2013 AJPCシニア  (ポーカーの奥深い世界第101話)

さて、東京予選から1日置いて、シニア・トーナメントである。こちらは5000点持ちの30分ブラインドの長期戦、それほど急ぐ必要はない。レイト・レジストレーションで3時まで受付すれば参加できるが、貧乏性なので定刻の1時前には会場入り。指定されたのは7番テーブル、7卓とはまた盛況である。

とはいえ、会場はまだメイン・トーナメントのテーブルで一杯。開始時間は30分遅れということである。そして、30分うろうろして戻ってきてもまだ始まりそうな雰囲気ではない。それもそのはず、30分前と比べてほとんどメイン・トーナメントのテーブル数は減っていないのであった。

そしてシニアトーナメントは約1時間遅れの2時に、6テーブルまででスタート。7番テーブルはメインの飛び待ち、さらにレイト・レジストレーションの人が待つという状況で開始となった。後で確かめたら74人参加ということだったので、2テーブルとか3テーブルしかなかったAJPC初期と比べたら、大変なにぎわいである。

歴代チャンピオンでは、第2回のはたらくさんや、第3回の中尾さん、第4回余語さんがプレイしている。昔からおなじみの千葉さんやしださんのお顔もみえる。以前に比べると外国の方も増えたようだ。しかし、初めて見る顔も少なくない。時代は移り変わっているのである。

さて、1ラウンド残り10分くらいで、7番テーブルの招集がかかる。下は東京予選に続いて、第5回シニアチャンピオンのべいさんだ。そして上になかなか来ないと思ったら、メインテーブルでプレイ中の看板にゃさんなのであった。両隣のプレイがある程度分かるというのは、序盤戦ではうれしいことである。

ディーラーは上野で撒いていたspikeさん。これも気持ちが落ち着く。5000点の30分ブラインドも昔懐かしいストラドル杯と同じである。あの当時、勝負は1回目の休憩が終わってからで、そこまではブラインドを削られてもプレイしても大して結果は変わらないと思っていた。このシニア・トーナメントもそういう戦い方になるだろう。

したがって、ブラインドの小さなところでは慣らしプレイである。1周目で88とかTTが入ったけれど、リンプインまでで撤退。隣のべいさんも、「QQ捨てちゃったよー」と言っていたくらいだから、同じようなことを考えていたに違いない。スチールでポットを確保して原点を維持するという状況は、かえって望ましい。看板にゃさんはメインが主力で留守が多い。

3Rくらいで、早くもテーブルブレイク。移動した先のテーブルには、しださんが後から入ってきたくらいであまり顔なじみはいない。そろそろブラインドは大きくなるけれども、今度はあまり手が入らなくなった。一回目の休憩後、A9でレイズしたらショートからオールインを食らう。仕方なくコールすると出てきたのはAK。何も起こらずチップを減らす。

A5で参加してAが落ちて、上のカードが結構見えたので、AT以下だったらチョップだと思って打ち合ったら、出てきたのはAJ。レイズしろよ~と言ってみても後の祭りで、これでますますチップを減らす。何とか3000点くらいは維持しているものの、そろそろ勝負をかけなければいけないチップ量になってしまった。




5月5日、1時前の会場。メイン・トーナメントはまだまだ人が一杯。


そんな時に、テーブル整理で看板にゃさんが入ってきた。再び私の上である。例によってチップを大量にお持ちである。聞くと、メインはゲームセットとなり、シニアも残り千点くらいまで減らしたが、オールインのチョップで生き返り、そこから倍々ゲームで増やしたということである。「最後まで、あきらめちゃいけない。」年齢とともに、重厚さを増したようである。

ところがこちらはそろそろ勝負しなければならない。ATが入ったのでオールインすると、BBがコール、出てきたのはAAである。これは参った。85%:15%である。フロップはいずれもラグ。ここから逆転できる可能性は、1%もない。「最後まで、あきらめちゃいけない。」看板にゃさんは言うのだが、これはちょっと無理。

と思っていたら、ターンはTである。逆転の確率は5%くらいに高まった。そしてリバーもT、なんと逆転してしまった。かつて、ラスベガスはミラージュでAKvsAAでターン、リバーでストレートを作って逆転したことがあったが、その時より相当確率の低いところからの逆転である。逆に引かれたことは何度かあったが、引いたのは初めてである。

(ちなみに、翌日この方から声をかけられた。大阪から来られたということで、大変申し訳ないことをしました。まあ、回り持ちですから。)

そのすぐ後、Ad6dで看板にゃさんのレイズにコール。フロップダイヤ2枚。ベットされてコール。ターンがダイヤでフラッシュ完成。看板にゃさん大きくベット。こちらはナッツなのでコール。リバーまたダイヤで、看板にゃさんは「1枚多いよ」と言いつつオールイン要求、もちろんコールでダブルアップ。

「この引きはtaipaさんじゃない。双子の弟だ。」と看板にゃさんに言われてしまったものの、たまにはこんなこともあります。ちなみに看板にゃさんもフラッシュだった。

2回目の休憩も終えて時刻は7時を回った。この時間になるとメインのテーブル数も減っているし、終了後の飲み会を控えてギャラリーが増えてきた。あけみんやさえこさん、め社長の顔も見える。本当にお久しぶりである。

この日のその後の引きはすごくて、ポケットが次々とセットになったり、ストレートドローで歯を食いしばってコールしたら引いてしまったり、Jハイくらいでオールインをコールしたら引いてしまったり、いつの間にかチップは4万点になってしまった。

スタートが遅れたため、12ラウンドで9人より少なかったら本日は終了とアナウンスがある。チップ量はあるので、行きたい手も来たのだけれど残り3周くらいは押さえて回る。柄にもなく浮き沈みが激しすぎて、8時を過ぎたら疲れてしまった。12ラウンドに10人目がゲームセットとなり、決勝テーブル進出が決まった。

チップカウントをしたら、31,600点。少し減らしたが、明日1周目から勝負しなければならないほどではない。本場並みにビニールケースにチップを格納してこの日のゲームは終了。8時40分頃に会場を退出する。当初は3人まで減らす予定だったから翌日まで残れるとは思わなかったが、何にせよ最終日までプレイできるのはうれしいことである。




5月6日朝、メイン&レディースが佳境に入っています。


新宿を午後9時頃に出ると、家に着くのは11時近くになる。翌日はメインテーブルからのスタートとなるため、「出演承諾書」と「プロフィール表」を渡されたので、帰ってから記入する。過去の入賞歴のところで、「テニアン・ポーカー・チャンピオンシップ優勝」と書いてから、あれはいつのことだったかなと思う。優勝盾で確認したら、2005年。もう8年前のことだ。

座右の銘を聞かれていたので、「余暇の充実」と書く。これは二十年以上昔、子供が小さいとき書初めをしていた時に、気に入ってよく書いていた言葉である。子供たちは「マリオ」とか「りんご」、奥さんは「家内安全」と書いていた。1月の間は、家の壁にずっと貼っていたものであった。

さて、一眠りしたらもう次の日。最近恒例になったテレビ体操の時間(6:25)に起きる。シニアの続きは11時から、その前にはレディースとメインが始まっているので、10時過ぎには会場入りして応援するためにこの時間に起きなければならないのだ。前の日に6時間集中したにもかかわらず眠り足りていないので、頭がぼーっとする。

会場にはすでにみなさんいらっしゃった。主催者のリゾカジマスターにご挨拶。「がんばってください。」「いやー、いつもの指定席(3着)でしょう。」と言ってしまった後、3着は難しいかなと思う。何しろ前の日に99%飛ぶところから生き返っているのである。

こういうケースで波に乗ってどんどん押して好成績を残すプレイヤーは少なくないが、私の場合はちょっと違っていて、いい成績の時には危ないケースがほとんどないのである。もちろん、75%:25%(AKvsAQとか)を逆転するくらいはあるとしても、それが限度である。だから、そんなにいい成績は取れないだろうという予想はしていた。

受付でチップカウントを見せてもらうと、ラージスタックが2人、私を含めて平均チップ近辺が4人、ショートスタックが3人。私の順位はちょうど5番目である。うれしいのはよく知ったプレイヤーが多いことで、上に看板にゃさん、下にちよかんさん、対面にひろパパさんがいるし、村戸さんとは、このトーナメントで何度かプレイしている。

時間があるので、残り2テーブルのレディースを応援。あけみんがチップリーダーのようだ。看板にゃさんが、「あけみんはショートスタックからダブルアップする印象が強いんだけどなあ」と言うけれども、あけみんがバカラでチップを積んだときは相当強かったのを覚えている。この後、あけみんはAJPCレディースを制覇するのであった。

11時になり、いよいよシニアのメインテーブルが開始となる。1人ずつ呼ばれてテーブルに着くのも本場さながらである。ラウンド13、1200-2400のアンティ300からリスタート。1周で6000点減るが、30000点以上あるのであわてることはない。経験上、再開した1周目は荒れるのだ。

案の定、ショートスタックが飛び込んでくる。こういう時は確率優位な方がやられるケースも少なくない。また、ハイペアが重なることも結構ある。ここで看板にゃさんにQQが入りオールイン。ところがここでKKがいてコーられる。フロップでKQともに落ちて万事休す。ここで大きくチップを減らした看板にゃさんが、早々にゲームセットとなってしまった。




2013AJPCシニア、決勝テーブルに向かう。Michael Buffer並みのコールはちくわさん、TDはっちゃんもいます。


さて、徐々にオールインの嵐から落ち着いてきて、私のBB。SB含めて3人コールなので、ポットは10000点以上。ハンドをみると38。看板にゃさんだったら間違いなくレイズだなー、たまにはこういうハンドでレイズしようかなあと思いつつ、チェック。フロップが開いたらK83である。残り2万何千点の中から、1万点ベット。

ここで、チップリからオールイン。あとの2人は下りて、まさか下りる訳にはいかないのでコール。出てきたのはフラッシュドロー。確かに、スペードが2枚出ている。こういうケースで私もオールインしていた時期もあったけれど、相手が下りないことが確実であればオールインの効果は半減する。だから、見た瞬間、このドローは引けないだろうという自信があった。

もちろんターン、リバーでスペードは出ず、かえってもう一枚8が出てフルハウスになってしまった。このダブルアップで、チップ量は6万点を超えた。完全に勝負圏に入ったのである。

このあたりでひろパパさんがゲームセットとなり、平均チップのちよかんさん、ショートスタックから村戸さんがチップを増やしてきた。ハンドが入っているようで、頻繁にレイズが来る。こちらはチップ量があるのであせる必要はない、と思っているうちに、残りは5人となった。上はゲームセット者が続いたため、村戸さんになっている。

村戸さんのSB、私のBBでハンドはA6スペードのスーテッド。コールにチェック。フロップスペード2枚。ベットされたが、スペードorAで逆転とみてコール。ターンもラグ。再びベットされ歯を食いしばってコール。リバー再びラグ(涙)。村戸さんはミドルのペアだったので、最後まで見れただけでよしとしなければならない。ここで1万点減らす。

残り5人になると回りが早い。ラウンド15の2000-4000、アンティ400に入る。前の周くらいで4万点を割り込み、そろそろ勝負をかけなくてはならない。残り5人だから、絵札+スーテッドでも仕方ないなと思っていたらJ8s。上の村戸さんがメイク9800でレイズしているが、スチールっぽい。よし、勝負だとレイズオールイン。

案の定、村戸さんはすぐコーれる手ではなかったらしく考えているのだが、惜しむらくはこちらのオールインチップが少なかった。コール分をポットに入れると、レイズは2万数千点。ポットに2万点あるので、25:75でなければオッズが合ってしまうのだ。「逃げるのは、嫌なんだよね。」とコールで出てきたのはK7s。45:55で若干不利だが、まだ十分チャンスはある。

フロップQTラグ。9のストレート目がある。ターン9、やった!と思ったらクラブが3枚になっている。これは相手のフラッシュでまくり目なし。2013AJPCシニアは5位でのゲームセットとなったのでありました。ちなみに、優勝はちよかんさんで、これで昨年に続く連覇ということになりました。

前の日にATvsAAで負けていたので、あまり悔しくはなかった。以前だったらイン・ザ・マネーまでは死にもの狂いで粘ったところだけれど、しばらくぶりで74人中5着は上出来だろう。残っている方々にご挨拶して退出した。

今回とても意外だったのは、2日間延べ8時間近いプレイでAAなし、KK1回はフロップA落ち、QQなし、AK2回とほとんど手が入らなかったのに、プレイしているときは「手が来ない」といらいらすることがなかったことである。後から電車に乗ってから、ああそう言えば・・・、と思い出したくらいである。特に2日目は、ペアすら来なかった。

しばらくポーカーから遠ざかっている間の収穫としては、「ポーカーはやっているだけで楽しい」ということを再確認できたことかもしれない。

p.s. とはいいながら、とぼとぼ家に帰り、2日間の疲れを取るべくスポーツクラブで水着に着替えているそのさなかに、全裸の会会長さんから携帯電話が入ってびっくり。全裸になったところでまさか会長からとは。しばらく裸(タオル)で近況交換したのでありました。やっぱり、友達はありがたいものです。

[May 8, 2013]


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