ギリヤーク尼ヶ崎、最後の大道芸人


ギリヤークのいない旭川 [Jul 11, 2014]

今年の夏休みは、日程的に7月第1週以外は難しい状況であった。7月第1週といえばラスベガスでWSOP(世界ポーカー選手権)メインイベントが開催されるのであるが、残念ながら予選を通過しないと自費では出場が難しい(参加費$10,000)。もう一つの楽しみとして、夏はギリヤーク尼ヶ崎師匠の北海道公演があり、昨年は中止となったが今年はやりそうな雰囲気であった。

ところが、なかなか2014年の北海道公演日程が明らかにならない。ファンサイトgilyakamagasaki.comの更新はここ1年以上なく、やるのかやらないのか、やるとすれば日程はどうなのか、まったく情報がない。北海道各地のイベント情報を調べても出てこない。ようやく見つけた川越のファンクラブサイトでも、札幌・函館のみとか、10会場とか、情報が錯綜している。

やむなく、一昨年の日程をもとに7月3~5日に旭川に行くことにした。旭川といえば、奥さんの大好きなガーデニングの名所も多いので選んだのであるが、せっかく行くのだからギリヤーク尼ヶ崎師匠も見てみたい。成田から新千歳に飛び、レンタカーを借りて旭川まで。今年の北海道は例年より暑く、特に旭川は30度を超える日も多かったというが、湿度が低いのでやっぱり涼しい。

まずは3日、ホテルに荷物を置いて、例年公演の行われる買物公園を歩く。ここは、日本の歩行者天国の草分け的存在で、現在では駅前から市役所近くのロータリーまで1km以上が歩行者・自転車専用道路になっている。宿は6条通くらいなので、駅前にある西武までは7、800mある。

シャッターが閉まったところや再開発で更地になったところもあるが、地方都市としてはまずまず栄えているといっていいだろう。そして西武前まで行ったけれども、例の「じょんがら一代」の幟りもなく、ろう石で書いた丸印もない。どうも、やりそうな雰囲気ではない。この日はあきらめて、5日に再度挑戦することにした。

5日は土曜日、この日の旭川は花火大会があるとかで、日中から人通りが多い。人出を見越した露店や屋台も出ている。買物公園には、沖縄民謡とレゲェらしい大道芸も出て、それなりに通行する人が足を止めている。やるんだったらこういう日だろうとちょっと期待して西武前まで来てみたけれど、やっぱりギリヤーク師の公演はなかった。

いくら大道芸だといっても、決まった日とかイベントの日にやらないと、いつかはお客さんに忘れられてしまうじゃないかと思ってみても、いないのだからどうしようもない。前述のブログによると、7月3日現在でギリヤーク師はすでに北海道に来ているらしいが、北海道は広いのだ。

せめて1週間前に公演予定が分からないものかと思うけれども、後の祭りである。来週の札幌、さ来週の函館は確実らしいが、あいにく来週もさ来週も出張である。おととしの釧路はうまくスケジュールが合ったが、去年、今年とくやしい遠征となってしまった。

p.s.ところが!道新によると3日、私が立ち去った後に来たらしいです。なんてこった。

[Jul 11, 2014]




7月3日午後4時、旭川公演の定位置、買物公園西武前。2014年は7月3日も5日も、ギリヤーク尼ヶ崎師匠は私のところへは現れませんでした。



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