人間としての力がない  (ポーカーの奥深い世界第69話) [Aug 4, 2008]

金曜日の夜に羽田に戻り、家に着いたのは12時だった。翌朝、ハードディスクに撮ってあった坂田と内藤のボクシングをみていたら、もう上野に向かう時間である。

先週「せいうち日記」に書いたように、ハードな日々が続いている。リポビタンスーパーを飲んでもだんだんひざが言うことを聞かなくなってきつつあるが、それはともかくスト杯ミニである。

この日はリミットホールデム。少し遅れて参加。いきなりAJ。Jヒット&ストレートドローで付いていくが、相手はQQからセットだった。そのしばらく後、AKからヒットしたのに、いぐさんのフルハウスにやられる。

9のトップヒットもまたなかさんのAAにやられ、もう一度フロップヒットをセットにやられて、なんと3ラウンド早々でゲームセット。手が入らなかった訳ではないのだが、体調とあわせて運勢もかなり低迷しているようだ。

ネットカフェで体力の温存を図り、3時間後のスト杯メインへ。このところ月に2回、スト杯にしか参加できないことが多いので、みなさんと顔を合わせるのは久々である。そして、この日やたら入ってきたのはAKであった。

序盤ではレイズしても付いて来られてノーヒットで下りるという場面が続いたが、途中からレイズするとそのままスチールになった。せりかっちBBの時にもAKでレイズしたのだが、「約束だからね」と下りられてしまった。かといって、コールされて当たらないととても寒いのだけれど。

オールイン対決に勝ったこともあって、チップは2万点から2万5千点の間で行ったり来たり。あえて危険に近づかずにファイナルに到達。かずさん、しださん、にこ様と、久し振りにお会いするLupinさんがいる。チップをたくさん持っているのはJPLの方々。優勝するとさとーさんからお寿司のゴチがあるそうだ。現状4、5位、チップ量的には1、2周チャンスを待ってもよさそうな気配。

Lupinさんが例によってノールックオールインでダブルアップ。にこ様も勝負ハンドをものにしてチップを大幅に増やしている。そろそろ私も行かないとというところでポジションはBB、ミドルからオールイン、SBかずさんコール。ハンドを見ると、KKである。

チップ量の多いかずさんの方も私の半分くらいなので、よほどひどい手でなければコールするつもりだったが、これなら下りる選択肢はない。手を開きたかったのでオールインする。ハンドを開く。ミドルはKQ、かずさんはAJ。Aは恐いが、6割強の確率で勝てる(概算で62:30:8)。

しかし、フロップであっさり。これでは、Kを1枚押さえられているだけに勝ち目はほとんどない。まだKQの方が望みがあるくらいである。「人間としての力がない」という言葉が頭の奥で響く。約5万点のポットはかずさんへ。結局その1周後にA4でオールインしたのだが、私の時は当然のようにAは落ちないのであった。

優勝はにこ様。ファイナルまでは別のテーブルだったし、結局最後までぶつからなかったが、勝負どころで25%のオールインを逆転していたくらいだから、やっぱり「人間としての力」があったのだろうと思う。ファイナル進出時の順位より悪い7位でのゲームセットはちょっと残念だけれど、いまはとりあえず、体調を整えることが大切である。

[Aug 4, 2008]

ページ先頭へ    ポーカー世界68←    →ポーカー世界70    ポーカー世界目次