などがあります。お隣の白井市には「白井大師」がありましたが平成十七年に解散してしまいました。
 印西大師は札所が88ヶ所ではなく89ヶ所(89番目は高野山の意味でしょうか)あり、さらに番外の札所もたくさんあります。現在は、毎年4月1日から8日までの8日間の巡礼ですが、かつては9日、あるいは10日くらいかかったようです。地域的には、白井市、印西市、本埜村、印旛村の2市2村にまたがります。札所はお寺の境内に設けられていて、各集落ごとに維持管理してきたものが多いようですが、ある集落が大師講から脱退するとその札所を別の場所に移動させたようで、同じお寺に2ヶ所の札所がある場合があります。最近新しく建て替えられたものもあります。
 印西大師の場所がお寺なら探しやすいのですが、廃寺になっているところや、道端のようなところもあって、見つけるのがたいへんな場所もあります。北総台地には似たようなお堂がたくさんあるのですが、印西大師にはすべて「印西大師第○番」と札がついています。番外の札所にはそれがついていないので、そのお堂が印西大師の番外のものなのか、それ以外のものなのか、巡礼に参加した人でないと判別がつきません。
 なお、弘法大師だからといって、印西大師のあるお寺が真言宗とは限りません。印西市は天台宗のお寺が圧倒的に多い中で印西大師がつくられたことから、むしろ天台宗のお寺の境内に印西大師のお堂があるケースが多いように見受けられます。
 89ヶ所すべて回ると100km以上あり、自転車で行くにも3、4回に分けないと回れないと思います。
 なお、参考図書として、五十嵐行男監修「北総の自然とともに歩く『印西大師八十八か所』」(印西・白井編)と、同(印旛・本埜編)(北総ふるさと文庫発行)があります。印西大師の歴史や簡単な地図が記載されていて便利です。ただし、地図が概略すぎるので、あらかじめ地図ソフトなどで所在地を見ておいたほうが無難です。
 また参考Webでは、「ちばらきの神社・寺院」が写真で紹介してあるので、たいへん役立ちます。
 下調べをしながら少しずつ探索するのも楽しみのひとつかと思います。
       
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 印西市周辺には、「東葛印旛大師」、「吉橋大師」、「四郡大師」、「新四国相馬霊場八十八か所」、「佐倉八十八か所巡り」、「利根運河大師」があります。また、規模の小さい「小廻り大師」?というものもあるようです。なお、「白井大師」については、白井市神々廻の神宮寺にその経緯を記載した碑があります。