第3回Full Stacks  (ポーカーの奥深い世界第80話) [Dec 30, 2008]

さて、ラストのストラドル杯も終わってしまい、最後の1週間。どこで打ち納めをしようかと考えていたら、SNSにおいしい情報が入った。コーナーポケットで開催されるFullstacksに、APPTチャンプの看板にゃことtasakaさんが大阪から駆けつけられるというのである。

Fullstacksはfullhandこばやしさんの主催するトーナメントで、今回が第3回。開催日は有馬記念の日曜日28日である。この日は、もしかしたら別のトーナメントが入るかもと思っていたのだが(スト杯敗者復活戦)、1週間前になっても告知がないし、一方でFullstacksの出場予定メンバーはすごい面白そう。ということで、こちらに出走登録することにした。

問題はこのトーナメントが、最近はやりの”ラージスタック・ロングストラクチャー”であること。来年の目標として「行ける時には行ってしまう」ことを考えている私にとって、早飛びのリスクは相当大きいと考えなくてはならない。幸い、め社長の発案で終了後に納会の予定が組まれているが、それまで生き残れない場合の対策が必要である。

いろいろ考えた結果、「せっかく飲み物完全持込なのだから、一人で勝手に始めてしまう」「時間つぶしのため、DVDプレイヤーを持っていく」ことにした。例年だともう一つ、有馬記念をどうするかという心配があるのだが、こちらのメンバーはあんまり面白くないのでパスすることを1週間前から決めていたのであった。

さて、当日12時すぎに会場のコーナーポケットへ。久し振りにお会いするDUKE・コナポケベースの方々である。4テーブルスタートで、指定されたDテーブルをみると、kuriさん、akiさん、Lupinさん、maosさん、kurodaさんなどなど相当に濃いメンバー。プレイングディーラーもめ社長とあぞくんというディーラーに専念しそうにない連中である。

10000点持ちの40分ラウンドなので、普通にやっていればそうそう飛ばないはずなのだが、このテーブルに限ってはなぜか参加者が多く、リバーまで開いてしまうケースが続く。そういう場合はポットが数千点ということになってしまい、序盤からかなり厳しい勝負になる。うかつにも気がつかなかったが、まおすさんは1時間以上、全フロップを見に行っていたらしい。

私はというと、序盤はAJで参加してが落ちたので打って出たらkurodaさんのAQにやられてみたり、AQからヒットのトップペアヒットをキッカー勝ちできわどく残したりして、最初の3ラウンド・2時間は2、3000点のプラスで通過する。しかし、例によってハイハンドは来ない。この日集中してきたのはA2。そんなに嫌いなハンドではないのだが、ポジションの悪いときに参加する手ではないのであった。



ロングストラクチャーとはいっても、開始2時間を過ぎるとぼちぼち飛ぶ人が出てくるが、遅刻参加・飛び待ち参加の方々が代わりに加わるのでなかなか4テーブルから減らない。そうこうしている間に、だんだんチップが寂しくなってきた。

5時を回ったあたりでようやく3テーブルに減り、ゲームオーバーになった方々がそろそろ飲み始めようという気配になる。すでにアンティ75の300-600というブラインド、チップ量は8000点にまで減少してしまっている。用意したDVDで時間をつぶす必要はなくなったけれど、あまりハンドに恵まれないのでこのあたりが潮時のようだ。

テーブルバランスで看板にゃtasakaさんと同じテーブルになったので、せっかくだからtasakaさんにぶつけようと決心する。そしてtasakaさんのBBで来たハンドはローコネクトスーツ、4c5cである。この日の出来ならこのあたりがせいぜいだろう。まだ間に6人ほどいたのだけれど、思い切って「オールイン!」

しかし、案に相違してカットオフからコール、そしてボタンのあぞさんもコールである。最初狙ったtasakaさんには「一人だったら受けるんだけどねー」とあっさり下りられてしまう。こんなことなら、もう少し粘っておけばよかった。二人ともチップを持っているので、大嫌いな開けないオールインである。

フロップT76、クラブ2枚。フラドロ&ストドロである。レイズにしておいてからフロップオールインだったかもしれない。そしてターンクラブ(OK!)、ここまでは良かったがリバーもクラブである。ライブプレイヤー2人はチェックチェックなので、もしかして持っていないのかと思っていたら、カットオフの持っていたKJのうちJがクラブでまくられた。ゲームセットである。

それにしても、渾身のオールインをKJでコーられてしまうのだから、情けない。あぞさんはAKだったのでいずれコーられていたはずだが、AKが相手だったら勝っているのである。それでもまあ、仕方がない。ビリヤード台の横に移って、「便乗飲み会」に参加する。

朝はバナナとコーンフレーク、昼はお好み焼きを食べただけなので、から揚げや角煮がとてもおいしい。持参のワインもがんがん進んでしまい、いい気持ちになる。

それからサードトーナメントまでの5時間余りは、あっという間に過ぎた。「ただの酔っ払いですね」と何人かに言われてしまったが、ドレちゃんの横で半分訳が分からなくなってプレイするポーカーも、とっても楽しかったです(みなさんご迷惑をおかけしました)。セカンドでようやくAAもKKもQQも来て、もう少し早く来いよと思っても後の祭りでした。

サードトーナメントの途中で、ようやくメインの決着がつく。優勝は10時間前に私の二つ左にいらしたkuriさんでした。今年最後の栄冠、おめでとうございました。

サードトーナメントのスタッドでは、いのさん(セカンドから参加)にQクワッドを配ってもらい、今年の自己最高ハンドも記録。結局、最終電車まで楽しく遊ばせていただき、今年の締めにふさわしい夜でした。Fullhandさんhirobowさんはじめスタッフの方々、「便乗飲み会」をお世話してくださったみなさん、改めてありがとうございました。

休憩時間にakiさんとか今年シニアになったtasakaさんと話をしていて、やっぱり来年もWSOPシニアを目指してがんばろうと改めて思っているところです。これからどういうスケジュールで調子を上げていくか、新年も引き続きポーカーをがんばることになりそうです。

[Dec 30, 2008]

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