千葉ニュータウン地域紙 まいたいむ北総 バックナンバー 

まいたいむ北総バックナンバー

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2004年2月28日号

目次

主要記事
新市名称1位は北総市 プロを講師に写真講座 民具展
新市まちづくり計画 白井駅前美化ボランティア ちょっとそこまで【流山市】
財政シミュレーション解説 男性も料理の腕必要 北総東西(お知らせ)
春を待つ鳥待神事 永治中学校思い出の碑 北総今昔【マテヤ】
シンガーソングライター大野靖之さん 梨の酢・梨バーモント まいたいアンケート【独立・自立】
中心市街地活性化フォーラム 2月のイベント


 新市名称1位は北総市

目次へ 印西市・白井市・印旛村・本埜村合併協議会が1月、4市村住民を対象に募集していた新市の名称のアンケート結果がまとまり、2月19日の第14回会議で報告された。応募総数は11360件、有効は11107件で、応募者の内訳は印西市5279、白井市3123、印旛村1809、本埜村896件。
 新市名8候補のうち1位は「北総市」(3267)、2位は「印西市」(2523)、3位は「北千葉市」(1546)、4位は「秋桜市」(1386)で、以下「いんば市」(985)「印旛市」(949)「ほくそう市」(376)「印波市」(75)と続く。
 「印旛市」「いんば市」「印波市」は合計でも2009票と「北総市」には及ばず、また「印西市」は、これを選んだのが全員印西市住民と仮定しても、半数以上の印西市住民が他の市名を選んだことになり、住民が4市村の新しい街づくりに向けて、既存の市村名ではなく新しい市名を求めた傾向が顕著になった。
 合併協議会ではアンケートの結果をふまえて全委員が検討、次回3月4日の会議で名称を決定する。

 新市まちづくり計画

目次へ 2月19日の第14回4市村合併協議会で、合併後の新市建設の基本方針や重点施策、財政計画などを定めた「新市まちづくり計画(新市建設計画)」案が提案された。
 まちづくり計画は「未来につなぐ人と夢−活力あふれる自立都市」を将来像に●地方分権への対応●東京・成田との近接性をふまえた業務核都市としての自立化の促進●積極的な行財政改革と財政基盤の強化●千葉NT事業を生かした均衡ある地域の発展●少子高齢社会に対応した生活基盤づくりとこれを支える積極的な市民参加、の5つの視点から、将来構想に示された7つの基本方針ごとに主な事業を定めている。
 合併後10年間の予算規模は概ね400億円強で推移。4市村合併では最大505億円(うち36億円は地域振興のための基金造成分)の特例債が利用できるが、有利とはいえ、いずれは返済しなければならない借金でもあり、新市建設計画では合併がなくてもいずれ各市村で行っていく予定の事業を中心に必要最小限度の額を見込み、総額は100億円を下回る見込み。
 主要事業では、基本方針ごとに▽平岡自然公園整備▽印西クリーンセンター更新施設建設▽小中学校大規模改修▽総合体育館建設▽ふるさと産品育成▽印旛中央地区土地区画整理事業の促進(公団施行)▽松崎工業団地(県施行)・白井工業団地の整備促進▽地域幹線道路の新設・改良▽白井地区コミュニティセンター整備▽白鳥の里整備▽レイクサイド交流拠点の整備検討▽産直センター整備▽各種の福祉施策▽里山保全事業▽(仮称)地域の美しい環境づくり事業、等の各種事業が盛り込まれた。事業費は新市で見込まれる投資的予算額の約7割で、残り約3割は新市発足後の新たな事業等に充当する。合併協議会では次回以降、同まちづくり計画案について審議が行われる見込み。
 なお、同まちづくり計画案と共に示された10年間の財政シミュレーションで、毎年度の歳入見込み額から義務的に出て行く歳出見込み額を差し引いた投資的事業に当てられる財源は、合併した場合、10年間で約285億9千万円が見込めるのに対し、単独では印西市で約157億7千万円、白井市でマイナス約34億1千万円、印旛村で約1億4千万円、本埜村で約24億5千万円(各市村共10年間の合計額)となり、白井市、印旛村では将来構想策定時より、さらに厳しい財政見通しとなった。

 財政シミュレーション解説

目次へ 【解説】白井市の財政硬直化は4市村でも先んじてまちづくりを行い住民福祉向上に取り組んできたことに対し、経済環境の激変や急激な高齢化で歳入見通しが大きく変化してきたもの。市には小中学校の耐震改修等まだ必要な大規模事業がある。
 印西市は進出企業等からの法人税・固定資産税等で歳入面にゆとりが出てきたものの、今後も建設しなくてはならない施設や道路、学校等があり、今後迎える急激な高齢化や住民福祉のさらなる向上等の課題がある。
 印旛村・本埜村はこれまで無理をせず財政を維持してきたが、都市化と共に今後は都市基盤整備、住民福祉の向上等が大きな課題になってくる。
 合併は行財政改革ばかりでなく、13万数千人の規模の都市となることで財政基盤となる住民税、固定資産税等の一定規模の財源が安定的に見込め、各市村単独の場合の一定期間の税収不足などの「波」を吸収。多少の経済情勢の変化に左右されず事業やサービスを行う足腰の強い自治体を作ると共に、各市村がそれぞれ得意分野で先進的に取り組んできた住民福祉を地域全体に広げ、住民にとっても住みやすいまちづくりを促進する。

 春を待つ鳥待神事


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 印西市浦部の中村家一族に古くから伝わる「妙見神社の鳥待」の神事が2月22日、今年のヤドの中村武雄さん方で開かれた。
「鳥待」はオビシャの1種で、梅の枝や竹にシン粉餅で作ったカラフルな鳥をとまらせ、御神体に供えて魔除けと豊作を祈願する。シン粉餅の鳥は参拝者に配られ、昔から厄除けや目の病等に効くとして珍重されたという。

 シンガーソングライター大野靖之さん

目次へ 「次生まれて来るとしたなら/また僕は/あなたの子供で生まれてきたい…」病床からいつも見守ってくれていた母への想いを、母が一番好きだった歌に込めて、大野靖之さん(21)はメジャーデビューを目指し音楽活動を続けている。
 幼い頃から音楽が好きだった彼は、印西中2年の時ギターを買い、歌にはまった。中3の時、行きたい学校がなく進学しない、という彼に、母の留美子さんは「何がやりたいの」と尋ね「音楽なら」と聞くと翌日には音楽科のある高校の案内が揃っていたという。
 留美子さんは靖之さんが小6の時、乳癌を手術。やがて再発し高校の頃には全身に転移し歩けない程に。そんな中、父と共に、3人の兄弟がやりたいということは必ず応援してくれた。
 高校で声楽を学び始めた大野さんは、高2の時「自分の歌で感動を伝えるシンガーソングライターになりたい」と決意。高3春から松戸駅で路上ライブを始めた。ライブの帰りには留美子さんが入院していたホスピスを訪ねるのが日課に。
 初めての路上ライブでは予想以上に堂々と歌え「歌が好き」と再認識。歌っている自分と聞いてくれる人たちが一体になれる感覚に「音楽の持つすごい力を実感」したが、高校の卒業を前に母の容体が悪化、ついに他界した時には、歌への気持ちも失せ、ライブ活動からも遠ざかった。
 そんな彼が再び立ち上がったのは19歳の時。母が亡くなる前、麻酔から奇跡的に目覚め「ヤックンの歌が聞きたい」と言ったと聞いてから。「あんなに応援してくれた母のためにも歌わなきゃ」と心が決まり、柏駅の路上ライブに立った。
 二十歳の夏、柏市で開かれたストリート・コンテストで「ベストステージ賞」を受賞。昨年春には250曲のオリジナルから「命」をテーマにした10曲をCDアルバムにまとめ、現在は各地のホスピスで母と同様命と向き合っている人達、児童養護施設で親を亡くした子どもたちを前に、心の歌を歌い続けている。
 こんな大野さんが3月13日、地元印西市文化ホールで開かれる「印西市中心市街地活性化フォーラム」でコンサートを行う。
 「世代を超えて心を伝えられるシンガーに」と夢の実現に向けて歩む大野さんの歌声が、母の愛した印西の街に響く。

 中心市街地活性化フォーラム

目次へ 印西市木下駅圏の中心市街地に元気を取り戻すために、力と知恵を出し合おうと「印西市中心市街地活性化フォーラム」が3月13日(土)、市文化会館大ホールで開かれる。13時30分〜。
 「夢かなえ!このまち、だんだん好きになる」をテーマに▼中心市街地活性化調査報告(CS・移動動態複合調査結果)▼研究発表「活性化への3つの視点」(中心市街地活性化フォーラム委員会)▼パネルディスカッション(まちづくり専門家、まちづくりNPO法人、木下まち育て塾、地域商業者、地域住民などの代表者)等が行われ、熱い議論をかわす。会場を巻き込んでの全体討議(質問・提案等30分)も。
 16時30分からは印西中学校実行委員会の企画でシンガーソングライター・大野靖之さん(右記事参照)のコンサートも。入場無料。TEL:0476〜42〜5111、印西市産業振興課。

 プロを講師に写真講座

目次へ 新しい街づくりが進む印旛村の「ふれあいセンターいんば」で2月17日、写真家テラウチマサト氏を講師に、カメラを通して印旛村を見つめ直す「ふるさと写真講座」(全2回)が開催された。順天堂大学WHO協力センターが主催。
 テラウチ氏は動きや音が伝わってくる風景作品で高い評価を得ている写真家。写真雑誌編集長や多数の著作、マサチューセッツ工科大での講義等広く活躍中。
 講座では島内憲夫順天堂大助教授によるヘルスプロモーション(健康なまちづくり・人づくり)の講義に続き、テラウチ氏が「屋久島」「宮古島」の写真スライドを交えながら講義。技術の基本と共に「いい写真とは、見た人が気持ちを重ね合わせられる写真」「この村の良さを撮れるのは自分しかいないと信じて撮影を」と写真撮影の心構えを語った。
 約40人の参加者は、次回3月6日の講座までに印旛村の良さを発見し写真を撮影。その中から選ばれた写真がポスターになり、村内各所に掲示される。

 白井駅前美化ボランティア

目次へ 昨年4月1日「まちをきれいにする条例」が施行された白井市で、住民による「白井駅地区美化活動ボランティア」が2月22日、開始された。
 白井駅地区区長連絡協議会の環境部会(柳田幸節幹事・17地区)が「白井の顔である駅周辺が、空き缶、タバコの吸い殻などで汚れていては印象が悪い。みんなで駅前をきれいにしよう!」と昨年末各自治会に呼びかけ、40余人のボランティア登録を得て同日、第1回活動を行ったもの。
 当日は晴天に恵まれ、登録者数を上回る60余人の参加者が集合。柳田幹事の挨拶に続き、数班に分かれていっせいに白井駅南北のゴミ拾いを行った。
 環境部会では「住民が自分たちで、住みよいまちづくりのためにできることに取り組んでいこうというもので、たくさんの賛同者に参加いただき心強い。今後はさらに白井駅地区の防犯活動にも取り組んでいきたい」と話している。
 美化活動は、毎月第4日曜(雨天は翌日曜)朝9時から10時。白井駅前広場・梨の泉前集合。会ではポイ捨て防止を呼びかけると共に、さらに登録者を募集している。TEL:047〜491〜4032、柳田さん。

 男性も料理の腕必要

目次へ  男性も料理ができるようになろう、と本埜村社会福祉協議会が主催する第16回「男性料理教室」が2月22日、本埜ふれあいプラザで開かれた。
 メニューは「豚汁」「ぶり大根」「煮びたし」「たたき芋」「白玉ぜんざい」の5品と本格的。参加者は料理は初めてという人からふだんから当番制で作っているという人まで様々。栄養士の桜井和江先生の指導で、班ごとに大根の皮むきや面取り、ショウガのせん切り、ブリのあらのあく抜きなどに挑戦。レシピを読み合ったり、教え合ったりしながら料理作りに取り組んだ。「面取りすれば煮崩れしない」などの説明に「コツがわかり勉強になった」などの感想も。
 自らも参加した岩井宏之事務局長は「若い世代が別に住み、老人だけの世帯も増えており、奥さんの病気の時など男性もこれからは料理の腕が必要。毎回好評で、皆さん真剣に勉強しています」と話している。

 永治中学校思い出の碑

目次へ 旧永治村立永治中学校の卒業生らが、母校の思い出のよすがとして校歌を刻んだ「永治中学校思い出の碑」を建立しようと、建設準備委員会(板橋春夫会長)を作り準備を進めている。
 永治中は昭和22年、永治小学校講堂で開校。24年阿夫利神社大鳥居近くの浦幡新田木戸前に校舎が建てられた。
 昭和29年の市町村合併で永治村が印西と白井に分かれたことから、谷田・清戸地区の中学生は白井中に編入。永治中は印西町立となり、33年、印西中学校永治分校に、34年、中学校の統廃合で印西中に統合され、廃校となった。「青麦畠富士遠く/筑波はかすむ菜の花に…」と歌い出す同中の校歌は、歌人・土岐善麿の作詞、また「海行かば」の曲等で知られる信時潔の作曲による貴重なもの。
 建設準備委員会では、1期生から14期生まで998人が学び舎として過ごした永治中の思い出が薄れていくのは忍びないと、昨年から募金活動を開始。予想以上の賛同者、募金が集まり記念碑建立と共に記念誌の発行も準備。4月11日、除幕式と祝賀会を行う。
 「思い出の碑」は発祥の地、永治小の体育館横に建立、前面には校歌が刻まれ、裏面には永治中学校の沿革史が刻まれる予定。問合せはTEL:0476〜42〜3735、板橋会長。
 

 梨の酢・梨バーモント

目次へ 白井市は市のPRと地場産品の育成を目指し、第3セクター「白井梨ブランデー株式会社」(山崎博男社長)を設立して特産の梨の加工品の製造販売に力を入れているが、さらに同社の経営拡大・売上向上を目指し、関連他社と新商品の企画・開発や関連製品の販売等の協力を開始した。
 第一弾はブランデー会社が製造した梨果汁を使い私市(きさいち)醸造(株)(鎌ヶ谷市)が醸造した《梨の酢》《梨バーモント》の2製品と、健康志向で人気の《くろず》(純玄米酢ドリンク)=販売協力商品。昨年から試験販売し好評を得たため、大型スーパー、小売店などでも2月中旬から随時販売を開始している。
 新商品は、料理の他、薄めてドリンク用としてもおいしく飲める。担当課では「酢は健康に良いといわれており、ぜひたくさんの人に試していただき、売上向上にもつなげていきたい」と話している。問合せは白井梨ブランデー(株)TEL:047〜497〜1477、または市商工振興課TEL:047〜492〜1111。
▼梨の酢(果実酢)…500ミリリットル入、420円。▼梨バーモント(清涼飲料水)…梨酢・蜂蜜入。5倍濃縮・500ミリリットル入、1050円。▼くろず(純玄米酢ドリンク・果汁飲料)…蜂蜜・オリゴ糖・りんご果汁入、濃縮タイプ。500ミリリットル入、840円。

 2月のイベント

目次へ 【丸山弁護士招き
 人権考えるつどい】
 「行列のできる法律相談所」でおなじみの丸山和也弁護士を講師に招き「みんなで人権を考えるつどい」が3月6日、白井市文化会館で開かれる。中学生の人権作文発表や丸山弁護士の講演「行列のできる弁護士の一刀両断」等。白井市、白井市教委、佐倉・八日市場・佐原人権啓発活動地域ネット主催。12時45分〜16時。無料・要予約。問合せは各市町村市民・住民課。または白井市市民課TEL:047〜492〜1111。
 
【印西市歴史資料 保管庫「民具展」】
 3月27日〜4月4日、9時〜16時。印西市大森・歴史資料保管庫。あんどんや柳行李、みそ樽、蓑、笠など衣食住の道具や唐箕、脱穀機、刺し網、蚕かごなど生産・生業の道具、民俗芸能・儀式の道具等。案内・解説も。TEL:0476〜40〜3500歴史資料保管庫。問TEL:0476〜42〜5111、印西市教委生涯学習スポーツ課文化班。

【白井市商工会女性部
 とん馬師匠落語講演会】 人生を笑って暮らそう、と白井市商工会女性部が3月18日、三遊亭とん馬師匠の講演会を開催。とん馬師匠は三遊亭遊三に入門し平成6年真打ち昇進。日本橋落語王国、東急たまプラーザ落語会などで活躍中。白井市文化センター2階中ホール。午後2時〜3時30分。無料。どなたでも。TEL:047〜492〜0721、白井市商工会。

【小室で「巣立ちの会」】 地域の子どもたちの卒業や入学、進学を地域住民みんなで祝おうと、小室地区青少年健全育成連絡協議会が3月21日(日)「巣立ちの会」を開催する。10時〜。会場は小室小学校グラウンド。グランドゴルフ、ペタンクなどのニュースポーツやビンゴ大会などで賑やかに。豚汁、おにぎりのサービスも。TEL:047〜490〜6211、小林副会長。

 民具展

目次へ ■印西市歴史資料保管庫収蔵品「民具展」…3月27日〜4月4日、9時〜16時。印西市大森・歴史資料保管庫。あんどんや柳行李、みそ樽、蓑、笠など衣食住の道具や、唐箕、脱穀機、刺し網、蚕かごなど生産・生業の道具、民俗芸能・儀式の道具等。案内・解説も。TEL:0476〜40〜3500歴史資料保管庫。問合せはTEL:0476〜42〜5111、印西市教委・生涯学習スポーツ課文化班。

 ちょっとそこまで【流山市】

目次へ 流山市は江戸期から水運や醸造業で栄え、明治初期には「葛飾県庁」「印旛県庁」が置かれた歴史あるまち。その流山が今、「新選組」で盛り上がっている。
 NHK大河ドラマ「新選組!」は、香取慎吾の「近藤勇」など親しみやすい配役で激動の幕末を駆け抜けた青年群像を描き人気。
 幕府の浪士隊から京都守護職松平容保の支配下に入り「新選組」を拝名した近藤らは「池田屋事件」などで名を上げるが、慶応4年(明治元年)1月の鳥羽伏見戦争で薩長軍に敗れ江戸へ敗走。さらに4月2日、近藤、土方ら約400人が流山に入り陣を敷いた。これを追う新政府軍は、3日流山に到着。大砲などで本陣を包囲し、ついに近藤は新政府軍に投降。新選組はここに崩壊し、難を逃れた土方らは会津から箱館(函館)へ向かう。
 総武流山電鉄流山駅から徒歩約5分、流山市商工会館そばの「近藤勇陣屋跡」は、新選組が本陣を置いた酒造長岡屋の跡地。古い蔵の前に石碑がひっそりと建つ。碑の横の売店は江戸時代から味醂醸造を営む「秋元」の出店で、新選組にちなむ清酒「本陣長岡屋」や手拭い、扇子などの新選組グッズも多数。
 陣屋跡から徒歩10分の流山市立博物館・中央図書館は東葛・印旛県庁の跡地。博物館には1月から新選組コーナーが設けられ、最後の本陣「長岡屋の階段」、「虎徹」銘の剣、流山の合戦の顛末を詳細に記録した「恩田家文書」(昨年末新発見)を展示。無料。7月17日〜9月19日には、さらに資料等を充実した「新選組流山に入る」展を開催予定。月・祝休。TEL:04〜7159〜3434。
 流山はまた、俳人小林一茶が江戸後期、味醂醸造「秋元」5代目、秋元双樹の庇護を得て寄寓、多数の句を残したまちでもある。流山駅から一駅(歩約20分)の平和台駅近くには、一茶が過ごした秋元本家を再現した「一茶双樹記念館」がある。一茶庵、双樹亭のほか枯れ山水には句碑も。入場100円。月曜休。TEL:04〜7150〜5750。記念館のすぐそばには新選組が分宿した「光明院」や「流山寺」も。歴史探索ウォーキング最適コース。
 流山市文化会館では3月6・7日、「流山新選組まつり」も開かれる。映画「壬生義士伝」(6日13時〜)や「新選組!」で島田魁役の照英さんらが出演するトークショー(7日14時〜)、おまつり広場等。10時〜16時。入場無料。TEL:0471〜58〜3462。

 北総東西(お知らせ)

目次へ ■白井市プラネタリウム3月の催し(白井市文化センター内TEL:047〜492〜1125)…【一般投映】▽14日まで《newしろいのなしとほし》。▽20日から新《宇宙はどこまで広いの》。【幼児投映】《まいごになったトリケラぼうや》日曜・春分の日・春休み中の水〜日、11時〜。【星を見る会】無料。27日(1)11時30分〜13時30分(太陽黒点他。正面玄関前)(2)19時〜20時15分(月・土星他。ドーム・駐車場)。【星空CDコンサート】(1)26日11時30分(2)27日17時30分。※月・祝休(3月20日は開館・23日休館)。3月16〜19投映休止。
■県立北総花の丘公園(印西市原山TEL:0476〜47〜4031)…【緑の教室】(申込3月5日10時〜電話で)▼芽野菜を育てて味わおう(3月13日13時30分〜。材1200円)▼春の草花で寄せ植え(3月21日13時30分〜。材2500円)。【展示会】白井・白鳥の写真展(9〜28日)【コンサート】オカリナによるスプリングコンサート(3月14日14時〜)。
■白井市立図書館講演会「金子みすゞの人と作品」…3月7日14時〜15時30分。文化センター2階中ホール。26歳で世を去った詩人金子みすゞの人生とは。講師=馬渡憲三郎氏(相模女子大教授)。無料。手話通訳有。TEL:047〜492〜1122。
■印西市農業講演会「地域との連携による農産物の販売戦略」…3月13日14時〜。船穂コミュニティセンター。輸入農産物増加による価格低迷の中、食の安全性や地産地消、付加価値の高い農産物の生産と販売戦略を考える。講師=鳥巣研二氏(県農業農村活性化アドバイザー・群馬県農林大学校講師)。無料。申込TEL:42〜5111、内線726、727、市産業振興課。
■白井市福祉センター▼温泉まつり…3月11日〜13日、10時〜15時30分。栃木県湯西川温泉直送の温泉浴。市内在住60歳以上対象。無料。11日はカラオケ等も。▼生きがい支援事業「やぶ茶の会」…3月24日▽和菓子作り11時〜▽お茶会13時30分〜。市内在住60歳以上。10人。申込TEL:047〜492〜2022。
■木下駅南骨董市…3月6日7時〜16時。印西市木下駅南口商店街。約60店。TEL:0476〜42〜2124(商店会)。
■白井国際交流協会▼ミニ交流会「同じ地球の仲間として」…3月6日14時〜、白井駅前センター研修室。日本ブルキナファソ友好協会代表・松山倫政さんによるブルキナファソ支援活動のお話。参加無料。▼スペイン語教室(年40回)▽初級…4月10日から毎土曜夜7時30分〜。▽中級…毎日曜夜7時30分〜。白井駅前センター。受講料(前期20回分)会員8千円、非会員1万円。問・申込/3月1日〜12日、TEL:047〜492〜1111、白井市企画政策課内白井国際交流協会事務局。
■サイ・イエングアン・ソプラノリサイタル…中国出身のソプラノ歌手崔岩光さんによる世界の名曲とオペラ「アリア」。3月12日19時30分〜、白井市文化会館。3千円。崔さんは国連地球環境保護キャンペーン歌「愛する小鳥よ」、ギリシャ国立劇場オープン記念オペラ「魔笛」で東洋人初の「夜の女王」等で高い評価を得、06年米国上演でも出演予定。3月6日NHK「水と森と大地のコンサート」出演(10時5分〜)。TEL:047〜492〜1121文化会館。
■ハワイアンバンド・ヴォーカル募集…練習日/第2・第4日曜13時〜。小室公民館(北総線小室駅歩2分)。TEL:090〜4661〜6653青木。
■ケーキ教室作品展…3月6・7日、サザンプラザギャラリー(印西市原山)。可愛いケーキの数々。児玉ケーキ教室。TEL:0476〜45〜0157。
■フリマ出店募集…3月28日、千葉NT中央内野ショッピングセンター。1区画千円。駐車場有。雨天中止。プロジェクトセブンTEL:0476〜46〜1753好川、46〜0729井上。
■フリマ出店募集…3月14日・28日、千葉NT中央駅北口。1区画2千円(半区画有)。P有料。いきいきクラブTEL:070〜5558〜3883。

 北総今昔【マテヤ】

目次へ 農家が燃料とする松の小枝や雑木等を収納しておく藁ぶきの小屋を「マテヤ」という。
 印西市船穂中学校前、現在は商店や瀟洒な住宅が建ち並ぶ高花5丁目5番地先。脇の白梅がほころぶ昭和33年の早春のひととき。 (山口正士)

 まいたいアンケート【独立・自立】

目次へ ▼27歳の息子は、高校卒業後すぐイギリスへ2年間、そしてアメリカの学校へ2年間。その後日本へ帰ってきたと思ったら、今度は東京にマンションを借りて独立。母親の私ですが、子どものことがよくわからなくなってしまいました。これでよいのだと思う反面、とてもさびしいです。(印西市木下、E・T、50代)
▼若い頃、初めて就職し、どうしても親元を離れて独立したく、いろいろ理由をつけて安アパート住まい。その結果は不規則な生活と食事で、見事に惨敗の思い出あり(経験として役に立っている)。(白井市桜台、H・S、60代)
▼私は1年間留学をしました。親元を高校2年の時、1年間離れることは非常に勇気のいることで、ある意味で自立になったと思っています。以前に比べると強くなったと思いますし、また行かせてくれた両親にも感謝の気持ちでいっぱいです。(白井市中、M・U、20、学生)
▼親元から離れて一番感じるのは「お金の大切さ」かもしれません。私も学生時代から一人暮らしを始め、何度やりくりに失敗したかわかりません(笑)。だから一人暮らしを始める若者には「袋分け」ややりくりの本で勉強するなど、お金を大切にすることを学んでほしいなと思います。(船橋市小室町、H・A、30代主婦)
▼私の自立は47年前の大学入学だった。ぎりぎりの仕送りから寮費、食費、学費を納め、残りが飲み代、夜食費、映画代で、ポスター張りなどのアルバイトでほっと一息ついていた。最初に買ったステンレスのバターナイフは今も銀色に光り毎日使っている。(印西市小倉台、K・M、60代)
▼単身赴任を繰り返していた夫が北海道へ2年。子ども達も独立しており、私は一人で慣れない飛行機に乗り夫の元へ通いました。そのせいか一人旅に目覚め、今では安い交通機関を探してはプチ旅行を楽しんでいます。(印西市小林北、T・I、50代パート)
▼25年間、一人暮らしをしたことがなく、結婚して初めて一人で待つという時間を知り、すごく心細かったです。「明かりがついている部屋」が「明かりをつける部屋」に変わった自立でした。(白井市大松、Y・S、主婦)
▼就職で親元を離れた時、張っていた膜が2枚ほど剥がれた感があり、何故かどんどん太ってしまいました。膜とは保護であり、ストレスでもあったでしょうか。子供が巣立った時も大きな穴を感じ、それを埋めるのに必死で自分を探しに歩きました。探しながら、痩せた体がまた太っていきました。若者へのアドバイスとしては「この1分という〃今〃を大切に」と贈りたいと思います。200年は生きられません。(印西市原山、A・K、40代、病院職員)
▼中学を卒業すると同時に職に付き、自分のお金で、自分で色々なことをしたい一心で働き、今に至りました。(印旛村瀬戸、N・A、60代、年金暮らし)
▼私は、立春式を先日迎えいろいろなことを学びました。今までは人に頼ってしまい、自分のことで精一杯だったけど、これからは少しでも自立できるように自分でいろいろな事を考え、また、人のことまで考えられるようにしていきたいと思いました。(白井市根、M・M、14歳、中学生)
▼子どもと口げんかになり「もうお母さんはあんたたちを育てられないわ」と言うと、「こんなに大きくなったのに、もう育てていらない」と高3の息子。謝ると思ったのに…。今度言われたら「身辺自立して、経済的にも独立してから言いなさい」と言おうと思っている。(印西市小倉台、Y子、40代主婦)

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