2014AJPCメイン&シニア (ポーカーの奥深い世界第103話) [Jun 6,2014]
18日の日曜日に運よく予選を勝ち抜くことができた。けれども、わずか4時間のプレイとはいえ普段と違う脳を使ったため、激しく疲れが出てしまった。その晩は酒も飲まないのに頭痛がして、他にやることがあるのに8時にお布団に入る始末である。加えて翌週の仕事もいっぱいあって、ゆっくりできないまま土曜日を迎えることになった。
メインとシニアの二面打ちは3度目。前回・前々回は開催時間がずれていたりあっさり負けたりして、結果的にはそれぞれのトーナメントに集中してプレイすることができた。しかし今回は、完全にスケジュールがかぶっている。じっくり作戦を立てて行こうと思っていたのに、この始末である。とりあえず体調を整えて当日を迎えることに目標を置いた。
ひとつ、手助けになりそうなのはレイト・レジストレーション制である。開始から2時間の間は受付に遅れてもトーナメントに参加は可能であり、加えてチップの不利もない。もちろんゲームが進んでいるのでラージスタックはいるし、平均チップ量はゲーム終了者数の分だけ上がっているので不利には違いないが、黙ってブラインドをとられるよりはましかもしれない。
また過去のAJPCでも、そうしたご苦労をなさっている先達は何人かいらっしゃる。ポーカー侍さんは両トーナメントともファイナルテーブルまで勝ち残っていたと記憶しているし、シニアやレディースの優勝者は必然的に二面打ちとなる。そして決勝進出メンバーをみると、前回のシニア優勝者ちよかんさんだけでなく、ちばさんもいるし看板にゃさんもいる。
さて当日。まずはメインである。ブラインドストラクチャーを見ると、45分6ラウンドが終わると50分の夕食休憩がある。その前の5ラウンドあたりでシニアのレイトレジストレーション終了時間となる。ということは、5ラウンドまでにある程度勝負をつけておかないと、両方ともショートスタックという苦しい事態になる。これは避けなければならない。
指定されたのは2番テーブル。隣のテーブルに前回シニアチャンピオンのちよかんさんがいるし、別のテーブルにはレディースチャンピオンのあけみんがいる。あけみんは、この日はメイン、レディース、シニアの三面打ちになるそうだ。上には上がいるものである。
スタートチップ10000で50-100からスタート。序盤のマイナスは挽回できるとはいえ、制限時間があるだけに大幅なへこみは避けたい。1ラウンドの45分で参加したのは1ハンドだけ。BBでレイズにコーってみたが、全然当たらず。2ラウンド100-200でも参加は1ハンドだけ。BBでチェックで回ってきたが、これも全く当たらずダウン。
ハイペアが来ないのはかえって考えなくて済むが、こう当たらないとAハイカードでレイズもしにくい。しかし、そういうカードすら来ないのである。まだ先は長いと自分で自分を元気づけてみたが、厳しい1日になりそうだ。
2014AJPCメイン開始。参加者は366名、スタート時点のテーブルは23。いずれにせよ国内最大のトーナメントです。
メイン3ラウンドは150-300。そろそろ周りではオールインの声が聞こえ始めた。BBでT7、チェックで回ってきてフロップTが落ちた。問題はKも落ちているのでトップペアではないことである。試しに300打ってみると1人コールで残った。ターンもスモールカード。また300打つ。ポットはすでに2000近い。ここもまたコール。
ボードにはスペードとクローバー2枚ずつ、さてはフラッシュドローか。「赤!」と心の中で呼び込むとダイヤが出た。チェックすると、1200ベットされた。あちらもドローと思っていたようだ。ここはコールすると、あちらはサードペア、こちらはセカンドペアできわどく残して本日の初ポット獲得。12000点まで挽回した。
3ラウンド終了とともに、シニアが開始された。いきなり9テーブルということで、昨年の7テーブルからさらに増えている。第一回は2テーブル開始で最終的には3テーブルだったから、本当に今は昔である。ただ実態は、時間の経過とともにみんな50歳を超えたことが原因で、よく見ると前からやっていた方々が年を食っているのでありました。
当初予定どおり、シニアはレイト・レジストレーションを利用することにしてメインに集中する。12000点あればあわてることはないが、すでにブラインドは200-400。すぐにポットは数千点まで膨れるので、十分なチップ量とはとても言えない。
それと気になったのは、やたらとブラフが多いことであった。それもうまく降ろせるならともかく、結局手を開かされて大したことがないとリスペクトがなくなる。ポケットとトップペアでワンペア同士なのにレイズ、リレイズ、オールインまで行ってしまうというのは、もしかして最近の流行なのだろうか。
4ラウンドは結局スチールを1回したのと、BBで1回コーっただけ。スーテッドだったのに、1枚も出なかったので打たれて下りる。続いて5ラウンド、300-600。シニアの方は3ラウンドに入っている。そろそろ目処を付けないととちょっとあせる。こういう時はスモールペアでもペアが欲しいが、全然来ない。ブラインドがむなしく過ぎて、手元チップは8000点になってしまった。
シニアの方は4ラウンドに入った。あちらは30分ラウンドなので回りが早い。あと30分かと思うとあせる。ポジションのいい時には29とか46とかしか手が入らず、UTG近くなるとA6とかQJとか中途半端な手だ。このあたりでりえさんがテーブルに加わる。あまりチップがないためいきなりオールインなど派手に攻めている。思わず見入っているうちに、BBになってしまった。
ミドルポジションからメイク2000点のレイズが入っている。自分のハンドを見るとAJクラブのスーテッド。ここは行く手だろうが、レイズかコールか。相手はチップを持っているので下りないは思うが、ここはスチールではなくダブルアップが欲しいところである。コールで回してみる。他は下りてヘッズアップ。
フロップでクローバー2枚。絵札はKのみ。チェックで回すと、5000点ベット。ポットとほぼ同じだが、問題はこちらは5千数百点しかないことだ。まあ、少なくとも9アウツはあるし、Aで勝てればさらに3アウツ。ポットに1万点あるのだから、オッズは合ってしまうし、そもそもこれを引けないなら今日は勝てないということである。残りチップを全部前に出して本日初めてのオールイン。
残り1000点なので相手は受けざるを得ず、出てきたのはミドルのポケットペア。この段階でJの3アウツも加わって15アウツ。負ける気はしなかったのだが、ターン、リバーとも鳴かず飛ばずでゲームセット。2014AJPCはラウンド5までハイペア全く来ずのままゲームセットとなった。まあ、よくあることだが。
2014AJPCシニア開始。今年の参加者は100名を超えました(私のレジストレーションが100番目。その後ちばさんがエントリー)。
テンションを下げるのとお腹もすいたので、受付横のソファに座って玄米ブランと家で入れてきたコーヒーでお昼にする。もう3時近いので、遅れないうちにエントリー。指示されたのはテーブル10のシート10。おお、ちょうど100人目ですか。
ただ、シート自体はブレイクになっていて、チップだけ持ってテーブルを移動。そこには、あけみんや看板にゃさん、後からちばさんも入ってきて顔なじみが多い。2ハンド目くらいにAKでスチールをかけるが受けられて、しかもAもKも落ちない。今日はこんなんばっかりと思いながら泣く泣くダウン。
すぐに休憩となって、そのあとは300-600。周りにはラージスタックが結構いるし、こちらはスタートの5000点から減らしているので、大き目のレイズが入ると受けられない。まして、メインに続いて手が全然入らない。ちばさんがAAでオールインをコーってストレートでまくられる。「AAが入るだけいいですよ」と言うと、「負けるなら来ない方がいいでしょ」と言われてしまう。それはそうだ。
BBでコーったり、ブラインドを守れなかったりして、あっという間に3000点少々までチップを減らす。レイトレジストレーションの不利な点はここで、参加していきなり勝負しないと、チップがどんどん減るのである。
それにしても、ハイペアは来ないしAハイカードも来ない。もっともAJsのフロップフラッシュドローさえ引けないのだから、この日の運は推して知るべしということだったのかもしれない。次のBB、ラージスタックからレイズメイク2000が入っている。コーったら勝負がかりになってしまうが、ここを見送るともうオールインシチュエーションとなってしまう。
ハンドはT9s。思い切ってコールが、結局3者オールインとなって全部入れ。相手はジャックスとAハイカード。確率的には悪くないが、結局引けずにゲームセット。メインもシニアもオールインは一発アウトでゲーム終了となりました。
後から結果をみたところ、100人超のシニアトーナメントを制したのは旧友Lupinさん。実は前日のファイナル進出者の写真を見た時に、これはLupinさんのものだなと思った。でも、シニアの優勝者を当ててもシンガポールには行けないみたいだし(メインは懸賞あり)、昔テニアンでLupinさんのプレイをじっと腕を組んで見ていたDufferさんを思い出して、ちょっと辛かったのでした。
Lupinさん、優勝おめでとうございました。ラスベガスでも、がんばって来てください(って、シニアトーナメントは今週だから、もう行ってるのか)。応援しています。来年は、何とかスケジュールを都合つけて、勝っても負けてもラスベガスに行きたいものです。
[Jun 6,2014]
午後3時半前に終戦(涙)。仕方なくキャンギャルのみなさんを記念撮影。