2011AJPC 東京予選  ~ポーカーの奥深い世界第94話 [May 18, 2011]

1年が過ぎてAJPC(全日本ポーカー選手権)の季節となった。

去年のAJPCは、徹夜明けとかいろいろあって不本意な結果に終わったのだが、残念ながら今年もスケジュールがきついのは相変わらずである。オンライン予選が今年からリニューアルされたのだけれど、ゴールデンウィークも出勤が多かったせいもあって、Stage 2まで進めたのが2回だけという、これまた残念な結果となった。

Stage 1に挑戦したのが20回だから、確率どおりといえなくもないが、問題は、なんとヘッズアップ負けの2着が6回もあったことである。私の場合、半年間ヘッズアップで負け続けたというすごい記録があるので大して驚くことでもないが、それにしてもひどいものである。6回のうち2回は2万4千点対6千点くらいから逆転された。その段階で今年はだめだとあきらめた。

過去を振り返ると、ちょうど第1回のAJPCがそうだった。本戦権利のトーナメントはことごとくバッドビートで負けた。多分そうしたケースはどうやっても勝てないようになっているのである。そういう時は、あのアクションが良くなかったとか悩むのはかえってよくないようだ。そんなものとあきらめて、次の機会にがんばるしかない。

という訳で、15日は東京予選。久しぶりの大鳥居・セガである。何とか参加権が取れたのは10時開始の予選B組。9時半すぎに受付を済ませて、フロアや参加者で知った顔何人かにご挨拶。

昨日の結果をカメラマンをしていたteshiさんに聞いてみると、kopa兄とかなっちとかさえこさんとかにこ様が予選通過したらしい。ところが会場をみると、上野ルーム閉鎖以来定期的にポーカーをしていないものだから、知らない顔の方が全然多い。指定されたB3テーブルも知らない人ばかりである。

10時になって、トーナメントディレクターのHatterさんのコールで試合開始。例によっておとなしくスタート。ところが、1周しないうちにKKが来る。2人くらいリンプだったので、450にレイズしたところ、オールインが入る。しめしめと思ってこちらもオールインしようとしたら、何とオールイン者がレイズできないチップ量で、コールしかできないのであった。

(注.25-50のブラインドで450にレイズした場合、レイズ額は400だから、その半分の+200、つまり650を上回るオールインでないとリレイズとはならないので、さらにリレイズすることはできない。)

フロップでKが出てこの回はポットが取れたものの、そんな具合だから実入りは多くはない。結局それが後々響いてしまうのであった。



AJPC2011東京予選の開始前。

さて、自分では5000点くらいになったと思ってしばらく参加せずにのんびりしていたところ、いつの間にか原点近くに戻っている。考えてみたら、さっきのやりとりでプラスになったのは千点をちょっと上回るくらいだから、ブラインドだけ払っていても減るのは当り前であった。すでに150-300のラウンドに入っている。

これはまずいと思ってSBでハンドを見るとTT。左隣のBBはチップが多くなりすぎてバケーション中である。ミドルポジションからレイズが入っているが、先ほどから何回かレイズしているプレイヤーである。どうせBBの留守を狙ったスチールだろうと思ってリレイズオールインすると、あっさりコーられて出てきたのはQQ。もちろん何も起こらない。

そういえば、去年もこうやってスチールだと思ってリレイズオールインして負けたんだった。でも、勝てるときにはセットになったりストレートになるから、やっぱり今回はこういうことだったんだろう。チップはこちらの方が多かったので少し残って、次のハンドでKTをオールインしたら6789と出てAヒットをまくったから、前のハンドでこのボードだったらもう少しがんばれたはずなのだけれど。

結局最後は、8ヒットで3の3本に立ち向かってしまい飛んだ。昔から、AA、KKが1R、2Rに来て、よかった試しがないのである。5テーブルスタートが3テーブルになっていたので、50人中の二十何位ということになる。このへんで動こうと思っていたタイミングなのでそれはいいのだが、まあ、こういう時はこういうものだと思う。

昨日書いたように、オンライン予選でバッドビートが続いた時に今年は半分以上あきらめていたから、この結果は残念だけれど仕方がないとも思っている。前のように週2、3回ポーカーテーブルを囲んでいれば少しずつ調整もできるのだけれど、このところのように年に何回かというペースでは、調子が悪いときに巻き返すのはなかなか難しい。

トーナメントフロアを出ると、レディース出場のせりかっちとばったり会う(1年ぶりくらい)。「試合勘が鈍ってるんじゃないの」と言われてしまう。ごもっともである。それにしても、たかだか1時間半くらいのプレイでぐったり疲れてしまったのは、どうしたものだろうか。

とにかく、こうして負けてもシニアに出られるのはありがたいものである。来週はずっと出張で、帰りの羽田から直行ということになるが、何とかもう少し楽しませてもらいたいものである。

[May 18, 2011]

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