ノー・シャンプー 〜せいうち日記・貧乏克服編2

2年前の春、トレーニングジムでダンベルをやっていた時のことである。きっかけは何だったのか、とにかく頭の中で詳細なエクセルシートが展開された。将来の収入と支出がずっと先までイメージできて、何か手を打たないと借金まみれの悲惨な老後を迎えることになりかねないと気づいてしまったのである。

その時すでに50を過ぎていたから、気づくのが早かったということはない。むしろ遅かったくらいであろう。ともかく、この先入ってくるおカネの上限は決まっていて、むしろ下がる可能性がかなり大きいのは、落ち着いて考えればすぐ分かることであった。若い時には一発逆転、一攫千金のチャンスは期待できるが、この年になるとそれは難しい。

それなら、カシノや海外旅行をやめればいいと言われてしまいそうだが、事はそう簡単ではない。カシノ以前には競馬やオートレースの旅打ちだったし、その前はゴルフだった。車や酒に使ったこともある。カシノをやめても私のような性格は何か他の事をみつけてしまうだろうから(骨董とか政治とか?)、少なくともサラリーマンをしている間はおとなしくしているのは無理と思われた。

こういう場合にまず第一にやることは、多くの家計本に書かれているように、保険内容の見直しである。この年だから生命保険は掛け捨てで十分だし、控除がなくなるので長期損害保険もいらない。車両保険をなくすのはちょっと怖いが、とりあえず2台あるからもし大破したら1台はあきらめることにする。こうして保険料を1年がかりで大幅に少なくした。

次はクレジットである。分割払いやらリボ払いやらいろいろあったのをすべて1回払いにする。ところがこの手の支払いは、新しく買うのをやめても昔の支払いが延々と続く。こちらも、思い立ってから整理するまで1年かかった。ついでに、公共料金の支払いもクレジットをやめて、普通の自動振替(銀行)にした。

こうした節約はいわばやって当然のことなので、もう少し早く気付けばよかったのだが、まあ後悔先に立たずということである。しかしこれでも足らない。こうなると、発想の転換を図らなければならない。これまで当り前と思っていたことを疑ってみる必要がある。

そんな訳で、この間からシャンプーを使うのをやめた。頭も石鹸で洗っている。ことの発端は、環境保護について書いてある本の中に、合成洗剤は環境にやさしくない。頭は石鹸で洗っても、何の不具合もないと書いてあったのを見つけてしまったのである。

考えてみれば、もう頭頂部は「すだれ化」しているので、気取ってシャンプーなど使う必要はないし、万一具合が悪くてハゲたところでどうということはない。それに環境にやさしいとなればいうことはないし、だいいちシャンプーを買わないですむ。

問題は、シャンプーを石鹸に代えたところで、毎日風呂にバブ(入浴剤)を入れているのだから、経済的にも環境的にも大した違いはないのではないかということだが、これはとりあえず考えないことにしている。

[Feb 18, 2010]