印西大師 |
印西大師について | 2024年6月更新2023年12月更新 | ||
江戸時代に庶民の間に西国三十三観音、秩父三十四観音、四国八十八ヶ所などの巡礼や伊勢、熊野、金比羅、出羽三山、善光寺参りなどが流行しました。そのうちの四国八十八ヶ所遍路を模して作ったものが印西大師八十八ヶ所巡礼です。これは四国八十八ヶ所の「移し」とか「写し」といわれるもので、新四国八十八ヶ所霊場などと呼ばれ、ほかにも東葛印旛大師(柏大師)などがあります。白井市や八千代市には白井大師や吉橋大師がありましたが、残念ながら講を解散されたようです。 印西大師には番号の付いた本番札所が88か所ではなく89か所あり(89番目は高野山の意味でしょうか)、さらに番外札所(掛所)もたくさんあります。全体の巡礼は新型コロナウィルスの感染拡大のため2020年から休止中のようですが、それまでは毎年4月1日から6日までの6日間の巡礼で、さらに昔は8〜10日くらいの日数をかけて巡っていたようです。地域的には、白井市と印西市の2市にまたがります。四国遍路のように番号順に巡るわけではなく、発心寺(結願寺)から集落ごとに巡っていき、再び発心寺に戻って結願となります。距離にすると100km以上になります。番号の付された89か所の霊場は、ほとんどがわかりやすい場所にあるので個人でも巡れます。ただし、第36番青竜堂、第52番岡の堂、第59番星光院、第63番吉祥院及び第68番大竹はややわかりにくいかもしれません。 番号の付いた89か所の札所の御堂(大師堂)には番号札(印西大師 第〇番 岡本)が貼られているので特定しやすいのですが、番外の御堂となるとそのような目印がないので、現地に行ってみて大師堂であることは確認できてもなんという名称の御堂なのかわからないことがあります。ましてや明治の時代にあった番外の御堂かどうか確認するのはたいへんです。地元の方でも昔の印西大師のことを知っている方は多くないと思います。 ほとんどの御堂は小堂で、丸彫りの御大師様がおられます。最近新しく御堂を建て替えたところもあります。御堂はお寺の境内や集会所の敷地、共同墓地などにあって、お寺や集落で維持管理してきたものが多いのですが、中には個人で管理されているものもあります。 なお、弘法大師だからといって、印西大師のあるお寺が真言宗とは限りません。天台宗のお寺が多い地域に印西大師がつくられていることから、番外の大師堂の中に弘法大師と伝教大師の両像が並んでおられる御堂もあります。 場所や歴史の下調べをしながら少しずつ現地に行ってみるのも楽しみのひとつかと思います。 参考図書として、五十嵐行男監修「北総の自然とともに歩く『印西大師八十八か所』」(北総ふるさと文庫)や、印西歴史愛好会編「印西大師八十八か所 札所めぐりで郷土の歴史を楽しむ」などがあります。印西大師の歴史や札所の説明や地図が掲載されていて便利です。また、最近では、実際に印西大師の札所を巡ってその記録をブログに掲載しているWebページもあり、こちらもたいへん役立ちます。かつて「ちばらきの神社・寺院」というWebサイトが御堂の写真付きで紹介してくれていたのでたいへん役立ちましたが、現在は閉じられてしまいました。是非復活してほしいと思います。 2023年は弘法大師生誕1250年ですので、以前作成した札所一覧表を作り直してみたのが2023改訂版です。まだ不明か所が多い未完成版ですが、今後も調査し、内容を充実させていきたいと思っています。不明か所などについての情報をお持ちでしたら是非お寄せください。 また、印西大師と重複する札所が多いののですが、白井大師の札所一覧表も作成しましたので、追加して掲載します。 ままちゃり倶楽部印西支部 cntk2hon★gmail.com(★を@に変換) |
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▼▼印西大師札所一覧表(サイクリング順路表)(2023改訂版) html | |||
▼▼印西大師札所一覧表の説明 PDF | |||
▼▼印西大師・印西八十八ヶ所手引鏡掲載札所の番号付定 PDF | |||
▼▼印西大師巡拝順路図(印旛歴史民俗資料館)掲載札所の番号付定 PDF | |||
▼▼印西大師サイクリングマップ1/5・木下方面 PDF | |||
▼▼印西大師サイクリングマップ2/5・本埜方面 PDF | |||
▼▼印西大師サイクリングマップ3/5・印旛方面 PDF | |||
▼▼印西大師サイクリングマップ4/5・船穂方面 PDF | |||
▼▼印西大師サイクリングマップ5/5・白井方面 PDF | |||
▼▼白井大師札所一覧表(サイクリング順路表) html | |||
▼▼白井大師札所一覧表の説明 PDF | |||
▼白井大師サイクリングマップ PDF | |||