年寄りの冷や水、システム、インターネット関連の話。

GOODBYE NIFTY!   100MBって・・・   モバイルフレンドリー?   HP引越しほぼ完了
Google様のおっしゃることではあるが   忍者ブログ移転始末
WordPress障害顛末   WordPress障害の善後策   ついにGoogleに屈服、SSL化


GOODBYE NIFTY!

Niftyとの付き合いは、パソコン通信の時以来だからもう20年になる。

インターネットが今のように便利になっていなくて、パソ通愛好者たちが会議室やチャットでコアなお付き合いをしていた時代だった。リアルタイムの会話に近いものはチャットだったが、いつでもできた訳ではなくて、週末や深夜しかできなかった。文字情報のみのやり取りなので、キー入力がすごく早くなった。

時には「オフ会」で直接お会いすることもあった。当時、同じ趣味の友達が少なかった私にとって、プライベートの付き合いのうち7、8割がパソコン通信などネット経由で始まったお付き合いだったのである。

時代は移り、Niftyの管理者自ら、「メアドは教えないでください」というようになった。自分のブログのアクセス数が増え、多くの人達に見ていただくことが楽しみだったけれど、相手の顔が一つも見えない上に、スパムコメントが急膨張して、誰が本当に見てくれるのかが分からなくなってきた。

そろそろ10年になろうとするわがブログに、スパムコメントばかりが寄せられて、いくら規制してもきりなく入ってくるようになった。Niftyでも有効な対策がとれず、コメント拒否にするしかないものの、エントリーした記事は2000件近くあり、一つ一つ入力などしていられない。結局、70万アクセスを越えたブログを放棄せざるを得なくなった。

もともと、新しいアクセス解析になってからきちんと数字が出なくなっていたし、累計アクセス数が分からなくなったことで、Niftyにブログを開いている意味を感じなくなってしまった。

昔は富士通やNECのプロバイダに入らないとアクセスポイントが限られていたけれど、いまはそういうこともない。庭づくりや部屋づくりも初めは楽しかったが、最近はビンゴ券やら神経衰弱券ばかりでちっとも面白くない。ブログを閉じようと決めたとたん、Niftyに籍を置いておく意味もほとんどないことに気が付いた。

正直なところ、長いことメアドをniftyに置いていたので、いろいろなところに連絡するのが大層な手間である。しかしながら、月に2千数百円は、もっと経営努力しているプロバイダに払ってあげたいと思うのである。

GOODBYE NIFTY! 20年間といえば、一生の4分の1くらい。長いことお付き合いいただいてありがとう。また、ブログや☆、凸でお付き合い下さった皆様、ありがとうございました。私のブログは「忍者ブログ」、ホームページは「らーばんねっと」と「忍者ホームページ」で続けますので、ご興味がおありの方はぜひお越しください。ではでは。

[Feb 21, 2014]


100MBって・・・

先週のこと、いきなり、ホームページへのFTP転送ができなくなった。いろいろ試しているうちに、ホスト側のメモリが一杯で転送できないのではないかと思い至った。

私のホームページは、千葉ニュータウンのケーブルテレビ局に開設している。2001年にホームページのアカウントを取得しているので、もう14年になる。そのころはNTT回線はADSLだったと記憶しているが、せっかくケーブルがつながっているのでCATVでインターネット接続をしていたのである。

その後、NTTが光になって速度がかなり違うので、現在わが家ではNTTとCATVと両方からインターネットに接続が可能である。トラブルでどちらかが不通でも、もう一方で接続できるので安心だし、今年はじめにNiftyを解約したときも、CATVのメアドが使えたので特に問題はなかった。

ところが、予想外のところから問題が発生した。なんと、CATVのホームページ容量は100MBしかないというのである。ローカル側では、USBメモリ半分も使っていないわがホームページが、ホスト側の容量不足で対応できませんというのである。

CATVの回答から引用すると、「現在、らーばんねっとのHP容量は100MBでのご提供のみとなっておりますので、大変恐縮ではございますが、HPの整理をして頂き、空き容量をお作り頂くか、別途、無償サイトからのリンクにてご対応頂ければと存じます」ということなのだ。

仕方がないので、姉妹サイトの「常識で考える日本古代史」に、NFL、ボクシング、せいうち日記の記事を退避させた。それでも、節約できたのは1割程度である。忍者ホームページは月100円で5000MBなので、全然問題はない。

しかし、いまどき100MBで一杯になって、月2000円はちょっとと思うのだが、検索で「404 Not Found」になるのも心苦しいので、当分はこれでいくしかないのだろうと思っている。

[Nov 23, 2014]


モバイルフレンドリー?

しばらく前から、ホームページへのGoogleからの流入が少なくなっていることが気になっていた。営業している訳ではないので、別に少なくなったからといって困ることはないのだけれど、せっかく書いたものがあまり読まれていないとすれば残念なことである。Blogの「カレーこいけ」ばかりが読まれていてもあまり楽しくないのである。

ある日、ふと思いついてGoogleで自分の記事を検索してみて驚いた。「この記事はモバイルフレンドリーではありません」と検索結果に色付きでコメントされているのである。あわてて調べてみると、Googleでは、インターネットでの閲覧がパソコンからモバイルに移ってきていることを重視し、モバイル用に作っていないサイトは検索順位を落としているのであった。

別にスマホで見てもらわなくても結構と思ってこれまでやってきたけれど、Googleで検索して引っかからないようではよろしくない。何しろ、いま使っているホームページが要量100MBという前時代的なものであるにもかかわらず変えなかったのは、検索サイトに引っかかる回数が減るだろうと思ったからなのである。

これには参った。どうしようかといろいろ考えた結果、面倒だけれどホームページの再構築をしなければならないと思い立った。再構築するとなると、いまや世間のデフォルトとなっている感のあるWordpressにするのがよかろう。それに、導入しているサイトが多いのでWEBを探せば使い方がいろいろ調べられるし、基本的に無料というのがうれしいではないか。

ただ、Wordpress自体は無料ではあるが、Wordpressをインストールするサーバーをレンタルしなければならないし、ドメインも自分で手当てしなければならない。ドメインの手当ては、「お名前.com」というところでやると、個人情報の公開が最低限で済みそうなのでここにした。そして、ここでサーバーをレンタルするとドメイン使用料がサービスになるのである。

いまやドメイン使用料は年間何百円の世界だから、月に千円取れるレンタル料を考えれば、サービスしても痛くないという計算だろう。いろいろ探せばもっと安く借りれるところはありそうだが、探す手間を考えれば何百円の違いなら一緒のところの方が面倒がなくていい。と考えてレンタルサーバーも「お名前.com」で借りることにした。

ゴールデンウィークは日本史の研究をするつもりにしていたが、そういう訳でWordpressへの移行作業にかかりきりになってしまった。これは1ヵ月前には予想できないことであった。いざとりかかってみると、HTMLのタグ打ちの知識が役立つことが多いし、いろいろなプラグインがあって面白い。他の人と同じようなデザインになるかと思ったが、そうでもないようだ。

という訳で、新サイト「godowngamblin.com」がスタートしたのだけれど、大々的に発表できないのには訳があって、旧ホームページのコンテンツは1000を超える数があるものだから、とても数日間で終わるような代物ではないのである。

そして、現在お世話になっている忍者ブログでWordpressが使えれば何かと便利だったのだが、それもできないときている。したがって、いちいちhtmlをメモ帳で引っ張って、不要な部分を削除して、なんてことを延々とやっている。移行が終わったのはまだ全体の15%から20%といったところで、それなりのペースで進められるのは、いま通っている職業訓練が終わる7月以降ということになりそうだ。

それまでは、現状のホームページ、プログ、工事中の新サイトの併存ということになるので、その分費用がダブルでかかってしまう。それでも、かつて払っていたniftyとかNTTのフレッツとかに比べるとかなり安く済むはずだから、いかにそうした連中に儲けさせていたかということである。

(せいうち日記102)[May 23,2017]



HP引越しほぼ完了

今年5月からスタートしたホームページの引っ越しが、まる3ヵ月かかってようやく完了に近づいた。まだ旧ホームページの手当がすべて終わった訳ではないけれども、ほぼほぼ移転は一区切りついた。あとは検索サイトから直接入って来るようにしなければならないが、これは人頼みなので気長に待つしかない。

当初予定では移転するページは1000を超える見通しであったが、NFL関連の記事はいずれにしてもモバイルフレンドリーにはならなそうなので、いまのところもとのページに置いてある。だから、作業したのは900と少しで、いずれにしても大作業になった。まだ、画像をWordpressに移していないものがあるので、しばらくはその作業をすることになる。

移転作業をしながら、昔自分で作った文章を読むのはなかなか楽しかった。ギャンブルや少女マンガの書評を盛んと書いていたのは12年前、テニアンやマカオ、ポーカーの記事を書いたのは10年前、そんなに昔のことのような気がしないが、結構時間がたってしまった。いまではそんな経済的余裕も体力もないので同じことをもう一回やるのは無理なので、若い時にしかできなかったことであるのは間違いない。

そして最近では、トップページに載せてある歩き遍路の記録や山歩きがBlogの中心記事になっているが、ボクシングやNFLの記事は開設当初からいままで続いているし、温泉記事などの紀行文もチャンスがあれば載せている。

これから比重が増えそうなのは年金生活だが、これは記事にするほどのイベントがそんなにあるのかどうか現時点では分からない。まあ、職業訓練も1年前には想像さえしなかったがかなりの量の記事にしたので、それなりにいろいろあるのかもしれない。

いずれにしても、健康第一で、ストレスをためずに、規則正しい生活を送るのが大事なのは間違いない。おカネがあるとかないとかは二の次だし、頭をクリアにしていればやるべきことは見えてくると思っている。

[Jul  27, 2017]


Google様のおっしゃることではあるが

6月の終わりに上高地に行って大雨に降られて帰ってきて、その後1週間は大風の日が続いた。ようやく風がやんだと思ったら、このところ信じられないほどの暑い日が続いている。

何しろ、室内の温度計が38℃になってしまうのである。奥さんに言わせると、「あんたが仕事をしていた時は昼間冷房をかけていなかったから、もっと暑かった」ということなのだが、朝から夜中まで冷房をかけっぱなしで、電気代が一体どうなってしまうのか不安である。だが、そんなことを言っていられないくらい暑いのである。

そんな中で、頭の中まで熱くなってしまう事態である。またもや、インターネット問題が発生しているのであった。

私の情報発信はホームページとブログで行っていて、ホームページが2つとブログを持っている。ブログは長いことniftyを使ってきたが、コメント欄がChina方面からのスパムで占領される事態となり、プロバイダで有効な対応をとってもらえないので、4年前から忍者ブログに移した。ところが、このブログの動作が不安定になってきたのである。

何日間か管理ページにアクセスできず、記事を上げたり直したりすることができない。ヘルプデスクに問い合わせたところ、「こちら側では異常ありません」という回答である。他のブラウザで試してくださいということだったので、Chromeをインストールしたところ、Chromeだと問題なく動く。IEだと、いつまでたってもつながらない。

セキュリティやCookieの設定、ウィルスソフトの関係があるらしいが、Chromeだと動いてIEだと動かないというのは、何やらGoogleの陰謀めいている。原因はどうあれ、普通一般のユーザーがブラウザの選択によりアクセスできたりできなかったりするというのは不安である。

という訳で、忍者だけに頼るのは危険なので、もう一つfc2でブログを作ることにした。いまのところ、こちらの方はIEでもさくさく動く。月300円とコストも許容範囲内なので、ボクシングとNFLはfc2、他は忍者という2ブログ体勢でしばらく様子をみることにした。もし、忍者がさらに不安定になるようであれば、fc2に全面シフトしようと思っている。

もう一つ、レンタルサーバの管理画面に、「ホームページを運用中の方は、2018年7月までにSSL対応をお願いします」という注意喚起が出続けていることも気になっている。昨年、モバイルフレンドリーで私に多大な移行対応負担を負わせた天下のGoogle様が、今度はSSL対応をしないと勘弁しないと言ってきたのである。

私のホームページは物を売っている訳ではないので、暗号化しなければ困るような個人情報をやり取りしていない。だから、別に暗号化の必要は感じないのだが、Google様は、SSL対応していないサイトは「危険」と表示し、検索順位も下げるそうである。その期限が2018年7月、つまり今月である。

SSL化しているサイトは、URLがhttpからhttpsに替わるので、URLを見れば分かる。いまのところ、官公庁はじめ多くのホームページはhttpのままである。行政サービスの一環として情報提供のためにやっていることだから、私と同様双方向の情報のやり取りを想定してはいないし、そのために多大な移行負担というのもしづらいのではないだろうか。

いずれにしても、暑くて熱い中、リタイアした爺さんが鈍い頭を振り絞って対応するのは、なかなか難しい。Google様のおっしゃることではあるものの、今月中の対応はあきらめてしばらく様子見をするつもりである。

[Jul 16, 2018]


忍者ブログ移転始末

ホームページのバックナンバーを見ると、ブログをniftyから忍者に移したのは2014年春のことだったようだ。以来4年半、不都合がなければ代えるつもりは全くなかったにもかかわらず、度重なる障害と加えて対応の悪さに嫌気が差して、ブログを忍者からFC2に移転することにした。後日のため、例によって経緯を書き残しておきたい。

以前から忍者のサーバーは反応が悪く、編集中に通信が切れたり更新しても反映されなかったりするケースが多かった。とはいえ、もしかすると途中の通信が悪いのかもしれないし、当方のハードだって決して最新式ではない。なるべくこまめにバックアップをとることにして、だましだまし運用してきたのであった。

昨年春にWordpressを導入し、遅ればせながら私もレンタルサーバーでホームページを運用するようになった。ここで改めて思ったのは、レンタルサーバーでは全くそのようなことが起こらないということである。当方のハードや通信が原因なら同じように切れたり更新されなかったりするはずであり、忍者では起こるがレンタルサーバーで起こらないというのは不審である。

ご存じのように、忍者ではWordpress対応はしていない(少なくとも2018年8月現在)。ということは、Wordpressが普及する以前の古いハードやソフトを使っているのではないかという疑念が生じるのはやむを得ないところである。とはいえ、それ以外に具体的な不具合がないものだから、そのまま忍者を使っていた。

状況が変化したのは2018年6月である。突然、管理ページに入れなくなった。ブログ自体は表示されるのだけれど、文章を直そうと思っても管理ページに入れないものだから修正できない。この状況は、土曜日から始まって月曜日まで直らなかった。このプロバイダは、休日出勤していないのだろうかと疑問に思った。とにかく、障害が起こっていることさえ告知しないのである。

翌週になってようやく障害報告が上がった。原因は「DBの過負荷」だという。ニコ生やアベマTVならともかく、ろくに動画も提供していない忍者が過負荷とは片腹痛い。この時点で、必要なハードの更新を行っていないのではないかという疑念はさらに強まることとなった。

7月になって、また同様に管理ページに入れない事態となった。今回は早々にヘルプデスクに連絡したところ「こちらに障害はなく、ブラウザが原因と思われるので、IE以外のブラウザでお試しください」と回答が来た。chromeでやってみたところ正常に動作したので、まあ仕方がないかとあきらめた。

でも、よく考えるとおかしい。IEでは管理ページに入れずchromeだと入れるというのはサーバーのアクセス状況を見ればすぐ分かることであり、そもそもシェア最大のIEで動かないシステムって何ですかという世界である。そして、何日かして何気なくIEでアクセスしたところ、問題なく入れた。ということは、あれは実は障害であって、それをごまかしていた可能性が大である。

この時点で忍者への信頼感は閾値を下回った。いろいろ探した結果FC2ブログがそれほどコストもかからず使っている人も多いので、試験的にFC2にブログの一部を移すことにした(ボクシングとNFLである)。リスク分散を図りつつ、FC2の使い勝手を確かめるためである。字が小さいのが難点であるが、他に特に気になる点はなかった。

そして、8月21日から22日にかけての忍者サーバーの大規模障害である。今回は、管理ページのみならずブログ自体が見られず、「404 not found」が返ってきてしまった。作っている本人であればサーバーの障害と分かるが、たまたま見た人は閉鎖したと思ってしまうかもしれない。

仏の顔も3度(仏ではないが)。ここまで障害が続けざまに起こっては一刻の猶予もできない。保存してあるデータが消えたりアクセス不能となる前に、早々に対応しなければならない。という訳で、これまでとは逆に、メイン記事をFC2に、ボクシングとNFLを忍者にupすることにしたのである。

これまで忍者にお願いしてきたカウンタも、これを機会にやめることにした。ブログのアクセスカウンタは10年以上やっているものだから、いまでは100万近いアクセス数になっている。だからここでなくすのは抵抗がないではないが、自分以外に見えないだけで自分では分かる訳だし、そのためにコストをかけるのもちょっとムダである。

本来であれば、障害続きのプロバイダ(サーバー)にいつまでも置いておくことはないのだけれど、検索で入ってくる人に「404 not found」をお見せするのも体裁が悪いし、ホームページに保存していないブログだけの記事も多い。niftyでもそういう記事を捨ててきてしまいちょっと後悔したので、今回はサービス自体は残すことにしたのである。

ただ、切りのいいところで有料サービスは止めるつもりだし、定期的に更新しないと広告の嵐となってこれも見苦しいので、当面、ボクシングとNFLの記事は続けることになる。ということで、作成済みの記事を移動させたりリンクを貼り直したり大変である。願わくは、こういう騒ぎは今回限りにしたいものである。

[Aug 24, 2018]

追記(Mar 7, 2020) あれから1年半、忍者ブログは2020年1月にとうとう大規模な障害を引き起こし、サービスのほぼすべてがダウンしたとのことです。基本的な機能については1ヵ月かかって復旧したものの、周辺機能についてはとうとう復旧せず、3月になってアクセス解析、カウンタ等機能の提供終了の一斉メールが届きました。私のような旧利用者にもメールがあったので判明した訳です。


WordPress障害顛末

2017年7月からカウントしているこのHPのアクセス数が、5万の大台に乗ろうとするまさにその時であった。「ありがとうございます。祝!!5万件達成」の原稿を用意していたら、予想もしなかったことが起こった。2018年11月25日、ソフトウェア障害により閲覧できなくなってしまったのである。

閲覧だけでなく、管理画面に入ることさえできない。折りしも、泊りがけで丹沢に行こうというまさにその朝のことで、3日間なすすべもなく、その間アクセスは当然のごとく「0」。5万件達成を目前にして足踏みを余儀なくされたのでありました。

山行前に「お名前.com」に問い合わせメールを入れていたのだが、その返事をホテルで見ることができた。返事は「Wordpressは当社サポート内ではございません」。これは半ば予想していた。システム障害は切り分けが大事で、自分達が原因でなければはっきり言っておかなければならない。システムの仕事をしていた時に思い知らされたことである。

もともとこの障害が起こったのは、WordpressのブラグインBackWPupの更新作業中である。普段だとさくさく終わるはずなのに、いつまで経ってもぐるぐる回るのが止まらない。やがて「ただいまメンテナンス中です」の画面になったかと思うと、しまいには英語の文字列がずらずら並んだ画面になったきり動かなくなった。

バックアップ・プラグインが原因で障害が起こるなんて、警備保障会社に泥棒されたようなもんだ、と思ったのであるが、Wordpressは基本的にボランティアであり、リスクは利用者が負わなければならない。幸い、Wordpressを使っている人が多いので、検索するとほぼ同様の事象に遭ってしまった人の記事を見つけることができた。

どうやら、管理画面に入ることができないのは、wordpressフォルダの直下にある「maintainace.php」というファイルが原因らしい。そして、親切なことにお名前.comのヘルプデスクが「当該プラグインの削除をご検討ください」と教えてくれた。お名前サーバーの中に入るのは、ftpを使えばいいらしい。

ここまで遠征中のホテルで確認して、帰ってからさっそくパソコンで復旧作業を行った。ftpからアクセスして、「maintainace.php」と「backWPup」のフォルダを削除する。作業時間10分ほどで、管理画面に入ることができた。管理画面には「更新中にbackWPupでエラーが発生しました。該当ファイルがありません」と出ていたが、遷移しているうちに消えた。

次に、閲覧画面を確認すると、おお、復旧している。11月25日からの障害は11月27日14時15分に復旧し、さっそくブログに復旧記事をupしたのでした。

これまで何の危機感もなくプラグインを入れたり更新したりしてきたが、プラグイン側で確認しているのはWordpress本体との親和性だけであって、他のプラグインと齟齬を来たさないかどうかまで見ていないし、ましてヴァージョンアップして日に日に更新されていく他のソフトウェアすべてを確認することなど不可能である。

そうなるとユーザー側の危機管理として、余計なプラグインは入れない、更新しないという選択が必要となる。Wordpressを導入して1年半、今回はじめてこういう事態に陥り、今後の運用をどうしていくか改めて検討しなければならないと強く感じたのでありました。

おかげさまで、見込みより数日間遅れたものの、11月29日にアクセス数5万件を達成することができました。引き続きご愛読いただきますよう、よろしくお願いいたします。

[Nov 29, 2018]


WordPress障害の善後策

11月末に発生した私のホームページ”Go Down Gamblin' ver.3”の障害については、幸いなことに3日間で復旧することができ、後遺症も特になかった。とはいえ、プラグインの更新がもとでホームページが閲覧できなくなってしまうというような事態はもちろん初めてだし、想定もしていなかったのでいろいろ考えさせられた。

改めて原因について説明すると、そもそもWordpressのプラグインであるBackWPupの更新手続き中に発生した障害であった。管理画面に入ることができず、閲覧することもできない。出てくるのは、更新手続きのエラーを説明する英文の文字列だけである。

現象をみる限り、何らかの理由により更新ができなくなり、メンテナンスモードのまま止まってしまったと考えられた。そこで、そのような場合の対処をWEBで探したところ、BackWPup直下のmaintainance.phpのファイルを削除すること、あるいはBackWPupのプラグインそのものを削除することが有効と出てきたので、そうしたところすぐに復旧した。ひとまず安心した。

障害対処はこれでいいとして、あとは善後策である。システムの仕事をしていた時に、メーカにさんざん「原因究明と再発防止策をすぐに出せ」とうるさく言っていたことを思い出した。自分のホームページだって同じことである。

Wordpressはボランティアのアプリケーションなので、基本的にリスクは利用者が負わなければならない。一方で、ソフトウェア自体はHTMLをタグ打ちしていた昔のアプリケーションと違って、DBソフトの運用が分からないと対処することは不可能である。古い頭にとっては、ブラックボックスと言ってもいい。

まずやらなければならないのはバックアップである。プラグインに頼らないとなると、手作業である。txtファイルでの単純なバックアップであるが、結構時間がかかる。何しろ、Wordpressに上げた記事は1000件以上ある。1日100件片付けたとしても10日必要である。これはちょっと大変だ。

よく考えると、Wordpressに移行する前の記事はHTMLでバックアップをとってあるので、万一のことがあっても何とかなる。Wordpressに移行後の記事についてバックアップをとらなければならないが、忍者が初出のもの、FC2が初出のもの、Wordpressオリジナル記事の3種類がある。

FC2は当分このままなので、特にさわる必要はない。お名前サーバーとFC2サーバーに記事があれば、両方飛ぶというのは非常事態なので心配しても仕方がない。忍者は投稿記事をテキストデータでインポートできるので、さっそく自分のパソコンに落としてバックアップをとった。

残るはWordpressオリジナルの記事であるが、それほどの本数はない。ここに絞って作業すれば、1000件超の記事は数十件まで絞り込むことができる。

システムが飛んで何が困るかといって、過去に自分の書いた文章がどうやっても出てこないというのが一番困る。Niftyの時これをやらないで解約してしまい、後からさんざん後悔した。これさえやっておけば、形式はどうあれどこかのサーバと手元のパソコンにデータは残っているから、どうにかなる。

写真は何重かバックアップしてあるし、記事とのリンクが張れないくらい後から何とでもなる。困るのは、テキスト自体が何かの具合で失われてしまうことで、10年前に書いた記事を、いまから復元しようもないのである。

日本列島に隕石でもぶつかれば何重にバックアップをとっていてもダメだが、そこまで心配しても仕方がない。とりあえずできることをやって、できないことはトラブらないよう祈るだけである。

あと何年かしたら簡単にデータベースの復元ができるようになるかもしれないので、BackWPupの設定は戻しておいた。いったんフォルダごと削除しておいたのに、なぜか過去のバックアップ記録が残っているのが妙だが、気休めにはなる。そして、よく分からないプラグインはこれを機会に削除した。今度トラブルが起こったら、簡単に復旧できるかどうか分からないからである。

[Dec 28, 2018]


ついにGoogleに屈服、SSL化

1年ほど前に「Google様のおっしゃることではあるが」と、SSLには当面対応しないことにしたのだが、とうとうGoogle様のお怒りにふれ、Chromeでアクセスするたびに「このサイトは安全ではありません」と表示されるようになってしまった。

その時も書いたように、私のサイトは基本的に一方通行であり個人情報をやりとりする訳ではないので、暗号化の必要はあまりないと考えている。とはいえ、そんな風に表示されたのでは安心して閲覧できないことは間違いない。私だって、そんなことが書いてあるサイトにあまり長居したいとは思わない。

とはいえ、行政関係のサイトなどいまだにSSL未対応のところがみられる。毎日アクセスする気象庁のWEBもいまだにhttpで、「安全ではありません」表示が出てくる。誰も気象庁のサイトが危険とは思わないけれども、やっぱり気分がいいものではない。

ということで、遅ればせながら私のサイトもSSL化を図ることにした。SSLの手順としては以下のとおりである。

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1.ドメインごとに、SSLのオプションを付ける。
2.URLを"http:"から"https:"に変更する。
3."http:"で入ってきたアクセスを"https:"にリダイレクトする。
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まずBlogだが、FC2で追加費用なしにSSL化できるサービスがあって、「SSL有効化」を指示すると1~3を自動的にFC2側で操作してくれる。だからワンクリックした後は特に何もすることはない。(と思ったら、個々のページはやっぱり手修正が必要→9つ下のパラグラフ)

問題はホームページである。まず試しに、"godowngamblin.net"で提供している「常識で考える日本古代史」のサイトで試してみる。こちらのサイトはすでに1~2は済んでいて、3だけやっていなかった。

いろいろ調べると、ffftpでサーバに入って、".htaccess"を操作すればいいらしい。おっかなびっくりやってみると、あっさりできた。アクセス解析を調べると"http:"のアクセスは0になり、"https:"のアクセスがその分増えている。なんだ、簡単じゃないか。

という訳で、いよいよ本家本元の"godowngamblin.com"に挑戦する。

まず1.のSSLだが、お名前.comで標準装備の"Let's Encrypt"を設定しようとクリックするけれども、エラーメッセージが出てうまくいかない。「独自SSLオプションをご利用中のため、Let's Encryptは設定できません」というのである。

独自SSLなんてやった覚えがないのになあ、といろいろ調べてみると、レンタルサーバ契約時に、迷惑メールフィルターと一緒に独自SSLというオプションを確かに設定して確認メールが来ていた。なんだ、もともとSSL化していたんだ。

次は2.の"https:"への設定変更である。これは、Wordpressの設定を変更する。いろいろやらなければならないと思っていたら、1ヵ所だけ変更したらいろいろな場所が一気にhttps:に変更になっていた。これも簡単であった。

問題は3.のリダイレクトであった。"godowngamblin.net"と同じく".htaccess"を変更したのだが、うっかりして"example.com"へのリダイレクトのままサーバに上げてしまった。確認してみてびっくり、身に覚えのないサイトに飛んで変な画面が出てきた。

すぐに気づいて".htaccess"を変更し直したけれども、"example.com"に飛ぶのは変わらない。もしかすると、サーバの側で再起動しない限りダメなのかもしれない。その日はあきらめてそのままにしたけれど、2、3日経過して見てみるとちゃんと"https:"のサイトに飛んでいたのでほっとした。

あとは確認である。「このサイトは安全ではありません」は表示されなくなったものの、(i)マークが付いて、悪意の第三者による画像すり替えがあるかもしれないとコメントされる。構文中に"http:"が残っているとそうなるらしい。ソースを表示して目の子で確認するしかない。

どうやら、Wordpressが自動で作成するプログラムは自動的に"https:"に書き換えられているようだが、自分でリンクを入力した部分が"http:"のまま残っている。ひとつひとつ"https:"に書き換えると、ようやく「この接続は保護されています」になった。IEでも、鍵マークが付くようになった。("Search Regex"というプラグインがあるのだが、手で入れた場所は手で修正しなれば直らないようだ。)

まだ、ソースの一部、Wordpressのテーマのところに"http:"が残っているのは不安だが、ここはそのままでも「保護されています」になるようだ。手動で直すのも心配なのでとりあえずそのままにしている。

あとは証明書の発行元はどうするかとか、メンテナンスをどうするかであるが、ひとまずSSL化はひと段落。それにしても、年寄りには難しいことが多すぎる。ひとたびGoogleに屈服すると、次から次へとやらなくてはならないことが増えそうな雰囲気である。

[May 8, 2019]

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