ベガスカップシーズン4決勝  (ポーカーの奥深い世界第39話) [Apr 12, 2007]

4月7日午後7時。東日本橋DUKEに半年間の予選を勝ち残ってきた猛者たちが集まった。優勝賞品ラスベガスペア旅行、準優勝賞品韓国ペア旅行のベガスカップシーズン4決勝である。予選で集めたポイントが400点以上のH氏からはじまって、5ポイントまで、総勢7テーブルの中から優勝を争う、ポーカー祭りである。

5ポイントとはいってもウィークリートーナメントの1着でようやく取れるポイントである。私のポイントは15点。前回シーズン3の10点よりは多いが、それでも超ショートスタックに変わりはない。普通に回していたらまあ3、4周のうちに自然死状態だろう。だからリスクを承知で序盤から仕掛けていくしかない。

そもそも、1ラウンドが長くブラインドの上がり方が緩やかなトーナメントと、逆に1ラウンドが短くブラインドがどんどんあがってしまうトーナメントでは、戦い方を変えなくてはならない。ここしばらく続いている不調の中で1回試してみたのは、いいハンドが来るまでは徹底して下りるということである。結果はどうなったか。最後の(強制オールインの)BBでようやくAJだかKQだかが来ただけで、他はずっとズタハンドだった。

このことからいえるのは、どこかで勝負しなければ結局ジリ貧になるということである。それ以来、今度は序盤からズタハンドで参加するようにした。しかし全然ボードと一致しない。結局のところ、勝てないときは勝てないので楽しくやりたいようにやるしかないのではないか、ということである。

そんなことを考えながら始まったベガスカップであったが、案の定ハンドは良くない。なにしろこの時点で、通算7時間以上AA、KK、AKとも来ていないのである。BBでレイズにコール、SBでリンプインにコールして6点減らすが、フロップは全く逆方向で下りざるを得ない。2ラウンド(2-3)に入りJJが来てリンプインするが、フロップであっさりが落ちる。リミットなので脅しが効かないところがショートスタックにはつらいところである。

残りは6枚。もう飛び込むしかない。UTGで、ここか次かという選択。来たのは33である。もちろんオールイン。ミドルポジションからBさんがコールでヘッズアップ、JJだった。ここで早くもゲームセット。私のシーズン4決勝は約20分の命であった。

優勝したのはご存知のとおりkopa兄さん。たしか2月ごろ、今年未勝利でポイント15点なら同じですね、なんて話をしていたはずだが、どんどんポイントを積み上げ、それでも上位と比べると5分の1とか6分の1のチップ量にもかかわらず、見事逆転優勝を飾られた。この場をお借りして、改めてコングラッチュレーション!でした。

日曜日は、都内某所で我中心派難民ポーカーチームのAJPC(全日本ポーカー選手権)代表決定戦。序盤でショートスタックになったSさんを飛ばしに行ったのだが、KQvsATからが落ちて仕留めそこなう。約1時間後、今度は私がショートスタックになりATオールインを受けたSさんのハンドはA2。ここからが落ちてゲームセット。優勝したのはそのSさんだった。

1日置いて火曜日は上野STEPS。序盤にようやく来たAKが落ちたので打ちまくり、最後はオールインまで行ったのだがAさんのハンドはAA。ここからずぶずぶとリバイ地獄に陥る。リバイラウンド最後の1手をKTで、再開後最初の1手をK9で、それぞれオールインでダブルアップしてなんとか先行集団についていくが、だんだん92より上が来なくなってしまい最後は63A6と対決する羽目に。結局先週と同じく3位。優勝awkさん、2位shadowさんもまた先週と同じであった。

これでは週末に向けて消化不良なので、水曜日は連闘で上野オーシャンズカップ。道中は平均チップでこらえて残り6名くらいからオールインで仕掛けて行った展開はほぼ計画どおりだったのだが、最後のヘッズアップでGちゃんに退けられてしまった。なんせヘッズアップになってから2度もAAが来ているのだから敵う訳はない。最後はQXvsKXで何も落ちませんでした。これで実に今年8度目のヘッズアップ負けである。

そんな訳で週末に向けての最終調整はあまり芳しいとはいえないのだが、しばらく前は今年未勝利で大分落ち込んでいたのが徐々に上向いているような気がしている。あとは体調を整えて(寝不足が一番いけないと思う)、大一番に臨むだけである。目標は表向きには2日目に残ることと公表しているが、なんとか見せ場くらいは作りたいなあ。

[Apr 12, 2007]

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