駒形三郎HP0090 |
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2009. 4. 5 |
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独断と偏見リスト |
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方言 と 専門用語 |
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「方言」と「専門用語」を辞書でみると、 |
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方言 : |
共通語に対して ある地方だけで使用される語。 |
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専門用語 : |
特定の学術・技芸の分野で用いられる語。 |
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地理的空間と社会構造的空間の違いがあるが、ほぼ同意の言葉であることが解る。 |
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社会人になったとき、ある地方の工場に勤務した。 |
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その工場内で使用される業界用語を専門用語と思い、覚えていった。 |
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数年後に別地方の工場に転勤したとき、それまで使っていた専門用語の一部は 前工場の方言であることに気付いた。 |
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社会人生活が長くなると、会社の合併なども経験することになる。 |
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会社間で使用する言葉の違いがあり、それまで専門用語と思っていたものの一部が
その会社の方言でしかないことに気付くことになる。 |
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これらの経験を通し、さらに拡大解釈をしたとき、 「専門用語」 = 「方言」 と思うようになった。 |
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最近 気象予報士の勉強をした。 |
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テレビ・ラジオ等で毎日
天気予報に接し、ほどほどには理解しているので、気象庁方言(=気象専門用語)は難しくないと思っていた。 |
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しかし、「聞く」ことは出来ても、その用語を使って「話す」こと、文章を「書く」ことに戸惑いを感じた。 |
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京言葉の「おいでやす」 「おおきに」等 聞いて理解できるが、使ってみようとするとき、直には言葉にならないのと同じ状況である。 |
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気象庁方言の一例を記す。 |
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「冷たい雨」、「暖かい雨」という表現がる。 |
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感覚的には、秋から冬に降る雨を「冷たい雨」、春から夏に降る雨を「暖かい雨」 と感じる。 |
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気象庁方言では、雲粒子(径
20μ)から雨粒子(径 2mm)への成長過程の違いを表している。 |
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@ |
雲粒子径の差により
重力(体積=径の3乗に比例)と空気抵抗(面積=径の2条に比例)の作用により飛翔速度差が発生し、衝突を繰り返すことにより雨粒子へと成長する。 |
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A |
雲粒子には 氷粒子と水粒子(過冷却)が混在する。 氷と水の表面飽和水蒸気圧差の作用により氷粒子は急速に成長し、水粒子は消滅してゆく。 |
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氷効果を含まない@作用のみで降る雨を「暖かい雨」といい、氷効果を含む@・Aの複合作用により降る雨を「冷たい雨」という。 |
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日本上空
4km以上は 夏でも氷点下である。 |
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よって、日本に降る雨のほとんどは 「冷たい雨」 ということになる。 |
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