NFL予想記事。プログ開設当時からの連載です。Niftyの記事を保管しなかったのは残念。
SUPERBOWL LIII展望
2018シーズン中盤展望
2018シーズン終盤展望
WILDCARD WEEKEND
DIVISIOAL PLAYOFF
CONFERENCE CHAMPIONSHIP
SUPERBOWL LIII直前予想&回顧
NFL予想記事目次 2018AFC星取表 2018NFC星取表 2018PLAYOFF
SUPERBOWL LIII展望
SUPERBOWL LIII オッズ(2018/7/15現在)
ニューイングランド・ペイトリオッツ 6.0
フィラデルフィア・イーグルス 10.0
▲グリーンベイ・パッカーズ 11.0
ロサンゼルス・ラムズ 11.0
Oピッツバーグ・スティーラーズ 11.0
ミネソタ・ヴァイキングス 13.0
△ダラス・カウボーイズ 21.0
ジャクソンビル・ジャガーズ 21.0
△ニューオーリンズ・セインツ 21.0
サンフランシスコ・49ナース 21.0
今年のオッズ上位10チームを見て、正直これはないだろうというチームが半分くらいある。ペイトリオッツ、イーグルスは上位に推されるのも納得できるが人気になりすぎという意味だが、ジャガーズや49ナースは昨年100倍以上のオッズがついていたチームである。地区優勝ならともかく、スーパーボウルはないだろうと思う。
上位10チームの中でオッズに見合うと思うのは、AFCのスティーラーズとNFCのパッカーズ。スティーラーズはこ数年引き続いてスーパーボウル上位に推されているが、あと一歩のところで苦杯をなめつづけている。そうしている間にビッグ・ベンは歳を取り、レベオン・ベルは切れがなくなり、アントニオ・ブラウンもケガでいつまでピークを保てるか。今年あたりが最後のチャンスかもしれない。
パッカーズの昨シーズンは、アーロン・ロジャースのケガによるものと原因がはっきりしているが、かつてペイトリオッツがブレイディ抜きのシーズンを11勝5敗で終えたことを考えると、チームの力不足は否定できない。とはいえ、ロジャースさえいればどのチームとやっても五分以上の戦いはできるはずで、人気が低ければ買いである。
カウボーイズは昨年に比べると人気は下がったが、エリオットがシーズン通して出ることができれば、イーグルスに引けをとることはない。プレスコットは2年目でやや確実性が落ちたが、それでも2年目としては上出来。20倍というオッズはおいしい。
NFCからもう1チーム、セインツを推したい。ブリーズ率いるオフェンスはもはやそれほど強調できないが、若手中心のディフェンスに注目。プレイオフではアグレッシブ過ぎて逆転を食らってしまったが、あのプレイがあっただけに今年に期するものがあるはずだ。地区ライバルのパンサーズ、ファルコンズがピークよりも落ちているので、上昇度に期待。
AFCは上位10チームに3チームが入っているだけで、数年前のことを考えると今昔の感がある。ペイトリオッツにしてもスティーラーズにしてもベテラン選手が引っ張っているチームなので、昨年のイーグルスのような若手中心のチームに一気の台頭があっておかしくない。その可能性のあるオッズ下位チームについては次回。
SUPERBOWL LIII オッズ(7/15現在)
23.0 △アトランタ・ファルコンズ ▲ヒューストン・テキサンズ
29.0 カンザスシティ・チーフス ロサンゼルス・チャージャース
34.0 △キャロライナ・パンサーズ △シアトル・シーホークス
41.0 ボルティモア・レイヴンス △デンバー・ブロンコス ◎オークランド・レイダース
51.0 デトロイト・ライオンズ タンパベイ・バッカニアーズ テネシー・タイタンズ ワシントン・レッドスキンズ
67.0 インディアナポリス・コルツ ニューヨーク・ジャイアンツ
81.0 アリゾナ・カーディナルス クリーブランド・ブラウンズ
101.0 バッファロー・ビルズ シカゴ・ベアーズ シンシナティ・ベンガルズ マイアミ・ドルフィンズ
151.0 ニューヨーク・ジェッツ
オッズ下位ながら、スーパーボウルの本命に推したいのはレイダースである。昨シーズンはカーのケガがありディフェンスの不調があり、早々に後退してしまったが、満を持してのHCグルーデン登場。攻守の主力選手は健在で、少なくともチャージャースに引けを取ることはない。
同地区で人気下位のブロンコスも、プレイオフまで進んでおかしくないチームだ。昨年はQBがいかにも弱く、今年もリンチとケーナムでどこまでという気がしないでもないが、このチームの柱はディフェンス。昨シーズン最下位のため組み合わせも楽で、ここまで人気が落ちれば狙い目。
ここ5年間でNFCチャンピオンになっているファルコンズ、パンサーズ、シーホークスがいずれもオッズ下位に甘んじている。ファルコンズとパンサーズは同地区で、セインツもいるので星のつぶし合いがし烈だが、シーホークスは対同地区が比較的楽な上、昨シーズン2位というアドバンテージもある。シャーマンとチャンセラーが抜けたのは痛いが、それでもタレントが揃っている。
AFCで注目するのはテキサンズ。もともとディフェンスが強力なのに加えて、昨年ケガでシーズン後半を棒に振ったワトソンがどのようなオフェンスを組み立てるか。ドラフトで2人指名したTEが働くようだと面白い。ただ、HCはじめフロントの信頼性はそこまで高くない。
毎年最下位のブラウンズのオッズが81倍と、期待値を含めて昨年よりかなり人気を集めている。昨年プレイオフのビルズよりも人気というのは集まり過ぎという気がしないではない。この近辺のオッズではジャイアンツ、カーディナルスの方が可能性がありそうだが、いずれにしても強調するほどではない。
[Aug 3, 2018]
2022シーズン中盤展望
P/S予想は書かないことにしたけれども、NFLを見なくなった訳ではない。いろいろ考えた結果、SUPERBOWLに向けての展望記事で様子をみることにした。第一回はNFC、WEEK7までの結果をもとに今後の展開を予想してみたい。
NFC暫定順位(WEEK7まで)
< >内シーズン前オッズ、 【 】内は当該順位確保予想確率
暫定第1シード ロサンゼルス・ラムズ(7-0) <11.0> 【85%】
暫定第2シード ニューオーリンズ・セインツ(5-1) <21.0> 【60%】
暫定第3シード ワシントン・レッドスキンズ(4-2) <51.0> 【40%】
暫定第4シード ミネソタ・ヴァイキングス(4-2-1) <13.0> 【45%】
暫定第5シード キャロライナ・パンサーズ(4-2) <34.0> 【55%】
暫定第6シード グリーンベイ・パッカーズ(3-2-1) <11.0> 【60%】
1ゲーム差以内 シカゴ・ベアーズ(3-3)、シアトル・シーホークス(3-3)、タンパベイ・バッカニアーズ(3-3)、デトロイト・ライオンズ(3-3)
ラムズがリーグ唯一の全勝で独走している。ゲームぶりにも隙がなく、このまま第1シードを獲得する可能性は85%とみる。地区優勝に限ればさらに高い確率であり、すでにライバルチームに自力優勝の目はない。WEEK8から11の相手がきついがその後はまた楽になり、バイウィーク明けのWEEK13あたりにはプレイオフを決めそうだ。
セインツが黒星スタートの後5連勝で順位を上げてきた。地区内ライバルが強力なのでこの順位を確保する可能性は60%。パンサーズとの直接対決がWEEK15、17なので、決着はそこまでもつれ込みそうだ。ブリーズが生涯獲得ヤード、TD数で記録を伸ばしているが、ランでもオフェンスできるのが今年の強みだろう。
暫定第3シードはレッドスキンズだが、地区内のイーグルス、カウボーイズが出遅れているためでこのままプレイオフに残る可能性は40%とみている。アレックス・スミスとピーターソンというベテランの力に頼ったオフェンスで、勝ち残るには数少ないチャンスを活かす必要がある。WEEK7でカウボーイズがFGを外したようなラッキーも味方につけたい。
暫定第4シードはヴァイキングスだが、北地区は毎週順位が入れ替わり4チームともに優勝できる可能性がある。チームの仕上がり状況からみて有力ではあるものの、この順位を維持できる可能性は45%と半々より小さいかもしれない。今シーズンはディフェンスがあまりよくないのが気がかり。
パンサーズは暫定5位。イーグルスとカウボーイズに勝っているのはタイブレイクで効いてきそうだ。いずれにせよ地区内の星のつぶし合いが鍵となり、プレイオフ以上は55%とみる。パッカーズは引分けとバイウィークの影響で暫定6位。開幕戦で負傷したロジャースのケガが心配だが、順調に出てこられるようならプレイオフ以上は60%とかなり有力。
1ゲーム差以内の4チームの中には、予想外の活躍をしているベアーズと、苦しい中五分に戻してきたライオンズに注目。この両チームは同地区であり、ヴァイキングスとパッカーズもいるので組み合わせ的にはなかなか厳しいが、序盤戦の動きはなかなかいい。シーホークスは実力チームで、ワイルドカード争いには絡んでくるだろう。バッカニアーズはそろそろ一杯か。
10位以下のチームでは、現状出遅れているイーグルス、カウボーイズの巻き返しに期待したい。ともに3勝4敗で直接対決も2戦あり、両チームともプレイオフというのは厳しいかもしれないが、まだ地区優勝を十分狙える位置にいる。ファルコンズもあきらめるにはまだ早い。
WEEK8以降で注目の試合は、まずWEEK8が昨年のDivisional Playoffの再戦となるNO@MIN、WEEK9は全勝ラムズがニューオーリンズに乗り込むLAR@NO、WEEK10は生き残り戦となるだろうDAL@PHI、WEEK11は地区優勝/プレイオフ争いとなるはずのMIN@CHIといったところで、年末に向けてますますヒートアップしてくるだろう。
先週に引き続き、NFL2018シーズン中盤戦以降の展望。今週はAFCで、WEEK8までの成績は以下のとおり。
AFC暫定順位(WEEK8まで)
< >内シーズン前オッズ、【 】内は当該順位確保予想確率
暫定第1シード カンザスシティ・チーフス(7-1) <34.0> 【60%】
暫定第2シード ニューイングランド・ペイトリオッツ(6-2) <6.0> 【80%】
暫定第3シード ピッツバーグ・スティーラーズ(4-2-1) <11.0> 【40%】
暫定第4シード ヒューストン・テキサンズ(5-3) <29.0> 【65%】
暫定第5シード ロサンゼルス・チャージャース(5-2) <29.0> 【60%】
暫定第6シード シンシナティ・ベンガルズ(5-3) <101.0> 【55%】
1ゲーム差以内 ボルティモア・レイヴンス(4-4)、マイアミ・ドルフィンズ(4-4)
暫定第1シードは突っ走るチーフス。ペイトリオッツには敗れはしたものの、ハイパーオフェンスで他チームには圧勝を続けている。正QBに昇格したマホームズも好調を持続しているが、昨シーズン後半息切れしたのがいまだ記憶に新しい。ディフェンスの改善がなかなかみられないので、現状順位確率は60%とそれほど高くは見積もれない。
暫定第2シードはペイトリオッツ。序盤戦もたついたのはいつものことで、10月に入ると安定したゲーム運びで定位置の地区首位を確保した。残りゲームで脅威となるのはグリーンベイとピッツバーグくらいで、WEEK14のマイアミ戦で優勝を決めるのではないか。第1シードまで上がるかどうかは、チーフスの出来次第。
暫定第3シードはスティーラーズ。ペイトリオッツ同様序盤にもたついたが、こちらはレベオン・ベルの欠場による影響。ベルがいまだに去就未定なのは気になるところだが、ベルがフレッシュな状態で出てくるようであれば他チームにとって脅威になるだろう。ただ、WEEK9のレイヴンス戦に負けると、地区優勝はいっぺんに厳しくなる。現時点では40%程度の確率か。
暫定第4シードはテキサンズ。3連敗の後5連勝し、地区ライバルがもたもたしている間一気に首位に浮上した。残りの地区内ゲームをいずれもホームで戦えるのと、クリーブランド、NYジェッツなど比較的楽な相手が残っているので、10勝以上はそれほど苦しくない。心配なのはむしろ、例によってケガで主力が出られなくなってしまうケースだろう。
現状ではワイルドカードだが、地区優勝の望みも十分なのはチャージャース。WEEK15にチーフスとの直接対決が残っており、そこまで粘りたいところ。リヴァースとアントニオ・ゲイツにとって最後のチャンスといってもいいが、シアトル、ピッツバーグへのアウェイゲームでどこまで踏ん張れるか。
ベンガルズはSUPERBOWLオッズが101倍という低評価にもかかわらず、暫定第6シードでがんばっている。クリーブランドと2戦残しているので、スティーラーズとレイヴンスがつぶし合えば地区優勝のチャンスもある。デンバー、オークランドとのホーム戦を手堅く勝てば、プレイオフが現実味を帯びてくる。
1ゲーム差以内のon the hantに付けるのは、レイヴンスとドルフィンズ。レイヴンスは相変わらずフラッコが安定しないが、特にホームでのディフェンスが堅い。スティーラーズに勝っているのは有利だが、ベンガルズに負けているのは不利。同じく4勝4敗のドルフィンズは序盤では地区トップだった。ペイトリオッツ以外の地区内は楽だが、タネヒルのケガがどう響くか。オズワイラーが毎度出てくるようだと、追い上げは厳しいだろう。
それ以外のチームで巻き返すのはなかなか厳しいものがあるが、ちょっと注目したいのがコルツ。ここまで3勝5敗でプレイオフにはあと1敗くらいしかできないが、強豪とのゲームがほとんど残っていない。2戦ずつあるジャクソンビル、テネシーに連勝すれば面白い。
今後の注目カードは、WEEK9がもちろんスティーラーズ@ボルティモア。北地区の今後を決める大事なカード。WEEK10はパンサーズ@ピッツバーグ。ともにタレントが豊富で、一方で穴がある。ツボにはまらないと大崩れもあるチーム同士の戦いだ。WEEK11にはカンファレンス首位同士のチーフス@LAラムズがある。地元だけにラムズ有利とみるが、このままいけばSUPERBOWLの前哨戦となる。
[Nov 2, 2018]
2022シーズン終盤展望
レギュラーシーズンもWeek14まで進み、あと3週を残すのみとなった。AFCはKCがトップを走っているものの、RBカリーム・ハントがプライベートの暴力行為により解雇され、プレイオフに向けにわかに暗雲が漂ってきた。今日・明日と終盤戦の展望をお送りするが、まずはAFCから。
AFC暫定順位(WEEK14まで)
< >内シーズン前Superbowlオッズ、 【 】内はプレイオフ進出条件
暫定第1シード カンザスシティ・チーフス(11-2) <34.0> 【プレイオフ以上確定】
暫定第2シード ニューイングランド・ペイトリオッツ(9-4) <6.0> 【あと2勝で地区優勝】
暫定第3シード ヒューストン・テキサンズ(9-4) <29.0> 【あと2勝で地区優勝】
暫定第4シード ピッツバーグ・スティーラーズ(7-5-1) <11.0> 【残り全勝で地区優勝】
暫定第5シード ロサンゼルス・チャージャース(10-3) <29.0> 【あと1勝でプレイオフ】
暫定第6シード ボルティモア・レイヴンス(7-6) <41.0> 【残り全勝でプレイオフ】
IN THE HUNT 1ゲーム差以内 マイアミ・ドルフィンズ(7-6)、インディアナポリス・コルツ(7-6)、テネシー・タイタンズ(7-6)
2ゲーム差以内 デンバー・ブロンコス(6-7)、クリーブランド・ブラウンズ(5-7-1)
暫定1位は引き続きKCながら、他地区よりも同地区LACが最大のライバルとなっている。今週もし負けても地区内の勝率で優位に立つものの、ここまでトップで走ってきてワイルドカードに終わればショックが大きい。カリーム・ハントの離脱が終盤戦でどう響くか。
暫定2位のペイトリオッツは先週「マイアミの奇跡」に遭って地区優勝を決められなかった。対BUF、NYJのホームゲームがあるので地区優勝は堅そうだが、今週PIT戦に負けると第3シード以下に転落する可能性が出てきてプレイオフの日程が厳しくなる。それよりも、年齢的なものかブレイディのプレイに切れがなくなってきたのが気になる。
暫定3位のテキサンズは10連勝ならず地区優勝は持越しとなった。2ゲーム差あるので有利な状況は変わらないものの、今週のNYJはアウェイながらmust winのゲームになってしまった。もしTENと並ぶことになると、タイブレイクで不利になる。
暫定4位はスティーラーズ。ベルが戻って来ればとみんな踏ん張っていたが結局戻ってこず、代役でがんばっていたコナーもケガをしてしまった。アウェイとはいえOAK戦の負けは想定外で、レイヴンスと0.5ゲーム差しかないのに今週NE、来週NOと相手が厳しい。自力優勝には全勝が必要で、第4シードだと対KCかLAC。ともにレギュラーシーズンで敗れている相手だ。
暫定5位チャージャース。PIT戦の逆転勝利が大きかった。リヴァースにとって最後のチャンスで、今週は大一番のKC戦、もし地区優勝を逃してもワイルドカードはほぼ確実。何とか逆転地区優勝と第1シードを手に入れたい。
暫定6位レイヴンス。大事なところでフラッコが離脱したけれども、ラマー・ジャクソンで何とかしのいで地区優勝争いを残している。Week16のLAチャージャース戦が大一番で、ここを勝てればプレイオフ以上に前進する。
IN THE HUNTの中で逆転ワイルドカードの可能性が最も高いのはタイタンズ。BAL@LACでワイルドカードのライバルが潰し合うし、HOUが2敗すれば逆転地区優勝の目も残されている。とはいえ、不調のNYG、WASにもし星を落とすことになるといっぺんにシーズンが終わる。
ドルフィンズは「マイアミの奇跡」で残り7秒からNEを逆転、地区優勝とプレイオフの可能性を残した。残り3ゲーム最大の難関は今週のMINアウェイ戦で、ここをしのげば残り試合の相手は楽だ。中盤戦展望で期待したコルツはジャガーズ戦の完封負けが痛かったものの、テキサンズを破って可能性を残した。上位チームの取りこぼし待ちで、Week17まで残せばTENとの直接対決。
ブロンコスは先週までプレイオフの有力候補であったが、なんとSFに取りこぼして一気に圏外近くまで後退した。残り全勝は可能だが、ワイルドカード争いのチームすべてが取りこぼす必要がある。ほとんど可能性は残されていないものの、Week14までブラウンズが圏内に残っているというのは驚くべきこと。地区内で2勝1敗1引分けとがんばっているのが躍進ぶりを示している。
NFC暫定順位(WEEK14まで)
< >内シーズン前Superbowlオッズ、【 】内はプレイオフ進出条件
暫定第1シード ニューオーリンズ・セインツ(11-2) <21.0> 【地区優勝決定】
暫定第2シード ロサンゼルス・ラムズ(11-2) <11.0> 【地区優勝決定】
暫定第3シード シカゴ・ベアーズ(9-4) <101.0> 【あと1勝で地区優勝】
暫定第4シード ダラス・カウボーイズ(8-5) <21.0> 【あと1勝で地区優勝】
暫定第5シード シアトル・シーホークス(8-5) <34.0> 【あと2勝でプレイオフ】
暫定第6シード ミネソタ・ヴァイキングス(6-6-1) <13.0> 【残り全勝でプレイオフ】
IN THE HUNT 1ゲーム差以内 キャロライナ・パンサーズ(6-7)、フィラデルフィア・イーグルス(6-7)、ワシントン・レッドスキンズ(6-7)
IN THE HUNT 2ゲーム差以内 グリーンベイ・パッカーズ(5-7-1)
セインツが直接対決に勝っているのでタイブレイクで暫定1位。、先週TBに勝って地区優勝を決めた。パンサーズが調子を落としているので、1st Round Byeは今週にも決めそうだ。31TD4INTとブリーズの成績も素晴らしく、バックアップQBのヒルや2人のランニングバックをうまく使っている。久々のスーパーボウル進出を期待したい。
ラムズが暫定2位。開幕当初の圧倒的な攻守からすると、ゴフがシカゴ戦で0TD4INT、ディフェンスでも次々ランを決められて綻びを見せている。とはいえ、ここからのスケジュールは同地区の楽な相手なので、第1シード奪回は十分可能。プレイオフまでに何とか立て直したい。
暫定第3シードはスーパーボウルオッズ101倍のベアーズ。なんといっても、開幕直前に入ってきたカリル・マックでディフェンスが一変した。かつてアーラッカーでスーパーボウルに進出した時と同様、ディフェンスでチームをけん引している。今週のGB戦は注目で、ここを突破するようだとプレイオフでも台風の目になる。
暫定第4シードはカウボーイスで、先週イーグルスに勝って首位固めした。地区内勝率がよくあと1勝で地区優勝。昨年の雪辱を果たすことができそうだ。ただしプレスコットの信頼度はルーキー時より落ちているので、ワイルドカードの突破は厳しいかもしれない。
ワイルドカード圏内の両チームは先週のマンデーナイトで対決、勝ったシーホークスは第5シードでのプレイオフを確実にした。おそらくWeek16までに決まり、最終週は主力を休ませることができるだろう。生きのいい若手RBと、ベテランの穴を埋めるディフェンス陣ががんばっている。プレイオフ緒戦はかなりいい勝負になるだろう。
ヴァイキングスは五分の星でも自力でワイルドカードが可能である。残り試合の相手は必ずしも楽ではないが、ライバルとなるはずの6勝7敗組いずれもチーム状況がよくないので、有利な状況に変わりはない。CHIの残り試合も気になるが、Week16までに地区優勝を決めてもらった方がいいかもしれない。
パンサーズがIN THE HUNTのトップ。5連敗してまだこの位置にいるということは、序盤のリードがそれだけ大きかったということだが、CLEにまで負けたのはいただけない。セインツと2試合残しているので厳しそうだ。イーグルスは先週DAL戦の負けで地区優勝は絶望的だが、残り全勝でワイルドカードの可能性は残されている。
レッドスキンズは中盤までプレイオフ圏内だったのに、アレックス・スミスに続いてクリス・マッコイまで骨折しては如何ともしがたい。首の皮一枚残っているのがGBで、AFCのブラウンズと同じ星というのが悲しい。HCを更迭して心機一転なるかどうか。もしこれから全勝で他チームも取りこぼし、逆転ワイルドカードということにでもなれば、スーパーボウルに進む可能性もある。
今シーズンは星の偏り方が極端で、地区優勝はWeek16までに決まる可能性が大きく、Week17までもつれそうなのはワイルドカードだけとなっている。それも直接対決で決まるゲームはほとんどないので、最終週サンデーナイトがまたもやなくなってしまうかもしれない。
[Dec 13, 2018]
WILDCARD WEEKEND
レギュラーシーズンが終わり、Superbowlまで残り12チームに絞られた。プレイオフに残ったのは、昨年組が5チームに対して2年振り以上が7チーム、最も間が開いたのは2010年シーズン以来のベアーズである。そのベアーズとテキサンズが昨年4位からの地区優勝で、今週の8チーム中7チームが昨年プレイオフを逃したチームから勝ち上がっている。
目新しいチームが多かった一方で、このところ常連であったスティーラーズ、ファルコンズ、パンサーズといったチームがシーズンを終えている。特にスティーラーズはSuperbowlオッズ11.0倍に推された高評価チームであり、RBベルとの契約が結局まとまらなかったことが大きく響いてしまった。
32チーム中最下位でドラフト全体1位となったのはカーディナルス。QBカート・ワーナーとボールディン、フィッツジェラルドでSuperbowlまで進出して以降、49ナーズ、シーホークス、さらにラムズの後塵を拝してしまった。ゴフやウェンツ、メイフィールドのようなQBを指名してV字回復を図るのか、あるいはディフェンスを指名して長期的な強化を図るのか、いまから4月が楽しみである。
AFC Saturday
Oインディアナポリス・コルツ(ワイルドカード)
ヒューストン・テキサンズ(南地区優勝) -2.5
同地区対決なので今期3戦目。レギュラーシーズン2戦は、いずれも3点差でアウェイチームが勝っている。コルツは1勝5敗スタートから9勝1敗でワイルドカード、テキサンズは開幕3連敗から9連勝で地区優勝と、しり上がりに調子を上げてきた両チームである。
アンドリュー・ラックが復活した要因はオフェンスラインの強化にあり、Week17のゲームでもプレッシャーをあまり受けずにプレイすることができた。とはいえ、ジャガーズに完封されたりジャイアンツにあと一歩まで追い詰められたりしたように、それほど安定して力を発揮できる訳ではない。テキサンズとの実力差はほとんどなく、滑り込みワイルドカードのツキを活かしたい。
テキサンズはワトソンがシーズン通して活躍し、ディフェンス陣も安定して地区優勝を取り戻した。とはいえ、開幕3連敗や終盤戦のもたつきなど、あまり強調できない材料もある。点の取り合いで最後の一伸びということになると、いまのワトソンではラックに一歩譲る。大勢逆転には、ディフェンスのビッグプレイが欲しい。
NFC Saturday
Oシアトル・シーホークス(ワイルドカード)
ダラス・カウボーイズ(東地区優勝) -2.5
Week3の@シアトルでは24-13でシーホークスが完勝している。今度はカウボーイズホームの戦いとなるが、ここ数戦の調子をみるとシーホークスの方に分がありそうに思える。
開幕当初は低調だったラッセル・ウィルソンだが、終わってみると35TD7INTとすばらしいスタッツでワイルドカード獲得に寄与した。注目されるのは若いディフェンス陣で、大物が抜けた後を見事に埋めている。一発勝負のプレイオフでは、まだまだシーホークスの底力が上のように思う。
カウボーイズは一昨年、プレスコットとエリオットで勝ちまくったシーズンでもプレイオフには勝てなかった。今年は地区内ライバルの低調にも恵まれて地区優勝を果たしたが、当時と比べて爆発力が今一つ物足りない。どちらかというとロースコアでエリオットのランが活かせる展開が望ましいが、そうなるとウィルソンの勝負強さが怖い。
AFC Sunday
ロサンゼルス・チャージャース(ワイルドカード)
Oボルティモア・レイヴンス(北地区優勝) -2.5
Week16に戦ったばかりの両チームが再びプレイオフで当たった。先々週は@LAにもかかわらずレイヴンスが完勝して、地区優勝に大きく前進した。今度は@ボルティモアなので、アウェイを苦にしないリヴァースも苦しそうだ。
レイヴンスは終盤戦を6勝1敗で通過、スティーラーズを逆転して地区優勝した。快進撃はQBをフラッコからラマー・ジャクソンに代えて始まっており、もちろんプレイオフもジャクソンが出るだろう。鍵を握るのはリーグトップのディフェンス。Week17も危なかったが、最後にINTを奪って逃げ切った。この勢いを止めるのはなかなか大変そうだ。
チャージャースもワイルドカードとはいえ12勝を上げ、勝率ではレイヴンスだけでなく、ペイトリオッツやテキサンズをも上回る。とはいえKCに勝った時がピークで、それ以降やや下降線をたどっているような印象がある。ディフェンスではジャクソンを抑えるだろうが、リヴァースがレイヴンスの厚い壁を突破できるかどうか。
NFC Sunday
フィラデルフィア・イーグルス(ワイルドカード)
Oシカゴ・ベアーズ(北地区優勝) -5.5
ディフェンディング・チャンピオンのイーグルスが、最後の最後でワイルドカードの残り1枠を確保した。とはいえ、シーズン途中に離脱したウェンツに続いて、Week17にニック・フォールズが負傷している。
スーパーボウルオッズ101倍のベアーズが、あわやFirst Round Byeまで順位を上げそうになったのだから驚く。2010年シーズン以来久々のプレイオフまでチームを引っ張ってきたのはもちろんディフェンスで、ランディフェンスではレイヴンスを上回る。トゥルビスキーにはあまり信頼はおけないが、大きなミスさえなければ。
イーグルスは抜け目ない攻守がセールスポイントだが、主力に故障者が続々と出たのは痛かった。RPOのランに駒が少ないことに加えて、フォールズが万全でないとなるとますます苦しくなる。ベアーズディフェンスからなかなか点はとれないだろうから、何とかしてロースコアゲームに持ち込んで相手のミスを誘いたい。
[Jan 2, 2019]
DIVISIOAL PLAYOFF
ワイルドカード・ラウンドでは、ラマー・ジャクソン、ミシェル・トゥルビスキーと経験の浅いQBがプレイオフの洗礼を受けた。3Qまでパスヤードマイナスだったジャクソンは最後ファンブルでとどめを刺され、トゥルビスキーはFGのミスが直接の敗因ではあるが本来は差を付けて勝っていなければならないゲームだった。
Upsetを起こしたのはフィリップ・リヴァース、ニック・フォールズという経験豊かなQB。特にフォールズは、自分が特にすごいゲームをした訳ではないのに勝ち上がっていくというところが運がいい。
シアトルはKジャニコウスキーの負傷が響いたが、インドアのゲームで足を痛めるというのはコンディショニングの問題で、あまり同情できない。急にキッカーの仕事をさせられたパンターが気の毒であった。
AFC Saturday
インディアナポリス・コルツ(ワイルドカード)
Oカンザスシティ・チーフス(西地区優勝) -5.5
昨年は後半息切れし、プレイオフも緒戦で敗れたチーフスが、4年振りのプレイオフ勝利、25年振りのホームでのプレイオフ勝利を懸けて登場する。このハンデなら、MLでもPSでもチーフスに乗りたい。
実質スターター1年目でオールプロに選ばれたQBマホームズ。左手で投げたりサイドスローしたり、ケレン味のありすぎるスタイルは好きではないが、50TD12INT、レイティング113.8は文句のつけようがない。あとはマニングも苦しんだプレイオフの雰囲気だが、あまりプレッシャーを感じなさそうなマホームズなら大丈夫そうだ。ヒル、ケルシーをはじめレシーバー陣も充実している。
コルツはテキサンズ戦が予想以上の楽勝だった。引き続きオフェンスラインが安定して、ラックにプレッシャーを与えないことで安定した戦いができている。とはいえ、ワトソンよりずっと得点力のあるマホームズが相手なので、今回は21点では安心できない。現状ではランオフェンスでチーフスを上回るが、ランを使える試合展開になるかどうか。
NFC Saturday
ダラス・カウボーイズ(東地区優勝)
Oロサンゼルス・ラムズ(西地区優勝) -7
しばらく低迷が続いたラムズなので、カウボーイズとの対戦は基本3年に1度しかない時期が続いた。前回の対戦は昨シーズンでラムズ勝ち、その前は2014年シーズンでカウボーイズ勝ち。ゴフもプレスコットも2016年ドラフト組で、ルーキーイヤーからスターターとしてプレイしている。
終盤戦急ブレーキのラムズが、バイウィークでどの程度回復したかがポイント。ガーリーのケガがどうなったかは出てこなければ分からないが、ゴフは終盤2戦でやや持ち直したように思う。ここでカーディナルス、49ナーズと続いたのはスケジュールに恵まれたといえそうだ。ハイスコアゲームにして、エリオットの出番を減らしたい。勝つならこのハンデ以上の差がつくだろう。
先週のカウボーイズは、ジャニコウスキーの故障に助けられたが、ゲーム自体も押し気味に進めていた。ただし、スロースターターのウィルソンとは違って、ゴフは前半勝負型。ディフェンスは一層の奮起が必要である。できればロースコアゲームにしたいけれども、うまくいくかどうか。暖かい西海岸なので、アウェイの不利はそれほどなさそうだが。
AFC Sunday
Oロサンゼルス・チャージャース(ワイルドカード)
ニューイングランド・ペイトリオッツ(東地区優勝) -4.5
このところペイトリオッツは地区優勝を続け、チャージャースは2位以下が定位置なので、3年に一度しか当たらない。チャージャースが勝ったのは2008年シーズンが最後。圧倒的に強かった2006年シーズンも、プレイオフでペイトリオッツに敗れた。チャージャースを応援したいところはあるものの、厳しいことは間違いない。
ペイトリオッツはレギュラーシーズンでライオンズ、タイタンズといった勝てるはずのチームに負けているが、もともとチームにいた身内HCなので、気合いが入らなかったのかもしれない。チーフス戦も含めホームは全勝、しかも得意の冬場で、死角は少ない。問題は気合い負けをしないかということで、何回もSuperbowlに出ているのでそのあたりが心配。
チャージャースは前半こそレイヴンスの強力ディフェンスに苦しんだが、ラマー・ジャクソンの拙攻にも助けられて勝ち進んだ。同期のイーライ、ビッグベンが果たしているSuperbowlまで、何とか勝ち進みたいリヴァース。冬場もアウェイも気にしないし、あとは気合いが乗り過ぎて裏目に出ないかということだけ。
NFC Sunday
フィラデルフィア・イーグルス(ワイルドカード)
Oニューオーリンズ・セインツ(南地区優勝) -8
レギュラーシーズンWeek11に対戦した際は、48-7でセインツが圧勝している。しかし、プレイオフの一発勝負となると話は別。第1シードのセインツにとって、カウボーイズよりも嫌な相手である。
Week17、バイウィークと2週にわたって調整期間を持つことのできたセインツ。昨年のプレイオフで悔しい敗退を喫したので、今年は期するところがあるはずで、勝ち進めばホームゲームが続く点は有利である。シーズン中にも何度か言及したように、ブリーズが一歩引いてランを活かし、ディフェンスも堅いチームとなった。ハンデはきついが、Week11の出来を維持していれば有力。
イーグルスはベアーズのFG失敗に救われたが、ゲームの流れ自体は前半で差をつけられておかしくなかった。ミスの少ないはずのフォールズが2度のINTを許したのは、いくらベアーズディフェンスが強力とはいえ、らしくなかった。トゥルビスキーとブリーズでは決定力が違い過ぎるので、攻守とも先週以上のプレイをしないと厳しい。
[comment from Saitohさん]
TAIPAさん、ご無沙汰してます、Saitohです。
今期はBSでは週1しか観戦できないので飢餓感が
ずっとありましたがプレーオフに入り全試合放送。
嬉しいですけど寝不足モード突入してます。
(まだベアーズ対イーグルスは観戦できていません。)
それでも勝手に予想させていただきます。
AFC Saturday
インディアナポリス・コルツ(ワイルドカード)
Oカンザスシティ・チーフス(西地区優勝) -5.5
ここへ来て覚醒(というか実力が戻ってきた)A.ラック。
対して今期のプレーオフでは新人QBの経験不足が
露呈している状況。
しかしマホームズならスクランブル状態になっても
何とかしてしまいそうな期待感がありジャクソンのようには
ならない気がします。
期待を込めてチーフス乗り。
NFC Saturday
○ダラス・カウボーイズ(東地区優勝)
ロサンゼルス・ラムズ(西地区優勝) -7
ここはよくわかりませんがカウボーイズの戦い方は
安定性があるように見られます。
-7のハンデが重いように思われますのでカウボーイズ乗り。
AFC Sunday
ロサンゼルス・チャージャース(ワイルドカード)
○ ニューイングランド・ペイトリオッツ(東地区優勝) -4.5
正直、リヴァースのスーパーボールは見てみたいです。
ただ相手がペイトリオッツだからなあ・・・。
ブレイディも全盛期よりは落ちてる気がするけど
プレイオフ初戦でペイトリオッツが負けるイメージが
湧かないです。
観戦しながら応援するのはチャージャースだけど
乗るのはペイトリオッツにします。
NFC Sunday
○フィラデルフィア・イーグルス(ワイルドカード)
ニューオーリンズ・セインツ(南地区優勝) -8
アップセットがあればここかなと
イーグルスが大差負けしてもおかしくないけど
フォールズが普通にプレイすれば接戦になると思います。
-8のハンデも大きすぎると思うのでここはイーグルス乗り。
以上、私も勝手に予想してみました。
[Jan 11, 2019]
CONFERENCE CHAMPIONSHIP
Divisional Roundは結局すべてホームチームが勝ち、Championshipは両カンファレンスともシード1位と2位の頂上決戦となった。ここまで来ると、どちらが勝ってもおかしくないし、ハンデも-3近辺と僅差、ホームの分だけシード1位が有利とみられている。がっぷり四つというところだが、思わぬミスで試合展開が偏ることがあるので注意が必要である。
4チーム中、最も盤石の勝ち方をしたのはペイトリオッツ。これで10年連続地区優勝、9年連続First Round Bye、8年連続チャンピオンシップ進出となった。最後にチャンピオンシップを逃した時は、ワイルドカードのジェッツに敗れて、その時のHCはレックス・ライアンだからずいぶん前である。
最も危なかったのはセインツで、ホームにもかかわらず14点先行されてなんとか逆転した。最後は再逆転を許しそうなドライブで、INTを奪い、あとはカマラのランで振り切った。圧勝でなければ接戦で負けるチームだけに、ここで接戦を制したのは大きいかもしれない。
NFC Championship
ロサンゼルス・ラムズ(西地区優勝)
Oニューオーリンズ・セインツ(南地区優勝) - 3.5
レギュラーシーズンWeek9にはセインツが45-35で勝っている。その頃ラムズは開幕から連勝を続けており、その勢いを止めたのだからセインツは強かった。
それ以上にセインツを推すのは、Divisionalで接戦を制したことである。2009年シーズンにSuperbowlを制した時も、Championshipでファーヴのいたヴァイキングスとオーバータイムの接戦だった(それが契機となり、OTでFGのみの時ゲームが続くことになった)。こういう勢いが短期決戦ではかなり大きいと思っていて、だからこそ第6シードが時として勝ち上がることがある。セインツは第1シードだが、逆境を跳ね返して勝ち上がった点を評価したい。
ラムズはゴフの調子がなかなか上がらないものの、ガーリーとC.J.アンダーソンというRB二枚看板でカウボーイズを圧倒した。ドナルドとスーのいるディフェンスラインも強力で、こちらに転んでももちろんおかしくない。気になるのはやはりアウェイであることで、イーグルスもクラウドノイズにかなり悩まされていた。シーズン終盤にきてやや調子を落としている点も気になる。
AFC Championship
ニューイングランド・ペイトリオッツ(東地区優勝)
Oカンザスシティ・チーフス(西地区優勝) - 3
レギュラーシーズンは3点差でペイトリオッツが勝ったがジレット・スタジアムだった。昨シーズンの開幕戦もカリーム・ハントに走りまくられて42点取られており、KCオフェンスvsNEディフェンスの相性ではKCのように思われる。
Divisional RoundのKCはゲーム展開としては危なげなかったが、マホームズの調子がよくなかった。雪がちらついて零下というコンディションのためか、それともプレイオフの重圧か、いずれにしてもホームでこれは懸念材料だ。それでも、ハント離脱の穴を埋めてRBダミアン・ウィリアムスががんばったのと、ディフェンスがラックとコルツのOLをコントロールできたのは大きい。
ペイトリオッツは今シーズンの中で先週が最も強かったが、よく考えると数年前から意識的にこの時期にピークを持ってきているようだ。チャージャースの強力ディフェンスを全く問題にしなかった現時点の力なら、もちろん圧勝しても不思議ではないが、マホームズがプレイオフに慣れていつもの調子を取り戻すと手こずるかもしれない。
[comment from Saitohさん]
先週は3勝1敗。
読み違えたのはランではオフェンスもディフェンスも強い
シーホークスに勝ったカウボーイズがラムズにあれだけ
走られそして走れないとは考えられませんでした。
エリオットがあれだけ止められたら無理ですね。
でもラムズの勝ち方はまさに王道、
ランが出てプレイアクションの
パスが好調、ディフェンスも堅い。現在私の中では優勝候補です。
今週の予想
ペイトリオッツとセインツ戦はまだ観戦できていないのでその点はご了解下さい。
チーフス
ペイトリオッツ -4
ロングパスに難があったマホームズ、
対して試合は見てないけれどパスが絶好調だったブレイディ。
チーフスはリードされるとベリチックの老獪なゲーム運びに若さを露呈しそうな気がします。
ベリチックが対チーフス用のスペシャルプレイも用意しているだろうから
ハンデを-4にしてそれ以上ならチーフス乗り、それ以下ならペイトリオッツ乗りにします。
セインツ
ラムズ -6
ラムズの最終盤、ランだけで1stダウンを獲得できるのは
まさに王道兼安全勝。
セインツで気になるのは対イーグルス戦で反則が多かったこと。
この時期の試合で11回/84Yの反則は第一シードとは思えません。
ラムズの勝ち方まで含めると-6以下のハンデならラムズに乗ります。
(そしてそれ以上のハンデはつかないと思っています。)
TAIPAさんの予想とは全く逆になりましたが
(予想は昨日作成)どうなるでしょうか?
[comment from ビートルさん]
AFC決勝は経験の差でペイトリオッツがやや有利と見ていますが(ペイトリオッツは8年連続の決勝戦なのに、チーフスは25年ぶり、ジョー・モンタナがいたころ以来である)、チーフスは本拠地の大声援を背に勝利をつかみたいところです。
AFCはペイトリオッツの覇権が長すぎて閉塞感があるので、チーフスになんとか勝ってほしいですね。前にチーフスがスーパーボウルに出たのは1970年。まだ旧AFLと旧NFLの2リーグだった頃ですし(そのためチーフスが勝てばAFC初優勝となる)。
対するNFC決勝はブリーズを擁するセインツがやや優勢と思います。セントルイスからロサンゼルスに戻ってきたラムズの奮起を期待したいです。
[Jan 18, 2019]
SUPERBOWL LIV直前予想&回顧
SUPERBOWL LIII(2019/2/3、アトランタ・メルセデスベンツスタジアム)
ニューイングランド・ペイトリオッツ(AFC) -2.5
Oロサンゼルス・ラムズ(NFC)
2002年以来ペイトリオッツが5連勝中のカードであるが、2016年が最後の顔合わせ、ということはマクベイになってから初めてのカードということになる。HCもQBも、百戦錬磨の大ベテランと新進気鋭の天才の対決となるが、勝負のカギとなるのはディフェンス。特にブレイディvsラムズDLの対決が結果を左右することになるだろう。
戦力を冷静に分析すると、ラムズの方に傾く。なんといってもドナルドとスーのディフェンスラインは強力だし、RBもガーリーとC.J.ウィリアムスの2枚看板となった。チーフスのように、ブレイディに40分もボールを持たせるようなことはさすがにしないだろう。
そして、試合が行われるのはインドアである。これがジレット・スタジアムとかメットライフ・スタジアムであればともかく、風とか気温の影響を受けにくく、クラウドノイズもさほどでないとなれば、戦力に勝るラムズのペースになるという予測は成り立ちそうだ。
問題は、Superbowlということである。フットボールの試合に変わりはないといっても、さすがにこの舞台となると選手もコーチも平常心でいることは難しい。となると、ここ20年間で9回目のSuperbowlというベリチック&ブレイディの経験が物を言う場面は十分にあると考えられる。
とはいえ、ラムズのHCは天才ショーン・マクベイである。祖父の代からNFL一家で、Superbowlで緊張してコールに差し支えることもなさそうだ。そして、ウェイド・フィリップスも百戦錬磨。Superbowlもつい最近ブロンコスで経験している。
にもかかわらず、オッズはペイトリオッツに傾いている。プレイオフに入ってからの戦い振りが、ペイトリオッツに余裕があり、ラムズはセインツに疑惑のOT勝ちということもあるのかもしれない。確かに、あのパスインターフェアでSuperbowlを勝たれるのはあまり気分はよくない。
戦力的にラムズ、経験を加味して五分五分という現状に対して、ペイトリオッツのFavoriteというのは買われ過ぎだと思う。だから推すのはラムズで、意外に差が開く可能性もあると予想している。
というのは、いつ引退してもおかしくないブレイディに加え、グロンコウスキー、マコーティーなどこれが最後という主力選手が多いのが気になるのである。これが最後と言われたマニングが、ウィルソンとシーホークスディフェンスに完敗を喫した2013年シーズンをなぜか連想してしまうのである。
ラムズ+2.5と、20倍つけるMVPアーロン・ドナルドに1票。
[Comment from Saitohさん]
TAIPAさん、こんにちは。
チャンピョンシップは2戦とも当てたものの
読みはあまり当たっていないので予想は難しいと
思っている今日この頃です。
セインツ対ラムズではガーリーのミス以降全然
走れなかったのが大誤算。正直セインツに出てきて欲しかったです。
(でも3点差の決着ですよね)
チーフス対ペイトリオッツはマホームズの若さが暴露
されると思いましたが4Qになっても強かったです。
マホームズのスーパーボールは見たかったなあ。
ただペイトリオッツの対チーフス対策が
ブリッツ&ヒルをダブルカバーしてくるとは考えませんでした。
対ラムズ戦では何をしてくるのだろう?
で、スーパーボールの予想ですが私はペイトリオッツに-4~-5
のハンデを予想していたのでペイトリオッツ乗りです。
ラムズの攻撃
ランは強いのは間違いない、でもガーリーがどうなるか?
レギュラーシーズンほどゴフのパスに信用度がない
ペイトリオッツの攻撃
ランはドナルドとスーがいる以上あまり計算できない。
パスラッシュはあるけどクイックパス&スクリーンプレイを多用
して凌ぎそう。
ラムズの守備 ランは防げるから対エデルマン対策をどうするのか?
ペイトリオッツの守備 対チーフス戦を見ればパスは抑えられそう、
ラン守備をどうするのか?
後、楽しみなのはヘッドコーチ対決ですね。
マクベイが奇襲をかける気がするのでベリチックがどのような
対応策を見せるのか?逆もまた然り。
私が見る限りラムズよりもチーフスの方が強そうに思えます。
とにかく月曜日を楽しみにします。
(会社で速報を見ようか悩んでいます。)
以上、勝手に予想させていただきました。
[Comment from ビートルさん]
プロボウルも終わり、今期も残すはスーパーボウルだけとなりました。3年連続11回目のAFC優勝のペイトリオッツと、17年ぶり4回目のNFC制覇を果たしたラムズとの、2002年以来の対決です。
戦力的にはほぼ拮抗しており、ラスベガスのオッズもペイトリオッツ1点リードでほぼ互角だそうです。しかし、メディアや有識者の大半はペイトリオッツ有利とみており、ラムズを推す者はあまりいないようです。確かに戦いなれているペイトリオッツに対して、ラムズは経験においては大幅に劣っており、下馬評がペイトリオッツに傾くのも当然と言えます。私もペイトリオッツやや有利と見ています。
しかし、17年前の対決では立場が逆どころかペイトリオッツの勝ち目はほとんどないと言われていたことを思い出せば、今年のラムズ程度の劣勢は十二分に挽回できるものと思います。「圧倒的不利」の下馬評を覆した昨年のイーグルスと同じ結果を出したいところですね。
ペイトリオッツとはいえ無敵ではありません。最近は脆さも目立ってきていますし(チーフスのディフェンスがもう少しまともなら負けていただろう)、付け入るスキはあります。カギを握るのはやはりラムズの守備。ブレイディの攻撃時間をどれだけ減らせるかが重要でしょう。攻撃もどれだけランでボールをコントロールできるか注目です。
ラムズが勝てばNFL全体の世代交代が加速すると思います。苦しい戦いになるでしょうが、頑張ってほしいですね。
SUPERBOWL LIII(2019/2/3、アトランタ・メルセデスベンツスタジアム)
ニューイングランド・ペイトリオッツ O 13-3 X ロサンゼルス・ラムズ
オフェンス全盛のNFLで、その中でも高い得点力を有する両チームが、スーパーボウル史上最少得点のロースコアゲームをするとは、全く予想できなかった。ラムズのディフェンスが13失点というのは考えられたけれども、ペイトリオッツのディフェンスがラムズに3点しか与えなかったのは今シーズン最大の予想外れであった。
実際、ペイトリオッツが対戦相手を7点以下に押さえたのはレギュラーシーズン16試合中3試合しかなく、それも同地区の3チームだけである。ペイトリオッツディフェンスは今シーズン最高の出来でSuperbowlに臨んだということである。
昨日のゴフが、サードダウンを成功させたのは13回中3回だけである。サードダウンロングでパスを失敗するのは仕方ないとしても、サードダウンショートでパスにヤマを張られていたことが3回ほどあった。それだけ、マクベイ&ゴフのオフェンスが研究されていた。
スカウティングということで言えば、ガーリーが本調子にないということをペイトリオッツは見抜いていて、それもあってここ一番でランはないとヤマを張っていたようである。2週間も試合間隔が開いてどうしてそこまで分かったのか、空おそろしいことである。
ブレイディの調子もよくなくて、サードダウンの成功率はゴフとほとんど変わらない。それでもオフェンスを進めることができたのは、これまでのようにホワイトを使わず、バークヘッドでラムズの裏をかいたことが大きい。MVPエデルマンがあのコースに走るのはいつものことだが、ほとんど唯一のロングパスをグロンコウスキーに通したのもTDに結びついた。
結果だけみると、ラムズの若いHC、QBが百戦錬磨のペイトリオッツにしてやられたということになるが、この試合への事前準備や戦略の機微は、それだけで片付けられないと思う。
ほとんどすべての人がハイスコアゲームを予想している中で(トニー・ロモは28-24と予想していた)、もちろんラムズもそのつもりで準備しているのに、ベリチックはロースコアゲームにすることができると考えていて、ブレイディもそのつもりでプレイしていたということである。
最初のプレイがINTで攻守交代した時には大味な試合になるかと思ったが、引き締まったいい試合で緊張感をもった攻防で終盤まで楽しく見ることができた。インターセプトもディフェンスをほめるべきであり、つまらないファンブルやミスもなく、欲を言えばFGミス1本ずつが余計だったけれども、いい試合だったと思う。
とはいえ、レイヴンスとベアーズが戦った訳ではなく、ペイトリオッツとラムズが戦ったのだから、全く予想外の試合展開であった。この日一番うれしかったのはベリチックで、次にブレイディとマクダニエルズ、悔しいけどまあがんばったのはウェイド・フィリップスで、悔しくて眠れないのはマクベイとゴフだろう。
[Comment from ビートルさん]
第53回スーパーボウルは13対3という史上1位のロースコアでペイトリオッツが6度目の優勝を飾りました。ラムズに肩入れしていた私としては残念な結果になりまししが、屈指のディフェンスマッチとして歴史に残る試合だったと思います(昨年と大違いだった)。
ただ、ラムズのオフェンスが悪すぎて、全く点を取れそうに見えなかったことが、この試合を少々パッとしないものにしてしまったことも否定できません。その大きな理由はオフェンスラインがゴフを守り抜けず、彼に常にプレッシャーがかかっている状態で試合が続いたことにあったと思います。
一方でラムズのディフェンスとパンターのヘッカーの健闘が試合を接戦に持ち込む大きな要因になりました。特にヘッカーのパントが非常に悪い場所からフィールドポジションを回復し続けたことがディフェンスに守り抜く余裕を与えていたと思います。彼がいなかったら大差でペイトリオッツが勝っていたかもしれません。
私が予想外だったのは会場の観客の多くがペイトリオッツに味方していたこと。これは「本当ならセインツが出ているべきだった」と思った人が多かったからかもしれませんが、経験の乏しいラムズにはきついことでした。
なお、今回の大会の人気はどうも今一つだったようです。どうやら「もはや見飽きた」と思われているペイトリオッツと、「ミスジャッジでNFCを制した」ラムズとの組み合わせがまずかったのか、久しぶりに視聴者が1億人に達しなかったのだとか。確かにチーフスとセインツのどちらか一方でも出場していたらもう少し人気を集めたかもしれません。
いずれにせよ今年もペイトリオッツの覇権は揺るがないということになりました。このままではNFL全体に閉塞感が充満しそうなので、来年度こそは新鮮な組み合わせのスーパーボウルを見たいなと思います(なにせペイトリオッツは2002年から平均すると大体2シーズンに1回スーパーボウルに出ている計算になる。これはいくらなんでも多すぎる)。そのためにはAFCのペイトリオッツ以外のチームに頑張ってもらわねばなりませんが、特にペイトリオッツが楽々と君臨し続けているAFC東地区のチームの奮起が求められます(10年間もペナントを独占されるなど恥でしかない)。ここで確実に地区優勝できることが、ペイトリオッツに「プレーオフを見据えたチーム作り、調整」を行うことを容易にさせていることは明らかですし。
それではまた。来シーズンはもっと面白いNFLになってくれるといいですね。
[comment from Saitohさん]
仕事中は懸命に試合情報を見ないように頑張ったのですが
うっかり夕方のニュースを目で追ってしまい
点差はわからなかったものの
「ペイトリオッツ勝利」の文字を見てしまい
(やっぱり予想通りだったのかなあ・・・)
と思いました。
この日は遊び(モチロンポーカーです)で遅れて
試合を観始めたのですが第4Qの中盤得点表示の
「10-3」
を見てビックリ!したのはいうまでもありません。
改めて試合を見ての感想ですが予想通ベリチックの作戦勝ちという気がします。
ペイトリオッツ前半のFG外し&4ダウンギャンブルが成功していたら一方的なゲーム展開になっていたかもしれません。
獲得ヤードに大差がついても試合を壊さなかったラムズも大したものですし
クックスが2本中1本でもタッチダウンパスを
キャッチしていればもっと白熱したと思います。
(それでもベリチックが何とかごまかしてペイトリオッツが勝ちそうと思ってしまうのは私だけではないはず)
プレイオフに入ってからのゴフのパスは常に疑問視していたので
予想は当たったのですがペイトリオッツのランが予想よりも出たのは以外でした。
グロンカウスキーのブロックが強かったのでしょう。
さて、半年間のお休みに入る訳ですが
イーグルスのN.フォールズは移籍しないのでしょうか?
来期、マホームズはいくつTDを獲得するのでしょうか?
来年のプレーオフでチーフス対ペイトリオッツ戦を
今から楽しみにしています。
まぐれとは言え私のプレーオフ予想6勝1敗は自慢していいですよね。
[Feb 5, 2019]
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