スト杯大詰め  (ポーカーの奥深い世界第77話) [Nov 18, 2008]

先々週の香港・マカオ遠征で足を痛めたため、久し振りのポーカーである。なにしろ上野の部室はエレベーターがなく、階段を上がらなければならない。この日も部室までたどりついたとたん、右足がきしんだ。いよいよ年である。

しばらく行かないうちに、1階のラーメン店「山頭火」の後には「すき家」が入ることになり、いままさに内装工事中である。そして、部室の中も模様替えしてあって、受付が入ってすぐの位置に移動、また奥のTVが新しくなっていた。参加するメンバーもかなり入れ替わっているので、以前とはかなり印象が違ってきた。

それでも、この日はストラドル杯なので、昔からの常連さん達も多く顔を見せる大会である。まず午後の部はスト杯ミニのセブンスタッド。開始早々、出来上がりストレート&フラドロのオールインからフラッシュを引いてダブルアップしたのだけれど、それから後が続かない。

まあ、ほぼひと月ぶりだから、長くやることを目標にとろとろとプレイしていたら、8人のテーブルが4人になる。いつものように、最初の3枚でハイペアが入ることがほとんどない。だから3枚ストレート、3枚フラッシュで参加するくらいしか方法がない。最後はJT9で打って出たら、全く伸びずにゲームセットとなった。まあ仕方ない。

6時からはスト杯メイン。今年はこのスト杯で年間決勝に出ることを目標にがんばっているのだけれど、遠征で参加できないこともあるし、このところポイントがあまり伸びないので、そろそろ危なくなってきた。今年残すところはあと3大会、大詰めである。

APPTマニラに大挙して遠征しているので、この日の参加者はいつもより少ない。4テーブルで、バケーションもテーブルに3つくらい入っている。レベル1のブラインドが低いところで、Aハイカードやペアが続く。そしてボードと全然一致しない。どうしていつもこうなんだろうと思うが、まあ仕方がない。

レベル3くらいで、ハンド33、フロップ456、ターン。ストレート完成である。78で参加している人もいないだろうし、コーってもらおうと刻んでベットしていたら、リバーでポットくらい打ち返される。リバーもなので、A2くらいかなと思ってコールしたら、なんと55のフルであった。あっという間にショートスタックである。



1回目の休憩が終わって、チップ量は半分になってしまった。20分してレベル5になると、アンティが始まる。そろそろ行かなくてはならない。

何度かオールインすると、ラッキーなことに下りてもらえてチップが回復する。そのうちに、隣の席にせりかっちが来た。尼僧の本体は遠くフィリピンにあるが、エントリーしているのでチップだけがバケーションのまま存在しているのであった。

このせりかっちのチップと、最初は2000点近い差がついていたのだが、粘っているうちに追い付いてきた。そしてとうとう、レベル7くらいで追い抜いてしまう。こうなるとなぜか、ここにいないはずのせりかっちに負けたくなくなってきたのである。

「このまま何もしなければ勝てるんですよね」と、勝負を避けてフォールドする。その間にまたなかさんは、「私の目指しているのは、そんなところじゃありませんので」と果敢に勝負がかりのオールインを繰り出す。うーむ、このあたりが勝てるかどうかの境目なのかもしれない(またなかさんはこの日優勝)。

2回目の休憩の頃になると、いよいよショートスタックがオールインしてくる。相手はそこそこのハンドであろうが、BBで800とか入れていると受けざるを得ない。1回目はQ3で相手がAJ、そしてあっさりA、2回目のAJは相手が99、フロップAが出たけれど9も出た。この2回のどちらかでも取れていれば違ったと思うのだけれど。

結局残り2テーブルのUTG44で飛び込み、ミドルからKKに受けられ、フロップA35と出てチャンスは広がったものの後はラグで、16位でのゲームセットとなった。ポイントは11位からなので、まだかなり遠い道のりであった。もちろんせりかっちには勝った。

この日終わった時点で、スト杯メインのポイントは10位タイ、上位にシーズン決勝を勝っているinoさんがいるので、なんとかベスト9には入っているものの、もう後がない。12月のあと2回、とにかくがんばるしかないのであった。

[Nov 18, 2008]

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