お掃除はレジャー 〜せいうち日記・貧乏克服編1

不景気である。しかも、出口が全く見えない。

わが勤め先でも、とうとう退職金・退職年金の削減が秒読みとなった。ボーナスは年々下がり、ベアどころか基本給引下げになりそうである。就職の時の約束では「昇給年1回」のはずだったのに、と言ってみても始まらない。日本中そんな状況なのである。

先のある若い人であれば将来回復することを期待できるかもしれないが、こちらはもう先がない。あと数年経てば、給料をいただける会社からも卒業である。頼みは国民年金と厚生年金ということになるけれど、「ねんきん特別便」に書いてある金額ではとてもやって行けそうにない。

こうなると、何度も転職してしまった見通しの甘さが切実に響いてくる。退職金は勤続年数に比例して増えるのではなく、ある年数を超えると加速度的に増える制度だからである。つまり、会社を代わるたびにもらった退職金とこれからいただける見込額を全部合計しても、同じ会社でずっと働いていた場合の何分の一にしかならないのである。

これは厳しい。目前に迫った老後に向けて、解決しなければならない経済的な諸問題が急速に浮上してきた。しかし少なくとも会社勤めをしている間くらいは、いろいろ旅行してみたいし海外カシノにも行きたい。というわけで、いまや日常的な関心は健康面の課題から経済的な課題へと、急速にシフトしているのであった。

とはいえ、困った困ったというだけでは能がないし、趣味に合わない。収入がシュリンクしているからといって、精神までシュリンクさせる訳にはいかない。それに、もともと「月収30万円なければ安心して老後を過ごせない」などという保険・証券業界の流す風評には、「そんなことはないだろう」と思っていた。

という訳で、巨漢せいうちこと私は、節約生活に挑戦することとなった。節約生活ということになると、まず毎週遊びに行くことはあきらめなくてはならない。その代わりにがんばっているのが、家の掃除なのである。これはやり始めると結構奥が深い。その中でたまたま知って、とたんにはまってしまったのが、「激落ちくん」である。

「激落ちくん」とはウレタンスポンジの商標名で、これを適当な大きさに切って水を含み、例えばクロス(壁紙)のちょっとした汚れをふくと、あら不思議、きれいに取れてしまう。冷蔵庫や電子レンジにこびりついた油汚れも一発、浴室の石鹸あかや黒カビも一発、車についた塗料っぽい汚れも一発で落ちた。

おそらくこういうことは、お掃除好きの主婦の間では有名だったに違いないけれど、今まで気づかなかったとは何ともうかつであった。ともあれ、節約生活で身近なところに目を向けたのが、新たな発見に結びついたようでうれしい。「激落ちくん」でいろんなものをぴかぴかにしていると、すごくストレス解消になる。まさに、お掃除はレジャーなのである。

[Feb 2, 2010]



これが「激落ちくん」(ホームセンターのジェネリック商品ですが・・・)。