タホハイローとスト杯7月  (ポーカーの奥深い世界第68話) [Jul 23, 2008]

今週のスト杯ミニはタホハイロー。いろいろなポーカーゲームを楽しめるのがスト杯ミニのいいところで、ときには違ったルールで相手の出方を推理するのも、守備力の向上につながるのではないかと思っている。

タホはホールデム系のゲームで、場にフロップ、ターン、リバーと5枚のコミュニティカード(ボード)が出される点で共通である。ただし、それぞれのプレイヤーに配られるカードは3枚。オマハと違って、この3枚のうち何枚使っても使わなくてもいい。そして、ハイローが両方あるゲームである。

だから、ハイについてはより強い役ができる傾向にある。テキサスホールデムでもオマハでも、手の内から2枚しか使えない場合はボードにペアができていないとフルハウスはありえないが、タホでは手の内にペアがあればフルの可能性がある。従って、ストレートやフラッシュができていても、常に上がありうることを頭に置いておく必要がある。

また、ローゲームについてもボードに2枚出ていれば成立するので、より作りやすくなる。とはいえ、ローだけではポットの半分しか取れないので、オマハと同様にどちらかというと守りに使うことが多いかもしれない。

さて、いくらハンドが悪いことで定評がある私といっても、3枚配られればそこそこいい手は入る。序盤でKKxからリバーが落ちてキングフルができたり、手の内ダイヤのK75からフラッシュとローでスクープしたり、なかなかいい調子である。一方で、ハンドAAKから付いてこられて、Aワンペア以上に手が伸びず惨敗なんていうこともあった。

おもしろい展開になったのは終盤。フロップ633からターンも。私の手の内にはがある。上家のjumboさんも、下家のdurangoさんも打たない。しかしどう考えてもここでベットしてレイズされたら寒い。3はないかもしれないが、上のペアなどいくらでもあるし、仮になかったとしてもまくり目満載である。

結局誰も打たずにリバーは。durangoさんが6を見せた。「私も」と6を開くと、「当然でしょう」とjumboさんが開いたのは3。こういうことがあるから、油断できないのである。

道中でチップリ近くにいた場面もあったのだが、最後は残り3人の557からjumboさんにオールイン要求したところが、逆にKKKというスリーカードポーカーなら大儲けという鬼ハンドが出てきてショートスタックに転落、結局3位に終ってしまったのでした。

この時点で5時35分。スト杯メインまでもう時間がない。ヘッズアップの決着を待つ時間もなく、隣の一風堂に赤丸ラーメンを食べに行ったのでした。



スト杯メインは今日も5テーブルの満席である。この位の人数になると、ある程度ツイていないと、入賞圏内に残ることもむずかしい。だから勝ち負けにかかわらず、その日ごとにテーマを決めて臨むことにしているのだが、それどころではない展開となった。ともかく見たとたんにフォールドというハンドが延々と続いたのである。

休憩までの4ラウンドに来たペアは33だけ。AがらみはA5sが最高。参加したゲームはブラインド以外2回、あとはすべて下りてチップは3000点足らず。もちろんポットは1度も取れていない。チップ量を見たinoさんから「飲みに行くよー」と言われるが、実はそんなに負けているわけではなく、参加していないだけなのだ。

本当はブラインドが低いうちにやりたいことがあったのだが、そんなことを言っていられないくらい手が入らない。ここまで来ると、この流れがどう決着するのか見たくなった。この際、変に動かないで流れのままにやってしまおう。

と思っていると、休憩直後のハンドは初めての上位10%ハンドでAhKh。150-300だったのでメイク900でレイズすると、結果スチールで初ポット。4000点弱にまでチップ量を戻す。そして、再びハンドは冷える。アンティが始まるため、チップはどんどん減る。8時を過ぎて原点の半分、2500点を割った。

と、いうところで本日初のハイペア、AA到着。前にレイズが入っていてしかも相手はAQだったので、確率どおりダブルアップ。その20分くらい後に再びAA、これも勝ってダブルアップ。なんとか8000点と、しばらくは安心できる位置にまで復活することができた。

それにしても、そろそろ9時。開始3時間になろうとするのに、上位10%ハンドはAA2回のAK1回しか来ていない。その代わりにJ6からJ4は合計20回近くQ4からQ2も10回以上来ている。残り3テーブルからそろそろ2テーブル、チップ量の大きい人も入ってくる中で8000点ではいささか心許ない。

ブラインドも800-1600から1000-2000とどんどん上がってくる。レイズされると、こちらにとってはオールイン要求である。ここでATが2回来た。しかし、前に大きくレイズが入っているのでオールインorフォールドになってしまう。ATでは残念ながらコールできない。

久々に、前に誰も参加していないスチールチャンス、ハンドはQTオフスーツ。BBのmmxさんがコール、ハンドはJTおお珍しく75%である。フロップK77、ターン、J現物かストレートの9が出なければいいところで、リバーは。なんとチョップである。負けていた方がまだあきらめがつくくらいである。

結局最後はほとんど強制オールイン状態で、それでもハンドはT8s、本日では上位10%以内に入る手であった。しかし、またなかさんの66にフロップセットを作られてしまいゲームセット。14位という結果であった。

最近、こういう展開が多い。確かにそこそこ上位には残れるし、長い時間プレイできるのだけれど、「ここを勝てば一気にトップ集団」という状況でボートが開くのを待つということがほとんどない。今日も隣のテーブルでは、AAvsKKvsJJのオールイン対決で、Kが出たのにJが2枚落ちて逆転というゲームがあった。あれで負けると厳しいものがあるが、参加したゲームが3時間半以上で上位10%ハンド5回というのとどちらがいいのか、難しいところである。

[Jul 23, 2008]

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