OPPC有馬温泉  (ポーカーの奥深い世界第41話) [Apr 25, 2007]

3ヶ月間未勝利が続いてそろそろ上向くかと思われた運気であるが、さらにずぶずぶと沈んでいわゆる2番底を探りに行く展開となってしまった。チャンピオンシリーズと名付けた4月の3連戦は、とうとう見せ場もないままに負け続けてしまったのである。

不穏な空気はすでに火曜日から現れていた。火曜日の上野STEPS、気分転換も兼ねて積極的にオールインに参加していたら、なんとリバイが自己最多を大幅に更新する13リバイである。それも変なオールインばかりしていた訳ではない。AQsで2回、ペアで2回。AQの1回はQQがいて仕方なかったが、1回はもう一人AQがいた上に最後Kが落ちてKxの勝ちといういただけない展開である。

金曜日のDUKEはエベレストポーカーとタイアップしたEPJCライブの第一弾。優勝者はテニアンご招待という豪勢な大会に、集まった参加者は優に70名を超えて8テーブル。おそらく日本のポーカー史上過去最大級のライブトーナメントである。だから見かけない顔も多く、気合が入る。抽選の結果7テーブルで、Saitohさんとあまむー店長の間というなんとなく見慣れた配置。そして初手はミドルポジションからATが来て参加したが、フロップ何も落ちずに撤退。いつもよりいい手が来そうな予感。

次のハンドもAT、今度はスーツである。レイズ者がいたのでコール。フロップはTと一緒にJが落ちていた上フラ目もなく撤退。初手と同じような展開に早くも消化不良気味。次の手は5ペア。3倍半レイズするがBBについてこられる。フロップ落ちたのがAと絵札。これで先に打たれては下りざるを得ない。あっという間に大幅なマイナスである。

その後もAかペアが来るがポジションが悪いのに行くわけにもいかずに捨てる。BBではA4。あまむー店長がUTGからレイズで入っている。上に4枚だから下りるわけにもいかない。コールするとフロップにAが落ちる。ベットするとレイズされる。仕方なくコール。そのままチェック回しで開けてみるとやはり同じくA持ちでキッカー負けしていた。

これはあまりにもひどいと思っていると、カットオフまで来てハンドがAKsである。ミドルポジションが3倍レイズで入っているが、ここは勝負でリレイズ。コールされたのでマジ手であることは間違いないが、AA、KKということもなさそうだ。すでにポットに40枚、手持ちチップは24枚だから、ほとんど下りられない。フロップ235。ここでオールインされるが、相手がAとハイカードなら引分けより悪いことはないし、ペアならA、K、4のまくり目がある。仮にセットだとしてもまくり目はあるが、このペアで参加したとも思われない。ましてやA4とか46の訳はない。

という着想でコールしたのだが、果たして相手のハンドはQQ。ほぼ想定内であったのだが、当たり前のように何も落ちずに終了。トーナメント開始からわずか十数分、もちろん70数人中の最下位である。かなり落ち込んだけれど、翌日は早い。早々にDUKEを引き上げて家路に着いたのでありました。

明けて21日はOPPCin有馬温泉。東京から我中軍団が大挙参戦し、地元関西、そして主催のOPPC岡山勢も参加して5テーブルの盛況。優勝、準優勝には全日本選手権の椅子が用意される。場所はメープル有馬会議室。チャンピオンシリーズの第3戦である。第1戦のベガスカップ、第2戦のWPJ決勝とも不本意な成績に終わったので、ここは少なくともファイナル、あわよくば優勝戦線にからむ戦いをしたいところである。

序盤戦はまずまず。AJからJヒット、A持ちでのスチールなどが決まりまずまずリードする。ただ、ここからがいけない。QQでのレイズに付いて来られた上、がリバーで落ちて先週と同じような負け方をしたあたりから手がぱったりこなくなる。休憩時間には序盤戦の貯金をはたいて原点を下回ってしまった。

ブラインドの上がり方がきついので、早くもオールインシチュエーション。ただし、こうなると全く手がこなくなるのが最近の傾向である。ペアならば22でも行く気まんまんなのだが、例によって27とか29とか、ゲームを間違えているんじゃないかというハンドの連発である。

最後は岡山のA姐さんのオールイン。こちらのハンドはA7o。オールインまでの必要のないプラインドだったから、小さいペアかA持ちでも相手はそれほど大きくないと希望的読みでオールインコール。果たしてハンドはAT。読みはそんなに外れていないのだが勝ち目の方もあまりない。結局何もおこらずにハイカードTが利いてここでゲームセット。真ん中よりかなり前での終戦となってしまった。

激戦を制したのは最初同じテーブルだったYさん。いきなりフロップフルを決めて序盤からチップ優位に立っての押し切り勝ち。2着はディーラー兼任のMさん。翌日の早朝トーナメントでも優勝で、この遠征はかなりおいしかったと思われる。

一方の私はそんな具合で気がついて見るとメインのトーナメント、深夜のミニトー、早朝トーナメントの3回とも、AA、KK、AKは見ていない。もしかしたら、このまま今年は勝てないのかもしれない。休む間もなく、5月は全日本選手権予選シリーズ、そして6月は全日本選手権~WSOPシリーズである。昼の飛行機で神戸空港から羽田に着き、家までの長い道のりで宇多田ヒカルを聴きながら「思い通りにいかない時だって、人生捨てたもんじゃない」ってつぶやいてみた(”Flavor of Life”)。

[Apr 25, 2007]

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