ギリヤーク尼ヶ崎、最後の大道芸人
ギリヤーク尼ヶ崎・道新記事を調査 [Aug 12, 2013]
さて、今回北海道に行くにあたり、ぜひとも調べたいと思っていたのがギリヤーク尼ヶ崎師匠の北海道公演中止に関する詳しい情報であった。WEB情報によると、6月26日の道新(北海道新聞)に載っていたらしいのだが、検索しても出てこない。北海道新聞のWEB記事検索は会員制で有料である。となると、地元の図書館に行って現物を探すのが一番早い。
8月5日午後3時。札幌市内に着いて場外市場「北のグルメ亭」で海鮮丼のお昼をとって道内モードに入った私と奥さんは、二十四軒で地下鉄に乗り西十一丁目で下りて、札幌市中央区役所の図書室を訪れた。あいにく開架してあったのは7月分だけだったので、係りの人に「道新の6月分はないでしょうか?」と尋ねた。
「少々お待ちください。」とバックヤードの方に入った係りの人は、1週間ごとに綴じた北海道新聞の束を持ってきてくれた。「何日の新聞ですか?」「最終週だと思います。」と答えるとその分の束を渡してくれた。一つだけ空いていた席に座り、記事を探し始めた。ちょっと時間がかかったけれど、束の真ん中あたりで目指す記事を探し当てた。
実物は下の写真のとおりである。カラー写真入りで大きく取り上げられている。この写真は、今年6月の気仙沼公演の時のものという。私もこの公演にはぜひ行きたいと思っていたのだが、ファンサイトにもどこにも公演告知がないので、結局行かなかったのだ。道新の記者とカメラマンも行っていたのだから、知る手段はあったということである。残念。
記事を要約すると、ギリヤークは(と、道新でも敬称抜きであるw)今年初めに自転車で転倒、約30年前に半月板を手術した両ひざを強打した。4月末からの関西公演、6月の気仙沼公演で踊った後痛みがひどくなり、1983年から続けてきた道内公演を断念することとしたそうだ。
「芸歴50周年を迎える88歳までは何としても踊り続けたい。そのためにも、残念だが、当面は治療に専念したい」「来年は、元気な姿を見てもらいたい」と話しているそうである。記事をデジカメで撮影し、2度3度読み返した後、係りの人にお礼を言って新聞の束を返した。
とりあえず、北海道訪問の目的の一つはこうして解決したのである。「わざわざ北海道まで来て、図書館で新聞記事を調べる人もいないよね。」と奥さんに言われてしまったが、ことほど左様に、北海道のニュースバリューと全国のそれとは大きな違いがあるのである。
[Aug 12, 2013]
意外と大きく取り上げられたギリヤークの北海道公演中止記事。北海道新聞さん、営業目的でないブログですので、大目に見てください。
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