NFL予想記事。プログ開設当時からの連載です。Niftyの記事を保管しなかったのは残念。
SUPERBOWL LV展望    2020シーズン中盤展望    2020シーズン後半展望
2020シーズン終盤展望   WILDCARD WEEKEND   DIVISIOAL PLAYOFF
CONFERENCE CHAMPIONSHIP    SUPERBOWL LV直前予想&回顧

NFL予想記事目次  2020AFC星取表  2020NFC星取表  2020PLAYOFF

SUPERBOWL LV展望

SUPERBOWL LV オッズ上位(2020/7/15現在)
▲カンザスシティ・チーフス 6.5
◎ボルティモア・レイヴンス 7.5
 サンフランシスコ・49ナース 10.0
 ニューオーリンズ・セインツ 13.0
Oタンパベイ・バッカニアーズ 15.0
△ニューイングランド・ペイトリオッツ 17.0  ダラス・カウボーイズ 21.0
△シアトル・シーホークス 21.0
△インディアナポリス・コルツ 21.0
 バッファロー・ビルズ 23.0
 フィラデルフィア・イーグルス 23.0

もう7月下旬、NFL2020シーズンが目前に迫っている。コロナの余波で、どういう形で今シーズンが行われるか予断を許さないものの、コロナ対応策が次々発表され、各チームも調整に入っている。NBAやMLBの例があるので安心できないが、ともかく無事に開幕してほしいと願うばかりである。

今シーズンの大きな変更点として、ワイルドカードがもう1チーム増えたことがあるが、プレシーズンほとんどなしのぶっつけ本番という予期せぬ要因が加わって予断を許さない。強豪チームはこれまで以上にシーズン後半にピークを持ってくるようになるだろう。

21世紀に入って、今年ほど大型トレードが相次いだ年はなかっただろう。マニング兄がブロンコスにトレードされた年も驚いたが、あの時コルツはすでにアンドリュー・ラックをドラフトしていて、マニングは引退ないしトレードだった。今年のようにシーズンMVP級の移籍が連発した訳ではない。

その中でも、何と言ってもブレイディのバッカニアーズ移籍が最大の話題。ペイトリオッツがブレイディを手放したのも驚きなら、移籍先がバッカニアーズというのも驚き、グロンコウスキーも復帰してさらに驚いた。これでNFL南地区は2チームがSuperbowlオッズ上位というたいへん華やかなディヴィジョンとなった。

もともとバッカニアーズはパスオフェンス上位のチームであり、ウィンストンはリーディングパサーだった。ブレイディがフィットすれば大変な戦力となるが、十分な練習ができない今年の特殊事情がどう影響するか。シーズンが始まってみないと何ともいえない。

現有戦力でシーズン入りするかと思われたペイトリオッツが、なんとパンサーズからキャム・ニュートンを獲得した。ここ数年ケガに悩まされたが、こちらもシーズンMVP経験者である。まだまだ老け込む歳ではない。オッズはタンパベイと接近している。

コルツがオッズ上位に顔をのぞかせてるのは、もちろんフィリップ・リヴァースの獲得によるものである。ここ数年、チャージャースの弱体OLのためにサックの嵐を受けてきたが、コルツは伝統的にOLが強い。プレイオフ以上の可能性は十分ある。

こうした新戦力のチームも注目されるものの、中心となるのはやはりマホームズのチーフスとラマール・ジャクソンのレイヴンスだろう。

本命に推すのはレイヴンス。昨シーズンはプレイオフでタイタンズにまさかの黒星を喫したが、それまでの快進撃はSuperbowl間違いなしと思わせるものだった。プレイスタイルからみてジャクソンのケガは心配だが、それ以外はディフェンスを含めて死角はほとんどない。

もちろんチーフスも強力だが、昨年Superbowlを制覇してモチベーションの点でどうかと思うのと、マホームズの大型長期契約が気になる。かつて、こうした大型契約後に調子を落としたQBは少なくない。

あとはセインツ、シーホークス、カウボーイズなど常連が多く上位に推されているが、個人的に評価を下げたいのは49ナース。昨年のNFCチャンピオンであるが、ガロポロにそこまで期待できるかという懸念がある。昨年は出来過ぎだろう。

ビルズもプレイオフまで行ったので、ペイトリオッツの状況次第ではチャンスはあるかもしれないが、QBアレンでSuperbowlまで行けるかというとさすがにどうかと思う。49ナースやビルズより可能性の大きそうなチームはオッズ下位にもいそうである。

SUPERBOWL LV オッズ下位(2020/7/15現在)
26.0 グリーンベイ・パッカーズ、△ピッツバーグ・スティーラーズ
29.0 テネシー・タイタンズ
34.0 クリーブランド・ブラウンズ、ミネソタ・ヴァイキングス、※アリゾナ・カーディナルス
41.0 ヒューストン・テキサンズ、アトランタ・ファルコンズ、シカゴ・ベアーズ、ロサンゼルス・ラムズ
51.0 デンバー・ブロンコス、ラスベガス・レイダース、ロサンゼルス・チャージャース
81.0 ニューヨーク・ジャイアンツ、デトロイト・ライオンズ、ニューヨーク・ジェッツ、マイアミ・ドルフィンズ、キャロライナ・パンサーズ
101.0 ジャクソンビル・ジャガース、ワシントン・???
151.0 シンシナティ・ベンガルス

昨年チャンピオンシップに進出したタイタンズとパッカーズが、オッズ上位ベスト10に入っていない。QBはじめ主力選手、コーチ陣に大きな変動がないのに不思議なことである。まあ、タイタンズが出来過ぎだったのは間違いないが。

全体的な印象では、ビルズやカウボーイズより人気薄には首をひねるチームがいくつかあるけれども、全体として上位チームとは差があると認めざるを得ないチームの方が多い。私が下位で注目したいチームも、例年より多くない。

スティーラーズはKiller Beesのうちブラウンとベルが抜けて、昨シーズンほぼ全休のロスリスバーガーのみ。レイヴンスに対抗できるかというと難しいところもあるが、ビッグ・ベンはカムバック賞の有力候補だし、ディフェンスは堅い。上位進出は当然あるだろう。

地区最下位リスクもあるけれど、状況一変もありうるのがカーディナルスである。2年目を迎えたカイラー・マリーがパスにランに大活躍すると予想するのは見当違いとはいえないし、テキサンズからホプキンスも補強した。ディフェンスも堅いし、何より49ナースがそれほど盤石とは思えない。

タイタンズ、テキサンズ、ヴァイキングスは最近プレイオフの常連となっているが、Superbowlまで勝ち抜けるだけの決定力があるとは思えない。特にテキサンズは、ホプキンスの抜けた穴が大きいのではなかろうか。

2年連続全体最下位でドラフトで補強を果たしたブラウンズだが、昨年・一昨年の出来をみるとあまり期待できないようだ。選手個々には力があるかもしれないが、ケミストリーとして全体に上乗せを感じるところが少ない。メイフィールドも残念ながら人気ほどではない。

2年前にSuperbowlに出たばかりのラムズが、ここまで人気を落としているのは悲しい。RBガーリーが抜けてゴフだけでオフェンスを作れるかどうか難しいところだし、ディフェンスも当時より少し弱い。

ラスベガスに移転初年度となるレイダース。ファンの多いチームでチームカラーもラスベガスに向いていそうだが、コロナ禍でファンの入場が制限されるのが痛い。QBカーも数年前の活躍が嘘のようになってしまった。

レッドスキンズがチーム名を変更することを決定したが、いまのところ新チーム名は発表されていない。人種差別問題が再燃している最中だから、「レッズ」はありえないだろう。人や動物以外になりそうで、「サンダース」とか自然現象などはどうだろうか。

edge最新バージョンでは自動翻訳してくれるんでありがたいけど、AIの精度はまだまだのようです。今年の開幕週最大の注目カードは、「海賊で聖人」w


[Jul 29, 2020]


2022シーズン中盤展望

毎年同じことを書いてもう20年になってしまうが、NFLを見ていると一年があっと言う間である。コロナで開幕がどうなるかと心配していたのに、もう無観客のスタンドに見慣れてしまった。

毎週少しずつ観客を入れていて、昔のパ・リーグくらいのスタンドの空き具合である。私には、超満員よりも好ましく見える。不思議なのは無観客でも中継にクラウドノイズが入ることで、むしろベンチからだけ声が出ている方が今年らしくていいと思うのだが。

コロナの影響で早くもスケジュール変更が出ている。キャム・ニュートンの陽性判明でペイトリオッツ@KCのゲームが月曜日に延び、スティーラーズ@TENはWeek7に移動となった。この先もこういう事態は続くだろうから、バイウィークだけで対応できるのか心配である。

Week5が終わって、今シーズンの趨勢が徐々に現れてきた。期待ほど伸びないチーム、予想通り低迷するチームがある一方で、強豪チームの仕上がりは総じて悪くないようだ。今週・来週は両カンファレンスの中盤戦展望をお送りしたい。まずAFC。

([  ]内のパーセンテージは、10/14時点のCBSによるプレイオフ進出確率)

暫定第1シード テネシー・タイタンズ(4-0)[93.8%]

昨年チャンピオンシップに出ているチームに失礼だが、ここまで好スタートとは意外だった。手堅く守ってヘンリーのランでゲームを作り、元ペイトリオッツのゴストコウスキーが決めるというパータン。QBは違うが2000年代前半のペイトリオッツに似ている。

昨シーズン、レイヴンスに一泡ふかせた実績がある。A.J.グリーンとアントニオ・ブラウンが合体したような若手レシーバー、A.J.ブラウンも要注目で、コロナ集団感染の影響も心配することはなさそうだ。

暫定第2シード ピッツバーグ・スティーラーズ(4-0)[93.2%]

ロスリスバーガーがカムバックしてくればこのくらいの好成績は当然。レイヴンスと2戦残しているが、他の相手関係から10勝は確実で、ワイルドカードを早々に決めるだろう。ビッグ・ベンのカムバック賞は相当有力。

今週、好調ブラウンズとの対戦があり、続いてタイタンズ、レイヴンスとプレイオフに出てくるであろうチームと戦わなければならない。ここから3週間で、地区優勝を争うかワイルドカードにとどまるか、目途がつくことになるだろう。

暫定第3シード カンザスシティ・チーフス(4-1)[98.3%]

チャージャースに大苦戦したのに続き、Week5にはレイダースに金星を提供してしまった。もちろん、この時期からピークに仕上げる必要はないものの、多少心配が残ることも確かである。今週のビルズ、来週のブロンコス戦で立ち直りを図りたい。

メインターゲットのヒル、ケルシーが健在で、ルーキーRBのエドワーズ=イーレアがいい。ただし、ディフェンスが信用できないのは昨年同様で、結局のところマホームズ頼みになってしまうのが課題。

暫定第4シード バッファロー・ビルズ(4-1)[72.5%]

ラムズはともかくマイアミ相手に接戦では先が思いやられるが、ともかく地区首位を確保している。今週から、KC、ペイトリオッツ、シアトルときつい相手が続く。プレイオフで勝てるチームかどうか、真価が問われる連戦となりそうだ。

ジョシュ・アレンのパス成績が上位にきているが、タイタンズ戦の2INTがあったように過大評価はできない。このチームの真価はディフェンスなので、そのあたりの修正が図られるかどうか。CBSのプレイオフ確率はペイトリオッツを下回った。

暫定第5シード ボルティモア・レイヴンス(4-1)[99.9%]

Week3のチーフス戦は完敗だった。序盤で差が開いて手の内を見せるのをやめたという可能性もあるが、攻守ともほとんど新しいことをしなかった。いずれプレイオフで再戦があるだろう。

9月の段階で万全の状態にする必要はないが、ラマール・ジャクソンのパスが正確性を欠くと、一昨年のプレイオフに逆戻りである。CBSが99.9%としているようにプレイオフの心配はないと思うが、スティーラーズ戦までには調子を取り戻してほしい。

暫定第6シード クリーブランド・ブラウンズ(4-1)[69.5%]

ブラウンズが暫定第6シード。開幕週にレイヴンスにやられたのは仕方ないところで、その後立て直しに成功している。メイフィールドのパフォーマンスは心配だが、ディフェンスがしっかりしているので安心して見ていられるチームになった。

今週のスティーラーズ戦が正念場で、地区優勝をめざすならこの一戦は落とせない。ニューヨークの2チーム、ベンガルスとの残り1戦、A南地区など残り試合には優勢が予想されるゲームが多く、ワイルドカードはかなり有望。久々のプレイオフが期待できそうだ。

暫定第7シード ラスベガス・レイダース(3-2)[22.1%]

チーフスを撃破したレイダースが暫定7位に浮上している。ところが、CBSのプレイオフ進出確率は22.1%とかなり低い。

もちろん地区優勝も望める位置であるが、同地区で勝ち越せるかどうか私も疑問視している。この数値が正しいかどうかは、来週からのタンパ、ブラウンズ、チャージャース3連戦を見てからの判断となるだろう。

In the Hunt0.5ゲーム以内 インディアナポリス・コルツ(3-2)[43.6%]、ニューイングランド・ペイトリオッツ(2-2)[75.6%]

現状In the Huntの2チームがレイダースより評価が高い。実績から見てやむを得ないところだろうか。

コルツはレイダースとゲーム差なし。テキサンズが完全に出遅れているので地区優勝も可能な位置にあり、対戦相手の楽な前半にできるだけ勝ち星を積み上げたい。ただ、リヴァースがもう少し楽に投げられるかと思ったら、レシーバーとの連携が今一つ。

ペイトリオッツはニュートンが復活したものの、コロナ陽性により欠場を余儀なくされている。現状ビルズに先行を許しているが、ニュートンが戻ってくれば同地区への不安はほとんどない。CBSがかなり有力視しているのは、そのあたりを加味したものだろう。

In the Hunt1.5ゲーム以内 マイアミ・ドルフィンズ(2-3)[9.2%]

圏外とみられていたドルフィンズが、49ナースを圧倒して浮上してきた。波はあるけれどもフィッツパトリックの決定力は昔から変わらない。ルーキーQBタゴヴァイロアの出番が、なかなか回ってこない。

中盤戦でそれほど強い相手はいないので、意外に勝ち星を伸ばすかもしれない。その分Week14以降にチーフス、ペイトリオッツ、ビルズが残っているので、それまで勝ち星先行でいけないと厳しくなる。

Almost Eliminated シンシナティ・ベンガルズ(1-3-1)[<1%]、デンバー・ブロンコス(1-3)[3.9%]、ヒューストン・テキサンズ(1-4)[2.7%]、ジャクソンビル・ジャガース(1-4)[<1%]、ロサンゼルス・チャージャース(1-4)[12.3%]、ニューヨーク・ジェッツ(0-5)[<1%]

以下のチームは数字的な可能性はともかく、現時点の状況からみるとほとんどeliminatedである。 このところプレイオフの常連だったテキサンズが早々に脱落、ヘッドコーチ兼GMのオブライエンが解雇された。采配はロメオ・クレネルがいるので心配ないが、ホプキンス移籍の穴を埋めるのは今年だけでは足りないだろう。

ジャガースのミンシューはここまでレイティング100点台で意外と安定しているが、フィッツパトリックに投げ負けるように決定力がいまひとつ。ベンガルズのバローは初勝利を挙げたが、ディフェンスのしっかりしたチームと当たると厳しい。ブロンコスもボン・ミラーがいない上に、QBが安定していない。

気の毒なのはチャージャースで、マホームズ、ブレイディ、ブリーズにいずれも僅差負け。セインツ戦ではバーにまで嫌われてしまったように運がない。実力的には上位チームに遜色ないが、ここまで出遅れると挽回は難しいだろう。



今週はNFC。AFCと比べるとコロナの影響は現時点では少ないといえるが、今後どうなるかは予断を許さない。各チームで主力の負傷欠場が多く、特にプレスコットのシーズンアウトは影響が大きい。

[ ]内は10/21現在のCBSによるプレイオフ進出確率。

暫定第1シード シアトル・シーホークス(5-0)[98.9%]

注目すべき新戦力が加わった訳ではないのだが、ウィルソンの動きがいい。ANともレベルが高くない東地区相手が続くので、これから先も勝ち星を積み上げそうだ。

心配なのは、昨シーズンのようにカーソンが負傷するとRBの層が薄いこと。またリンチという訳にもいかないから、シーズン中からある程度の目途をつけておく必要がある。

暫定第2シード シカゴ・ベアーズ(5-1)[84.1%]

ベアーズが好スタートを切った。頼りにならないニック・フォールズ、それ以上に頼れないトゥルビスキーだが、カリル・マックが存在感を示すディフェンスが他チームには脅威。ブレイディに競り勝ったように、ロジャースやブリーズを抑え込めるかどうか。

今週からの、ラムズ、セインツ、タイタンズ、ヴァイキングス4連戦が正念場で、五分で切り抜けられれば大成功である。しかし、その後にまだパッカーズと2試合が残っている。

暫定第3シード タンパベイ・バッカニアーズ(4-2)[76.7%]

セインツがマイケル・トーマス不在で出遅れている間に、バッカニアーズが地区首位に立った。パッカーズ戦はディフェンスの勝利。スーとピエールポールというビッグネームがいて、トッド・ボウルズの指導の下、若手LBやセカンダリーの動きがいい。

ブレイディとレシーバー陣の連携はいまひとつで、双方ともフラストレーションがたまっているように見える。とはいえ、INT数だけは確実に改善しており、それがディフェンスのモチベーションを上げているのは間違いない。プレイオフ有力。

暫定第4シード ダラス・カウボーイズ(2-4)[31.8%]

すでにワイルドカードより低い勝率でプレイオフに臨むことが確実となった東地区。現状カウボーイズが首位だが、イーグルスとの対戦が終わっているレイヴンス、スティーラーズが残っているので、この程度のリードはリードとはいえない。

プレスコットのシーズンアウトは相当痛い。こういう時のためのドールトンだが、プレスコットとスタイルが違う上に、カウボーイズにはA.J.グリーンがいない。ワシントンとジャイアンツには負けないだろうが、あと勝てそうなチームは少ない。

暫定第5シード グリーンベイ・パッカーズ(4-1)[80.6%]

今年は強い方のアーロン・ロジャースである。同地区ライバルのヴァイキングスが出遅れているので、プレイオフ以上はかなり有力。とはいえ、年齢的にかつてのような神がかり的なプレイを期待するのは酷である。

暫定第6シード  アリゾナ・カーディナルス(4-2)[47.1%]

シーズン前に期待したカーディナルスがしぶとくワイルドカード争いに加わっている。ライオンズ戦を落としたのは痛かったが、まだ挽回のチャンスはありそうだ。

カイラー・マリーが期待したほど伸びていないが、ディアンドレ・ホプキンスはこのくらい活躍すると思っていた。この後も勝ったり負けたりして5割前後を維持するはずで、Week13以降のラムズ2戦が勝負となりそうだ。

暫定第7シード ロサンゼルス・ラムズ(4-2)[71.9%]

ラムズが今年はやりそうな序盤戦だったが、NFC東地区で荒稼ぎしただけで49ナースにはいいところがなかった。アーロン・ドナルドがいるのでディフェンスはいいけれども、オフェンスがガーリーの穴を埋め切れていない。

これまで勝った相手がN東だけなので、もう少し骨のある相手と戦ってみないとプレイオフどうこうは言えないかもしれない。

東地区の残り3チーム フィラデルフィア・イーグルス(1-4-1)[48.2%]、ニューヨーク・ジャイアンツ(1-5)[10.9%]、ワシントン・フットボールチーム(1-5)[9.1%]

東地区の残り3チームは他の地区にいればEliminatedの成績だが、地区優勝のチャンスは十分で。ワシントンですら、10%近いプレイオフ確率=地区優勝確率である。

普通に考えれば、ウェンツのいるイーグルスがダラスを交わすだろうという予想が立つが、中盤戦のジャイアンツ2戦とダラスに絶対に勝てるかというと、絶対とはいえない。2010年シーホークスの7勝9敗を下回る地区優勝となる可能性はかなり高い。

In the Hunt 0.5ゲーム以内 ニューオーリンズ・セインツ(3-2)[83.6%]

中継を見ていてブリーズがえらく窮屈に投げていると思ったら、マイケル・トーマスがいなかった。さすがに史上最高ヤードを更新しているパサーだけあって何とかしてはいるものの、強敵相手に飛車落ちで戦うのはやはり厳しい。

それでも、CBS予想ではプレイオフはほぼ確実とみている。ショーン・ペイトンの信頼度はそれだけ高いということかもしれない。

In the Hunt 1.5ゲーム以内 サンフランシスコ・49ナース(3-3)[30.9%]、キャロライナ・パンサーズ(3-3)[9.5%]

49ナースはケガ人が多く、なかなかベストメンバーが組めない。昨年大活躍のボサ弟も早々にシーズンアウトとなり、ここ一番で響きそうだ。これから相手がきつくなるのに、またモスタートが故障してしまったのも影響が大きい。

意外にしぶとくプレイオフ戦線に踏みとどまっているパンサーズ。マキャフリー離脱は痛かったが、QBブリッジウォーターが善戦している。今週からセインツ、ファルコンズ、KC、タンパと4連戦。さすがに厳しそうだが、さてどうなるか。

Almost Eliminated デトロイト・ライオンズ(2-3)[13.1%]、ミネソタ・ヴァイキングス(1-5)[2.7%]、アトランタ・ファルコンズ(1-5)[<1%]

現時点で圏外と言えそうなのは、ライオンズ以下の3チーム。ライオンズはなんとか2勝を挙げたが、これから先だんだん相手が強くなる。Week16のバッカニアーズ戦、ブレイディとの対決までマット・パトリシアの首がもつかどうか。

ファルコンズはAFCのチャージャースと似て、不運な負けが続いている。テキサンズ同様、GMとHCを更迭、ヴァイキングスに大差勝ちしてシーズン初勝利を挙げたが、ここまで負けが込んでしまうと厳しい。 そのヴァイキングスも黒星先行。オフェンスにスピード感がなく、例年よりディフェンスが弱い。長期政権マイク・ジマーと高額年俸カーク・カズンズの首は相当危ない。

[Oct 22, 2020]


2022シーズン後半展望

Week9が終わって、すべてのチームがレギュラーシーズン半分の8試合を戦った。ここ数週間で有力チーム同士のつぶし合いがあって、地区優勝、プレイオフをめぐる展開も徐々に目鼻がついてきた。

これから冬がやってくる。ケガによる影響が大きくなる時期であり、これから先展開が変わることもありうるけれど、いま想定されるプレイオフ進出チームが半分以上入れ替わることはなさそうだ。

今週はAFCの後半戦展望。[  ]内は前回同様CBSのプレイオフ確率(11/11現在)。

暫定第1シード ピッツバーグ・スティーラーズ(8-0)[99.9%]

スティーラーズが無傷の快進撃を続けており、Week8のレイヴンス戦を制して地区優勝有力となった。残り試合の強敵はレイヴンスの残り1戦とビルズ戦、ブラウンズくらいで、第1シードを争うチーフスよりスケジュールは楽だ。

先週のダラス戦は、試合展開もロスリスバーガーの負傷もひやひやしたが、問題なさそうだ。ルーキー・クレイプールとスミス・シュスターのWR陣も好調。課題はRBで、コナーで大一番に大丈夫かという不安は残る。

暫定第2シード カンザスシティ・チーフス(8-1)[99.7%]

チーフスも地区首位を走り好調である。Week11にレイダース第2戦があり、ここを勝てばスティーラーズより先に地区優勝を決めそうだ。ただし、セインツ、バッカニアーズ戦を残しているので、スケジュールはスティーラーズより厳しい。

ルーキーRBエドワーズ・イーレアのバックアップにレベオン・ベルを補強できたのは心強い。マホームズ、ヒル、ケルシーのパスオフェンスも絶好調で、ピークが早すぎないか心配になるほどである。

暫定第3シード バッファロー・ビルズ(7-2)[95.7%]

ペイトリオッツの脱落で、地区優勝争いは非常に楽になった。攻守ともドルフィンズを上回っているのは間違いないが、唯一の懸念はスケジュールがきついこと。スティーラーズ、同地区直接対決の他、今期好調なNFC西地区との3ゲームを残している。

QBアレンは今期パスが好調だが、機動力があるのでラン、パス自在に攻められるタイプだ。だが、なんといってもこのチームはディフェンス。Week8ペイトリオッツ戦でニュートンからファンブルフォースで試合を決めたように、ディフェンスのビッグプレイがほしい。

暫定第4シード テネシー・タイタンズ(6-2)[86.4%]

ビルズやベアーズに勝てるのに、なぜベンガルズに敗れるのかよく分からないが、それだけ安定していないということだろう。すぐ後ろに続くコルツとWeek10,12に2戦残しているので、地区優勝もプレイオフもこの結果次第。

タネヒルは安定しているし、デリック・ヘンリーのランは破壊力抜群。とはいえ、ラン攻撃主体なので点差が開いてしまうと追い上げが厳しいところがある。その意味でも、リヴァースとの対決がどうなるか楽しみである。

暫定第5シード ボルティモア・レイヴンス(6-2)[97.3%]

Week8のスティーラーズ戦、二転三転の末敗れて地区優勝が苦しくなった。ゲーム中にオールプロTスタンリーが故障、シーズンアウトとなったのも苦しい。ワイルドカードはほぼ確実ながら、ジャクソンに昨年のような破壊力がないのが気がかり。

暫定第6シード ラスベガス・レイダース(5-3)[43.7%]

レイダースはチーフスに勝っているので地区優勝も望める位置にあるが、どうにも安定していない。チャージャース戦も残り0秒で逆転されかかったように、同地区で足をすくわれるのではないか心配。

今期のカーは悪くないし、ジェイコブスのランも安心して見ていられる。ただ、大量失点が多いディフェンスは心配。9勝までは伸ばすだろうが、コルツ、ドルフィンズとワイルドカードのライバル相手が残っている。

暫定第7シード クリーブランド・ブラウンズ(5-3)[38.0%]

好調な立ち上がりを見せたものの、オデル・ベッカム故障によりにわかに暗雲が漂っている。ニューヨーク2チームとジャガースが残っているので5割には達しそうだが、そこからいかに上乗せできるか。来週からのテキサンズ、イーグルス戦は勝っておきたい。

オフェンスには懸念材料が増えてしまったが、ディフェンスは安定している。個人的には、5勝3敗の4チームの中で最もワイルドカードに近いチームのように思える。

In the Hunt1ゲーム以内 マイアミ・ドルフィンズ(5-3)[60.3%]、インディアナポリス・コルツ(5-3)[57.9%]

ドルフィンズとコルツは第6シードまでゲーム差なしなので、勝ち負け一つでプレイオフ戦線に浮上する。CBSも、レイダース、ブラウンズよりプレイオフ確率が高いと評価している。

ドルフィンズはフィッツパトリックで勝っているのに、タゴヴァイロアに先発交代した。ディフェンスががんばって、ラムズ、カーディナルスに連勝、地区首位のビルズとも1.5差だ。これからA西地区との対戦が続くが、チーフス以外には負けたくないところ。

コルツはリヴァースに調子が出てきて勝ち星を伸ばしてきた。これからすぐにタイタンズとの直接対決2戦があるので、連勝すれば地区首位に立つ。課題はランオフェンスが伸びないことで、リヴァースは若い頃トムリンソンに助けられた分、いまになって恵まれない。

In the Hunt2ゲーム以内 ニューイングランド・ペイトリオッツ(3-5)[10.0%]、デンバー・ブロンコス(3-5)[2.0%]、

3勝5敗の2チームは、あと1つくらいしか負けられない。ワイルドカードに届くには幸運の助けが必要になりそうだ。

チーフス、セインツと戦わなければならないブロンコスに比べ、ペイトリオッツに少しだけチャンスがある。ニュートンの不調が予想以上長引いているものの、ジェッツに辛くも勝って連敗を脱出した。残り試合でとても敵わないという相手はいないので、追い上げる可能性はゼロではない。

Almost Eliminated シンシナティ・ベンガルス(2-5-1)[<1%]、ロサンゼルス・チャージャース(2-6)[2.4%]、ヒューストン・テキサンズ(2-6)[1.3%]、ジャクソンビル・ジャガース(1-7)[<1%]、ニューヨーク・ジェッツ(0-9)[0%]

残る5チームは、現実的にワイルドカードも難しい。ベンガルズはジョー・バローに目途が立ってきて、負けるにしても見せ場までは作れるようになった。攻撃新人王有力。チャージャースはすべて僅差だがこれだけ負けが込んでは厳しい。テキサンズは前回も書いたようにホプキンスの抜けた穴が大きい。ジャガース、ジェッツはドラフトで誰を指名するか考えた方がよさそうだ。



今週はNFC。それにしても、先週のカイラー・マリーのヘイルメリー・パスはすごかった。投げた自分でも、通るとは思っていなかっただろう。ディアンドレ・ホプキンスも、カーディナルスに来た甲斐があったというものである。

快調に走っていたシーホークスに急ブレーキがかかり、ケガ人の影響で出遅れていたセインツ、パッカーズが巻き返してきた。さすがレベルの高いNFL、5ヶ月にわたるシーズンを通じて好調を維持するのは容易ではない。まだまだ終盤戦紛れるかもしれない。

[ ]内はCBSによる11/18現在のプレイオフ確率。

暫定第1シード グリーンベイ・パッカーズ(7-2)[94.6%]

アーロン・ジョーンズが復帰して、再びオフェンスに破壊力が戻った。地区優勝を争うシカゴと2戦残っているが、オフェンスではかなり上。今週からのコルツ、ベアーズを通過すれば、イーグルス、ライオンズ、パンサーズと楽な相手が続く。

昨年プレイオフの戦いぶりを見るとSuperbowlまでは少々厳しいように思えるが、北地区は大丈夫だろう。順当ならWeek14か15に地区優勝を決めそうだ。懸念されるのはケガ人で、オフェンス陣が一人でも欠けると戦力は大幅にダウンする。

暫定第2シード ニューオーリンズ・セインツ(7-2)[98.1%]

バッカニアーズに圧勝して、地区首位を奪い返した。大きかったのは何といってもマイケル・トーマスの復帰で、オフェンスに不安がなくなった。ディフェンスもピークの出来にあるが、2ヶ月早かったかもしれない。

この先厳しい相手はWeek15のKCだけで、バッカニアーズのいまの出来だとそれまでに地区優勝を決めているかもしれない。先週のゲームでブリーズが肋骨骨折したのが気がかりだが、ウィンストンでも五分以上の星は残せるだろう。

暫定第3シード アリゾナ・カーディナルス(6-3)[75.1%]

先週のビルズ戦、残り2秒でカイラー・マリーからディアンドレ・ホプキンスへのヘイルメリー・パスが決まって地区首位に躍り出た。どうにも浮き沈みの大きいチームで信用できないが、波に乗っていることは間違いない。

ゲーム差なしでラムズ、シーホークスが続く。直接対決に負けてしまっては始まらないが、ディフェンスが堅い上、カイラー・マリーのビッグプレイは魅力。終盤戦まで楽しませてもらえそうだ。

暫定第4シード フィラデルフィア・イーグルス(3-5-1)[64.4%]

他地区ならプレイオフをあきらめるような成績ながら、何とか地区トップのイーグルス。ジャイアンツに完敗するようではどこに負けても不思議ではなく、地区優勝の行方は混沌としている。

これから他地区との5連戦で2勝できれば逃げ切れそうだが、その2勝をあげられるかどうか全く不透明。それでも、残り3チームが勝ち進めるかというと、それもまた考えにくいので消去法で地区優勝有力。

暫定第5シード タンパベイ・バッカニアーズ(7-3)[84.6%]

Week9のセインツ戦はひどかった。今年は入場が限られているからいいようなものの、お客が騒ぎだしても文句を言えないようなゲームであった。ブレイディがああいうゲームをしたのは、ほとんど見たことがない。

今週のパンサーズ戦をみると、惨敗後遺症は心配しなくてもよさそうだ。ただ、アントニオ・ブラウンよりもブレイディに必要なのは、キャッチの得意なRBと、ウェルカー、エデルマンのようなWRだろう。

暫定第6シード  ロサンゼルス・ラムズ(6-3)[93.8%]

急ブレーキがかかったかと思ったら、再び浮上気配。シーホークスに勝って地区2位。残り試合にジェッツと49ナースがいるので5割以上はほぼ確定。やはり、カーディナルス2戦が鍵。

アーロン・ドナルドのいるディフェンスは比較的安心できるが、ゴフのパスは精度が今一つ。CBSはシーホークスより上に評価しているが、そこまではどうかという気もする。今週のバッカニアーズ戦が注目。

暫定第7シード  シアトル・シーホークス(6-3)[88.4%]

シーホークスが連敗で地区3位に後退してしまった。ラッセル・ウィルソンもINTが目立つし、ディフェンスの出来も今一つ。RBも低調で、早めにマショーン・リンチに声をかけた方がいいのではなかろうか。

とはいえ、残りゲームの相手がライバル2チームより楽なので、Week12以降連勝で盛り返すはずだ。終わってみれば地区優勝という可能性が大きい。

In the Hunt シカゴ・ベアーズ(5-5)[27.5%]、ミネソタ・ヴァイキングス(4-5)[22.1%]、デトロイト・ライオンズ(4-5)[9.7%]

ワイルドカードのIn the Huntは北地区の3チームが団子になって追う。ベアーズは失速し、ヴァイキングスとライオンズが立て直しつつあるが、1.5ゲーム差あるので西地区3チームが止まらない限り難しい。

この中で可能性が最も大きいのがヴァイキングスで、パッカーズとの対戦が終わっているのが大きい。今週からダラス、キャロライナ、ジャクソンビルと連勝を伸ばせる相手なので、取りこぼさないことが条件。

東地区の残り3チーム ニューヨーク・ジャイアンツ(3-7)[21.1%]、ワシントン・フットボールチーム(2-7)[6.4%]、ダラス・カウボーイズ(2-7)[8.1%]

他地区ならばEliminatedの成績ながら、東地区の残り3チームにはいずれも地区優勝のチャンスが残っている。

チームが上げ潮なのはジャイアンツだが、あと3勝上げられるかどうか。残り試合の相手が楽なのはワシントンだが、先週のデトロイト戦を落としたのが響きそうだ。ダラスは同地区3戦をすべて勝てばチャンス到来。

Almost Eliminated サンフランシスコ・49ナース(4-6)[4.9%]、アトランタ・ファルコンズ(3-6)[<1%]、キャロライナ・パンサーズ(3-7)[<1%]

3勝で地区優勝有力なイーグルスがいる一方で、4勝の49ナースはほぼシーズン終了である。西地区のライバル3チームが好調な上、ガロポロ、キトル、コールマン、モスタートとオフェンスの主力を次々と欠いてはどうしようもない。

ファルコンズ、パンサーズは序中盤で負けが込み過ぎた。同地区にセインツ、バッカニアーズがいて、残り全勝がなかなか難しいのが現状。両チームとも東地区と戦えば楽勝だろうからかわいそうである。

[Nov 9, 2020]


2022シーズン終盤展望

冬場に入っていよいよコロナの影響が大きくなっている。ラマー・ジャクソンの感染でレイヴンスに暗雲がたちこめ、ブロンコスに至ってはプラクティス・スクワッド含めてQB4人が全部ダメという事態に陥った。

プロ経験のないQBを出してパス成功1回などというゲームが、NFLとして許されるのかどうか。よく考えた方がいいと思う。もちろん、ブロンコスの危機管理体制は責められるべきだし、あのGMは何をやっているのかと思う。それはそれとして、リーグとしてあのゲームを中継していいのかということである。

こうなると、Superbowlまで無事に開催できれば御の字だろう。勝った負けたのレベルではなくなっているかもしれない。例によって[ ]内はCBS算定のプレイオフ進出確率。

暫定第1シード ピッツバーグ・スティーラーズ(11-1)[99.9%]

Week13のワシントン戦で初黒星を喫したが、RBコナーのコロナ欠場、チームも変則日程の影響があったのであまり気にすることはない。影響があるとすれば、カムバック賞でビッグ・ベンのライバルであるアレックス・スミスに白星を献上したことか。

あと1勝すればプレイオフ以上が決まりで、ベンガルズ戦が残っているので当確。とはいえ、ブラウンズが2差で迫っており、ビルズやコルツに不覚を取ると最終週に直接対決ということになるかもしれない。連勝があれば連敗もあるのがNFLである。

暫定第2シード カンザスシティ・チーフス(11-1)[100%]

すでにワイルドカード以上を決め、今週勝てば5年連続地区優勝が決まる。マイアミの後は、セインツ、ファルコンズと一筋縄ではいかない相手なので、早めに安心しておきたいところ。マホームズはここまで30TD2INTのレイティング115で、MVP最有力候補。

スティーラーズと同率だが、レイダース戦の負けでこのまま進むと第2シードとなる。今年から1st Round Byeは1チームのみとなったので、できれば第1シードを確保したいところだ。

暫定第3シード バッファロー・ビルズ(9-3)[99.9%]

1995年以来25年ぶりの地区優勝に向けて、快調に勝ち星を積み重ねている。最短でWeek15に決めることができるが、それ以降にずれ込むと同地区の直接対決である。ペイトリオッツの調子が上がっているだけに、当たる前に決めておきたいところ。

QBアレンはシーズン終盤まで好調を維持しており、このまま進めば4000ヤード、レイティング100点台と一流QBに伍す成績を残す可能性がある。とはいえ、個人記録よりもチームの地区優勝が優先なのはいうまでもない。

暫定第4シード テネシー・タイタンズ(8-4)[84.6%]

コルツと勝ち星が並び、デッドヒートとなっている。ただ、ここへきてジャガース、ライオンズというスケジュールには恵まれていて、この2戦を確実にものにすれば10勝で少なくともプレイオフは決められそうだ。

なんといってもデリック・ヘンリーの破壊的ランが魅力であり最大の戦力。2年連続リーディング・ラッシャーに向けて、デルビン・クックに100ヤードの差をつけている。

暫定第5シード クリーブランド・ブラウンズ(9-3)[89.0%]

32チーム中プレイオフから最も遠ざかっているブラウンズが、とうとうワイルドカードに届きそうだ。Week15ジェッツ、Week16ジャイアンツと続くニューヨーク戦で決めることができそうだ。

WRオデル・ベッカム離脱で黄信号と思われたが、それ以降メイフィールドがかえって調子を上げている。ディフェンスは連続最下位後のドラフトで相当強化されたので、大崩れはなさそうだ。

暫定第6シード インディアナポリス・コルツ(8-4)[65.5%]

タイタンズと同率ながら、ジャガースに敗れた1敗が大きくタイブレイクで不利にある。加えて、今週のレイダース戦がお互いのプレイオフがかかる大一番。レイダースはチーフスを除く同地区2チームとの対戦を残しているので、ここを負けるとかなり危ない。

新しいチームなので仕方のないところはあるが、リヴァースのパス成績は少し物足りない。現時点でチャージャースのQBを引き継いだハーバートよりヤード数、TD数とも少ないというのは、リヴァース自身としても悔しいところかもしれない。

暫定第7シード マイアミ・ドルフィンズ(8-4)[61.6%]

予想を覆して、ドルフィンズがワイルドカード圏内に上がってきた。フィッツパトリックでも、タゴヴァイロアでも勝てるというのは強みで、ディフェンスもほぼ毎試合ターンオーバーを奪って好調である。

問題は今後のスケジュールで、同地区のビルズ、ペイトリオッツ、プレイオフ圏内のKC、レイダースと残っていて、確実に勝てるゲームが一つもない。おそらくワイルドカードは10勝タイブレイクとなるので、なんとかあと2つ勝ちたいところだが。

In the Hunt ラスベガス・レイダース(7-5)[33.8%]、ボルティモア・レイヴンス(7-5)[49.8%]、ニューイングランド・ペイトリオッツ(6-6)[15.4%]

ワイルドカードはおそらく10勝タイブレイク、悪くても9勝までなので、In the Huntはこの3チーム。レイダースは上に書いたように今週のコルツ戦が大一番で、勝てばワイルドカード圏内に戻る。ブロンコス、チャージャースが残っているので、スケジュールは楽だ。

レイヴンスはプレイオフ当確から急降下。コロナの影響も大きかったのは気の毒だが、オフェンスがたった1年で対策を練られてしまった。逆にペイトリオッツがほとんどEliminatedから連勝でここまで上げてきた。相変わらずニュートンが不安定で、今週のラムズに勝てるかどうか。

Eliminated ヒューストン・テキサンズ(4-8)、デンバー・ブロンコス(4-8) ロサンゼルス・チャージャース(3-9)、シンシナティ・ベンガルス(2-9-1)、ジャクソンビル・ジャガース(1-11)、ニューヨーク・ジェッツ(0-12)

残り6チームはプレイオフの望みがない。テキサンズが少しずつ調子を戻しているが、やはりホプキンスの穴が大きい。ブロンコスはQBすべて休みの1敗で万事休す。チャージャースは惜敗が多く、QBハーバートが2年目の来年はこういうことはなさそうだ。

ジェッツは全敗から脱出できるはずのところ、レイダースに一発逆転されてしまった。確かにプレイコールはおかしかったが、引いて守ったところで失点を防げたかどうかは何とも言えない。



コロナに揺れるAFCに対して、NFCはいまのところ大きな影響は出ていない。ブリーズの欠場はコロナではなく負傷によるもので、テイタム・ヒルで引き続き快調に走っている。シーズン前のペイトンの感染で、厄払いしたのだろうか。

もっとも注目されるのは東地区の動向である。プレスコットのシーズンアウトでカウボーイズが沈み、ウェンツがいるのにイーグルスは低迷。代わってジャイアンツとワシントンが浮上する有様である。ワイルドカードに残れなかったチーム以下の勝率で地区優勝という、冗談のような事態が近づいている。

[ ]内はCBS算出のプレイオフ進出確率

暫定第1シード グリーンベイ・パッカーズ(10-3)[地区優勝]

すでに地区優勝を決めている。こちらは残りゲームの相手が楽なので、このまま第1シードを維持しそうだ。できればHomefield Advantageを得て、相手チームをランボーフィールドに引きずり込みたい。

ただ、これまでのスケジュールも楽だったことは確かで、一時のような圧倒的な強さは感じられない。昨年のブレイオフや、今期もバッカニアーズやコルツ、ヴァイキングスに敗れていることから、プレイオフの視界は必ずしも良好とはいえない。

暫定第2シード ニューオーリンズ・セインツ(10-3)[地区優勝]

プレイオフを決めているが、ブリーズ欠場が響いて暫定第2シードに後退した。今週のKC戦に敗れると第1シードの可能性はほとんどなくなる。とはいえ、最終週がパンサーズなので、地区優勝を逃すことはないだろう。

プレイオフのアウェイゲームにどうにも運がないので、Superbowlは今年も厳しそうだ。勢いのあったディフェンスの調子が落ちているのも気になる。骨折明けのブリーズにあまり期待しすぎるのもかわいそうだ。

暫定第3シード ロサンゼルス・ラムズ(9-4)[99.9%]

このまま進めばWeek16シーホークスとの直接対決で地区優勝争い。敗れた場合、地区内成績の差でシーホークスより不利になる。今週のジェッツ戦を勝てば、プレイオフは確実。

QBゴフが調子を上げてきている。TD数は物足りないが、パス成功率は68%、レイティングは100点近い。ディフェンスも危なげなく、徐々に一昨年のSuperbowl時に近づいてきているようだ。

暫定第4シード ワシントン・フットボールチーム(6-7)[67.1%]

ワシントンが4連勝で東地区トップに躍り出た。スティーラーズに勝ったのが何と言っても大きい。とはいえ、最下位ダラスまで2ゲーム差しかないので、今後の展開がどう転んでもおかしくない。

ようやく復帰なったアレックス・スミスが、Week14の途中からまた休んでいる。ディフェンス成績は上位にあるものの、オフェンスの駒が足りていないのでケガ人が多くなると厳しい。Week16のパンサーズに勝てれば相当有利になる。

暫定第5シード シアトル・シーホークス(9-4)[99.9%]

ジャイアンツ戦は完敗、同率ながら地区2位に転落した。ラムズとの直接対決が残っているので自力地区優勝は可能であるが、シーズンが深まるごとにラッセル・ウィルソンの調子が下がってきたのが大変気になる。ディフェンスもザル状態だ。

残り試合の相手からみてプレイオフはまず確実だし、第5シードとなれば東地区優勝チームが相手なのでその先も狙える。ただし、ジャイアンツに敗れたようなゲームをしていると、緒戦で敗退することになるだろう。

暫定第6シード タンパベイ・バッカニアーズ(8-5)[92.3%]

Wee15,17の2戦組まれているアトランタ戦に連敗しない限り、ワイルドカードは確保できそうだ。ブレイディはここまで3500ヤード投げて、30TD11INTの成績は四十歳を超えたQBとしては驚異的な数字である。

慣れないレシーバー陣に苦戦しているが、パスターゲットとなるRBが一枚噛むと全く違ってくるはずだ。やはりベテランのルショーン・マッコイに期待することはできないだろうか。

暫定第7シード アリゾナ・カーディナルス(7-6)[55.8%]

3連敗でワイルドカード圏内からいったん外れたが、ジャイアンツに圧勝して再び浮上した。とはいえ、シーズン序盤にライオンズ、パンサーズに敗れた星が大きく、タイブレイクになると最も条件が悪い。一つも負けられない戦いが続く。

カイラー・マリーは2年目だから仕方がないがプレイにムラがあり信頼感に欠ける。いざという時にランで止められたり、パスを通せないことが多い。ミネソタかシカゴが残り3連勝するようだと交わされてしまいそうだ。

In the Hunt ミネソタ・ヴァイキングス(6-7)[14.2%]、シカゴ・ベアーズ(6-7)[22.6%]

NFCのワイルドカード争いは、東地区が不参加(w)のためAFCよりレベルが低く、9勝あるいは8勝タイブレイクの可能性がある。結果、現時点で可能性があるのは2チーム。

今週のシカゴ@ミネソタは生き残りを賭けた戦い。最後の1つの椅子がタイブレイクに持ち込まれれば、アリゾナに対して両チームとも優位にある。

東地区残り3チーム ニューヨーク・ジャイアンツ(5-8)[21.1%]、フィラデルフィア・イーグルス(4-8-1)[10.8%]、ダラス・カウボーイズ(4-9)[1.2%]

東地区残り3チームも、ラスト3連勝でいずれも地区優勝のチャンスが残されている。ジャイアンツはカーディナルスに完敗して地区首位から転落。今週からブラウンズ、レイヴンスとAFCプレイオフを争っているチームとの対戦が続くのが厳しい。タイブレイクになればワシントンより優位。

イーグルスはブリーズ抜きのセインツに勝ったが、ここへ来てウェンツを降板させたところで意味がない。以前からピーダーソンHCのウェンツ起用法には首をひねるところが多く、シーズン終了とともにHC更迭になりそうだ。ダラスは残り3勝しても、タイブレイクでワシントンに負けてしまうのが厳しい。勝負どころでドールトン欠場が響いてしまった。

Eliminated サンフランシスコ・49ナース(5-8)[3.9%]、デトロイト・ライオンズ(5-8)[1.5%]、アトランタ・ファルコンズ(4-9)[0.0%]、キャロライナ・パンサーズ(4-9)[0.0%]

サンフランシスコとデトロイトは数字上の可能性こそまだ残っているが、現実的にはEliminated。49ナースは負傷者が多すぎたし、ライオンズは心配したとおり、マット・パトリシアがブレイディと当たる前にクビになってしまった。

ファルコンズは前半の惜敗続きが響き、パンサーズはマキャフリーの欠場以降厳しくなってしまった。ともに最後の3試合はプレイオフを狙うチーム相手なので、意地をみせたいところ。

[Dec 17, 2020]


SUPER WILDCARD WEEKEND

コロナでいろいろあった2020シーズンだが、MBAやMLBほど大きな影響なくプレイオフまで来たことはたいへん喜ばしいことであった。このままSuperbowlまで進んでほしいものである。

さて、ワイルドカードが1枚増えて、今年からWildcard Weekendが1日3ゲームとなった。普段のGamedayも昼、夕、夜の3時間帯で行われるので見る方には違和感はないが、日曜日夜に戦ったチームは少し不利になるかもしれない。

Saturday Afternoon
  インディアナポリス・コルツ(ワイルドカード)
Oバッファロー・ビルズ(東地区優勝) -6.5

今年からプレイオフに出場できることになった3枚目のワイルドカード、AFCからはコルツが滑り込んだ。第7シードからSuperbowlに進めば史上初ということになるが、なかなか厳しそうだ。

ビルズは8TD56得点で、ワイルドカード圏内にいたドルフィンズを蹴散らした。あのゲームを見てしまうと、なまじのチームでは対抗できないような気がする。後半主力を温存してさらに差を開くのだから、チームの状態が相当いいのだろう。

そのドルフィンズの敗戦でワイルドカードに飛び込んだコルツ、Week2以降15連敗のジャガースに第4Q終盤まで粘られた出来はとても強調できない。シーズン序盤で上位にいたディフェンスも、少しずつ落ちてきている。

Saturday Evening
  ロサンゼルス・ラムズ(ワイルドカード)
Oシアトル・シーホークス(西地区優勝) -4.5

本当はこの一戦、どちらが勝つか分からないひりひりしたゲームになるかと思われたが、ゴフの出場が危ぶまれるし、出たとしても万全ではありえないので(1/6現在Questionable)、シーホークス優位は動かない。

ラムズはシカゴが負けたのでWeek17は勝敗にかかわらずワイルドカードだったが、ゴフ欠場に調子を合わすかのようにカイラー・マリーが第1Q途中でベンチに下がり、その後の守り合いを制した。いずれにしても、あまりほめられたゲームではなかった。

シーホークスは序盤戦の快進撃がどこに行ったような調子落ちだが、ラッセル・ウィルソンが何とかしてくれるだろうという期待感がある。メトカーフへのマークがきつくなっているが、ロケットの調子もよくなってきた。

Saturday Night
Oタンパベイ・バッカニアーズ(ワイルドカード) -7.5
  ワシントン・フットボールチーム(東地区優勝)

ロン・リベラにジャック・デルリオと、コーチ陣ばかりが有名なワシントン。勝ってもドラフト順位が下がるだけのイーグルスが、同点FGを蹴らず、2TDランのハーツを引っ込め、見え見えのオフサイドトラップに引っかかってくれて、何とか7勝で地区優勝を果たした。

もちろん、スティーラーズに勝った1勝が最後にモノを言ったのだが、11勝5敗でシーズンを終えたバッカニアーズに比べると一段も二段も見劣るのは致し方ない。ホームチームで7.5のハンデは大きいが、今年はホームの利がそれほどない。

ブレイディもフェデックス・フィールドのゲームはそれほど多くないが、東海岸のゲームは慣れている。エバンス負傷は気がかりだが、ゴッドウィン、グロンク、アントニオ・ブラウンがいる。ワシントンの若いパスラッシャーがどれだけブレイディをあわてさせることができるかだろう。

Sunday Afternoon
Oボルティモア・レイヴンス(ワイルドカード) -3.5
  テネシー・タイタンズ(南地区優勝)

ブラウンズ戦の残り2ミニッツでロッカールームから戻って以来、ラマー・ジャクソンの調子が週ごとに上がっている。相手が弱かったともいえるが、2年連続1000ヤード超えは、欠場した試合もあったことを考えると驚異的な数字。

かたやタイタンズも、デリック・ヘンリーが2年連続2000ヤード超えと止まらない。こうなると激烈な地上戦となることが見込まれるが、1人対チームではチームの方が有利なのは間違いない。

レイヴンスの売り物であるディフェンスも、終盤に向けて調子が上がっている。昨年プレイオフの借りを返せるのではないかと思われる。だが、今週の6試合の中では最も白熱したゲームになるだろう。

Sunday Evening
  シカゴ・ベアーズ(ワイルドカード)
Oニューオーリンズ・セインツ(南地区優勝) -9.5

8勝8敗でワイルドカードを手にしたベアーズ。AFCのドルフィンズが10勝6敗でシーズンエンドとなったのと比べるとたいへんラッキーだが、こればかりはめぐり合わせで仕方がない。

シーズン途中で復帰したトゥルビスキーだが、頼りにならない点では改善はみられない。セールスポイントは敵陣エンドゾーン近くでのQBランだが、ブリーズの空中戦で点差が開いてしまうと打つ手がなくなる。

セインツもマイケル・トーマスが抜けてプレイオフを勝ち抜けるだけの戦力はないかもしれないが、ここは攻守ともに圧倒しそうだ。

Sunday Night
  クリーブランド・ブラウンズ(ワイルドカード)
Oピッツバーグ・スティーラーズ(南地区優勝) -6

-3.5で始まったP/Lのハンデが、-6まで拡大している。要因はブラウンズのコロナ禍。HCはじめ複数のコーチ陣が不在となり、チーム施設も使用不可で、影響は避けられない。

力関係だけからしても、直前のWeek17にロスリスバーガーもT.J.ワットもいないスティーラーズと大接戦しているのだから、ブラウンズ不利は動かしがたい。2002年シーズン以来18年振りのプレイオフだが、出場できただけでもよかったかもしれない。

かたやスティーラーズも、万全とはいえない。ワシントンに負けて以来急速に歯車がかみ合わなくなってしまった。ただ、Week17のゲームをみると、上向き気配にはあるようだ。復調度合いを測る一回戦となりそうだ。

[Jan 8, 2020]


DIVISIOAL PLAYOFF

先週のWILDCARD WEEKEND、全部のゲームがベアーズ@セインツのようになると思ったら、とんでもないことだった。ビルズは普通なら負けている試合だったし、シーホークスはゴフがバックアップで出てきたのに完敗だった。ワシントンは、控えQBのハイニキがアレックス・スミス以上のパフォーマンスでバッカニアーズを苦しめた。

極めつけはサンデーナイト。コロナで満身創痍のブラウンズに対してスティーラーズが、初っ端のスナップミスを皮切りに第1Qだけで4つのターンオーバーを献上、0-28のハンデでスタートした。第4Qには2ポゼッション差まで詰められたものの、何とか逃げ切ったブラウンズが26年ぶり、ベリチックHC以来のプレイオフ勝利を挙げた。

大乱戦のWILDCARDの結果、Divisionalは以下の組み合わせ。果たして再びupsetの嵐となるのかどうか、4試合とも地区優勝対ワイルドカードのマッチアップである。

NFC Saturday
Oロサンゼルス・ラムズ(ワイルドカード)
  グリーンベイ・パッカーズ(北地区優勝) -7

WILDCARDではウォルフォードの負傷退場によりバックアップで現われたゴフ。見るからに本調子ではなく、1TDパスは投げたものの本来の状態ではなかった。マクベイHCも大事をとる方針に変わりはなく、ウェンツを使い捨てにした末クビになったペダーソンとかなり違う。

温暖なシアトルから極寒のランボー・フィールドに移って、ただでさえ相性のよくない西海岸のチームがさらに調子を上げるとは考えにくく、+7のハンデも致し方ないところだし、アーロン・ドナルドの負傷の程度も気になる。

とはいえ、パッカーズも絶対的な強さがある訳ではない。前半で差を開かれてしまうとお手上げだが、Week17、WILDCARDとゴフがいないのに序盤から差を開かれることはなかった。

両チームともラン主体に組み立てるとすれば、ラムズが再び接戦の末upsetの可能性もない訳ではない。ラムズのディフェンススタッツは目立つものではないが、ここ2戦の出来はすばらしい。

AFC Saturday
Oボルティモア・レイヴンス(ワイルドカード)
  バッファロー・ビルズ(東地区優勝) -2.5

WILDCARDのレイヴンスの戦略は際立っていた。タネヒルに少々パスを通されてもあわてず、デリック・ヘンリーのランを止めることに集中した。結果、ヘンリーのランを40ヤードに押さえて、昨シーズンプレイオフの借りを返した。

一方のビルズ、コルツが前半の4thダウンギャンブルで普通にFGを蹴り、さらにFG失敗がなければ負けているところだった。そして、致命的と思ったのは残り5分を切って敵陣に入り、アレンがおとなしくサックされればいいのに功をあせってファンブルフォースされたことである。

幸い味方オフェンスラインが押さえてくれたからよかったようなものの、コルツボールになれば同点どころか逆転しておかしくなかった場面である。やはりジョシュ・アレンは、マホームズには及ばないということであろう。

にもかかわらず、ビルズFavoriteである。鍵をにぎるのはレイヴンスのディフェンスで、タイタンズ戦の出来にあればUnderdogということはないだろうとみている。

AFC Sunday
Oクリーブランド・ブラウンズ(ワイルドカード)
  カンザスシティ・チーフス(西地区優勝) -10

ブラウンズのWILDCARDは、ここまで幸運の神様が味方するかというゲームで、残り8チームの中で最もラッキーなチームであることは間違いない。実況で言っていたが久しぶりのプレイオフで火山が噴火しているかもしれない。

マホームズはロスリスバーガーのようにターンオーバーを量産するQBではないけれども、一発勝負のプレイオフで何が起こるかは分からない。昨年だって、まさかと思われたタイタンズがレイヴンスを破っている。

幸い、HCはじめブラウンズのコロナ関連欠場者は戻ってくる見通しである。安心してかえって集中を切らしてしまうこともありうるけれども、少なくともアローヘッドの寒冷気候にひるむことはない。

エドワーズイーレアが負傷しレベオン・ベルもチームに慣れていないチーフスRB陣よりも、絶好調ニック・チャブとデビューの地に戻るカリーム・ハントのブラウンズRB陣の方が上。マホームズ対メイフィールドの勝負にしなければ、チャンスはなくもない。

NFC Sunday
Oタンパベイ・バッカニアーズ(ワイルドカード)
  ニューオーリンズ・セインツ(南地区優勝) -3

今シーズン2度の対戦はいずれもセインツの完勝。先週のゲームもバッカニアーズがやっとこさ勝ったのに、セインツは危なげなく逃げ切ってみせたのを見るとセインツ有利とは思うのだが、あえてバッカニアーズを狙ってみたい。

個人的にたいへん気になるのは、ケガ明け以来ブリーズのプレイに今一つのキレがないことである。今シーズン限りで引退も伝えられるから、体に影響が出ている可能性がある。

ブレイディの方がさらに歳上ながら、今年でやめそうな雰囲気は感じられない。先週もやたらとパスドロップをやらかすバッカニアーズレシーバー陣を主体に投げ、アントニオ・ブラウンやグロンクはあまりターゲットにしなかった。彼らはプレイオフに慣れているからである。

マイケル・トーマスやカマラが戻ったセインツも充実しているが、ブレイディにとって心強いのはフォーネットに目途が立ったことだろう。ターゲットにRBが加わることでより多彩な攻撃ができる。接戦になるがバッカニアーズ推し。

[Jan 14, 2020]


CONFERENCE CHAMPIONSHIP

Divisional土曜日は2試合ともかなり一方的で、後半早々には勝負がついてしまった。3試合目もかなり一方的で、KCが30点差くらいつけて勝つんだろうと思ってみていたら、まさかのマホームズ負傷。

このプレイオフは「持っている」ブラウンズがまたupsetかといきなりスリリングになってしまったが、さすがチーフスとアンディ・リード。チャド・ヘニーが3rdダウンで残りハーフヤードまで走り、4thダウンでタイリーク・ヒルがパスキャッチして5点差を逃げ切って見せた。

もし前半ラスト2ミニッツのTDが決まっていればブラウンズ逆転勝ちだった訳で、チーフスにとってラッキー。もしかするとブラウンズの運を持ってこれたかもしれない。いずれにせよ、マホームズが出られるかというのが今週のキーポイントになる。

サンデーナイトは予想通り接戦になったが、セインツの4つのターンオーバーが響いてバックスが押し切った。現地解説でも、ブリーズこれが最後みたいなことを言っていたから、やはり体が万全ではなかったのだろう。ブレイディは2シーズン振りのChampionshipとなる。

Championshipはどちらが勝っても、SuperbowlはベテランQB対若手QBの対照的な戦いとなる。

NFC Championship
  タンパベイ・バッカニアーズ(ワイルドカード・第5シード)
Oグリーンベイ・パッカーズ(北地区優勝・第1シード) -3.5

試合ごとに仕上がりがよくなるバッカニアーズと、レギュラーシーズンに大差負けしているパッカーズ。地元Superbowlまであと1勝となったバッカニアーズに勢いがあるけれども、地の利と隙のなさでパッカーズに分がありそうだ。Superbowlに進めばちょうど10年ぶり。

レギュラーシーズンでバッカニアーズが勝ったのは、インターセプトで流れが変わったからである。Divisinalでも4つのターンオーバーでセインツを破ったが、前半ではタックルミスやパスドロップ、不要な反則など、自分達もミスが多かった。

レギュラーシーズンも、ターンオーバーが起きるまではパッカーズ圧勝の流れだった。ラムズ戦はゴフがケガ明けの影響もあって危なげなく勝ち上がり、ロジャースもシーズンMVPにふさわしい活躍を続けている。

そうなると、-3.5のハンデが大甘といえなくもない。William Hillでは、GB13-18ポイント差で7倍、19-24ポイント差で11倍つける。少額ベットして見るけれども、決してロジャースを応援している訳ではない。

理性ではどう考えてもGBなのだが、感情としてはTBを応援したいのである。アーロン・ロジャースのヒゲ面は、どうにも応援したくないのである。

AFC Championship
  バッファロー・ビルズ(東地区優勝・第2シード)
Oカンザスシティ・チーフス(西地区優勝・第1シード) -3

何といっても心配なのは、Divisionalを脳しんとうで途中欠場したマホームズの回復。映像を見ると激突という感じではなさそうなのだが、アンディ・リードのいうとおり「プロトコルだから私に説明できることはない」。当然、当日までQuestionable以上にはならない。

オッズを見るとブックメーカーはマホームズの出場を楽観視しているようだが、過去にも急転直下オッズが大変動したことがあった。Divisionalでは約23分間マホームズなしでがんばったが、さすがにChampionshipでは通じないだろう。

Divisionalのビルズは、ラマール・ジャクソンを封じ込めたディフェンスがすばらしかった。とはいえ、強風の影響でレイヴンスの2度のFG失敗がなければ前半リードされていた訳で、エンドゾーンでのINTも生まれなかったかもしれない。

Week6の対戦では、チーフスが26-17で勝っている。その時161ヤード走ったエドワーズイーレアがいないのと、どうやらベルが試合通じて使えそうにないのはビルズにとって有利。

マホームズが出るかどうかで全く予想が変わってしまうので、見るゲームとするのが本筋。ブックメーカーの情報収集力を信用してチーフスとするが、どうなるか本当に分からない。

ビートルさんからのコメント

興味深い試合になりそうです。
AFC決勝の方はどうやらパトリック・マホームズが問題なく出場できるようであり、全体戦力としてもチーフスの優位は明らかでしょう。ただ、ビルズは苦しい試合を頑張って勝ちあがってきており、粘り強さがあります。競り合いに持ち込めば勝機は十分あるでしょう。
個人的にはようやく復活し、まだスーパーボウル優勝のないビルズに勝ってほしいです。思えば、最後にビルズがAFC優勝を果たした時の相手はチーフスでした(あの時はビルズQBはジム・ケリー、チーフスQBはジョー・モンタナだった)。
一方のNFC決勝。温暖なタンパベイを本拠とするバッカニアーズが極寒のグリーンベイで戦うのは明らかに不利だとは思います。ただ、バッカニアーズにはトム・ブレイディがいます。彼がいる限りどう転ぶかは予断を許さないのではないでしょうか。次々とアウェイゲームを制して勝ち上がっている勢いもありますし。もしバッカニアーズが勝てば初のスーパーボウル開催地本拠地チームのスーパーボウル進出となります。こちらも目が離せませんね。

[Jan 23, 2021]


SUPERBOWL LV直前予想&回顧

Championshipでのパスインターフェア判定が話題になっているが、あれだけ派手に映像に残されてしまっては、アンキャッチャブルだの前半の反則とらなかったじゃないかだの言ってみても仕方がない。少なくともぱっと見で分からないくらいでない限り、反則をとられても文句は言えない。

だから、残り2分少々でFGにしたラフルーアHCの判断もそれなりに成算があったのだが、惜しむらくはディフェンス陣をそこまで信用することはできなかった。少なくとも、バッカニアーズは4thダウンギャンブルをやられなくてほっとしただろう。

SUPERBOWL LV(2021/2/7、レイモンド・ジェームス・スタジアム)
Oカンザスシティ・チーフス(AFC) -3
  タンパベイ・バッカニアーズ(NFC)

Killer B'sのベルとアントニオ・ブラウンが参戦する。ともにリザーブになりそうなのは残念だが、どちらかはSuperbowl リングを手にすることができる。

地区割が現行方式になって以降、ワイルドカードからSuperbowlに進んだチームはいずれも勝っている。2005年シーズンのスティーラーズ、2007年のジャイアンツ、2010年のパッカーズである。それ以前にも勝ったり負けたりしているから、ワイルドカードだからといって軽視することはできない。

と言いながら、これでバッカニアーズが勝ったら話が出来過ぎである。ブレイディがペイトリオッツからやってきて、ホームスタジアム初のSuperbowlで、プレイオフはターンオーバー連発での勝ち上がりである。ピークはChampionshipだったのではないかという心配がぬぐえない。

かたやチーフス、2004年ペイトリオッツ以来のSuperbowl連覇が懸かる。奇しくも、その時のQBはブレイディで、敗れたイーグルスのHCはアンディ・リードである。そろそろ連覇があっておかしくないし、ここで負けたらアンディ・リードが気の毒だ。

試合の鍵を握る第一は、Championshipで足の調子がよくは見えなかったマホームズ対絶好調タンパディフェンスである。脳しんとうはともかく、足のケガが2週間で劇的に改善するとは考えにくい。マホームズの足をからめた攻撃は限定されると考えた方がよさそうだ。

しかし、タンパディフェンスの強みはランストップである。パッカーズ戦ではたまたまパスディフェンスがよかったが、ロジャースが不満を持っていたように反則を見逃してもらっていた。双方ともそういう傾向はあるから、今回のレフェリーは厳しめに取るだろう。

足はあまり使えなくても、マホームズのパスは変幻自在であり、アンディ・リードもいろいろ新機軸を発明してきそうだ。40点50点は難しいとしても、30点以内に押さえるのは至難の技だろう。

第2のポイントは、ブレイディ対スパニュオーロである。ブレイディは2008年、11年と絶対有利の下馬評にもかかわらずスパニュオーロのディフェンスにやられている。ともにハイパーオフェンスが10点台しか得点できない完敗であった。

スパニュオーロのディフェンスの特質は、QBに対するプレッシャーの強さである。もちろん、当時のジャイアンツのジェイソン・ピエールポールのような卓越したパスラッシャーがチーフスにはいない(JPPはバッカニアーズにいる)。

スパニュオーロに封じられた後、ブレイディはクイックパスに磨きをかけ、エデルマンやグロンクに秒速でパスを通して後半3つのSuperbowlを制覇した。しかし、いまエデルマンはいないし、グロンクは全盛期のスピードがない。ブレイディは再び苦しめられることになりそうだ。

試合展開としては、Week12の直接対決と同様、チーフスのハイパーオフェンスが一気に点差を開くかどうかがみどころとなる。再びタイリーク・ヒルに200ヤード許すようでは前回の二の舞だし、ヒルをマークすればケルシーが出てくる。JPPやスーがマホームズにブレッシャーをかけて、自由にブレイさせないしか方法はない。

それでも、ベリチックがゴフを完封したように、マホームズを押さえられるとは思えない。どうやっても20~30点は仕方ないし、ブレイディでそれ以上点を取るのは難しいように思う。

あとはディフェンスのビッグプレイだが、マホームズはブリーズやロジャース以上にターンオーバーを許さないQBである。あれこれ考え合わせると、チーフス連覇と予想する。ただ、パッカーズやビルズが出てくるより見ていて楽しいSuperbowlになることは間違いなさそうだ。

>> ビートルさんからのコメント

いよいよスーパーボウル
第55回スーパーボウルが迫ってきました。2年連続のAFC王者、カンザスシティ・チーフスと18年ぶりにNFCを制したタンパベイ・バッカニアーズの初顔合わせとなります。チーフスのスーパーボウル連覇なるか、バッカニアーズが18年ぶりに王座を奪回するか、注目点の多い試合になると思います。
総合評価としてはチーフスやや有利と思います。マホームズが完調でないにもかかわらずビルズを圧倒したAFC決勝を見る限り、十分な地力が備わっているチームであると言えます。
ただ、バッカニアーズにも十分勝機はあります。スーパーボウル史上初めてホームフィールドアドバンテージを有して試合に臨むことは大きな強みです。また、強固なディフェンスが力を発揮しており、チーフスオフェンスを18年前のレイダーズと同じ状況に追い込む可能性も低くないでしょう。
そして何よりブレイディがいます。彼の経験と勝負強さを考慮すると、勝負はどう転ぶか分かりません。仮に僅差で最後の最後にブレイディがフィールドに立てば、チーフスがリードしていてもうかうかしていられないでしょう。
今年も目の離せない好ゲームになると期待したいですね。

チーフスの2004年ペイトリオッツ以来の連覇と予想します。その時と同じくアンディ・リードvsブレイディの対決、今回はアンディ・リードでしょう。


[Feb 6, 2021]

SUPERBOWL LV (2021/2/7、レイモンド・ジェームズ・スタジアム)
タンパベイ・バッカニアーズ O 31 - 9 X カンザスシティ・チーフス

ゲーム前の予想で「バックスが勝ったら話が出来過ぎ」と書いたのだが、まさに出来過ぎた話になってしまった。ブレイディは7つ目のSuperbowlリング、5度目のSuperbowl MVPに輝いた。

試合開始前のマホームズを見て、「気合が入ってますね」と高野さんの解説があったのだが、私には元気がないように見えた。案の定、ゲーム始まって最初のスクランブルで走りにキレがなく、前途多難を思わせた。

つま先を痛めたと聞くと突き指の少し重いくらいのイメージだが、「ターフトゥ」の名前のとおり馬がよくやるところの種子骨回りの靭帯である。全力疾走はとてもできないし、前後左右に変幻自在なマホームズの動きが相当に制約される。

だとすれば、エドワーズイーレアやウィリアムス、レベオン・ベルだっているRBにもう少し持たせればよかったような気がするが、アンディ・リードはそうしなかった。60%の力でもマホームズと思ったのだろう。

一方のブレイディ、プレイオフのこれまでのゲームから一転して、グロンコウスキーやアントニオ・ブラウン、フォーネットといったバックス生え抜きでない新戦力をメインターゲットにした。Superbowlでは、経験豊かなベテラン連中の方が頼りになるということだろう。

最初のTD、プレイアクションからスクリーン気味にコースに出たグロンクへのパスは、どこか別のところで見たようなシーンだったし、次のエンドゾーンへの一発パスもそう。そろそろアントニオ・ブラウンと思っていたら、前半最後にきっちり決めて差を開いた。

そして、予想通りだったのはレフェリーが反則をきつめに取っていたこと。オフェンスホールディングは甘かったが、ディフェンスのパスインターフェアは前半から取っていた(ホールディングにしていたが)。

予想に反したのは、バッカニアーズが反則せずにヒルやケルシーを止めていたのに、チーフスがそれをできなかったことである。INT取られた場面で、ブレイディが落ち着いて「ホールディングだよ」のジェスチャーをしていたのが印象的だった。

チーフスの敗因は、マホームズの出来が本当でなかったことに尽きる。オフェンスラインに故障者が相次いだ影響はあるし、前半のヒルへのロングパスなど決まっていればもう少し波に乗れたプレイはあったが、ゲームを通じて動きがよくなかった。

オフには手術をするという情報も伝えられるが、100%の状態に戻れるかどうかは微妙であり、オフェンスライン頼みになればマホームズの魅力も半減する。ヒルとケルシーがいる間はそう簡単に負けるとも思えないが。

プレイオフに入ってディフェンスが健闘してきたけれど、もともとディフェンスのチームではなく、正念場の1プレイ2プレイはともかくゲーム通してレベルを維持できる訳ではない。ゲーム後にブレイディとスパニュオーロは何を話していたのだろう。

Superbowl初のホームチーム進出はあまり関係ないと思っていたのだけれど、コロナの影響でチーフスの到着が前日だったことも影響したようだ。両チームに移動があれば五分の条件だが、バッカニアーズは地元の利を生かせた。もっとも、シーズン中の試合もそうなのだが。

それにしても、ブレイディの鉄人ぶりは驚くべきである。来年もまたやるよとインタビューには答えていたが、マニング兄やブリーズ、ファーヴだって年取るごとに肩の力や正確性、瞬間的な判断力が落ちてきたのに、ブレイディは30代の頃とほとんど変わらない。グロンクだってアントニオ・ブラウンだって、10以上若いのに先に辞めますとは言えないだろう。

>> ビートルさんからのコメント

何とも残念な試合でした。 第55回スーパーボウルはバッカニアーズの二度目の優勝で幕を閉じましたが、内容的には非常に残念なものでした。バッカニアーズの圧勝であり、ここまで一方的なのは第48回大会以来だと思います。あまりにひどいためか、終盤に観客乱入などと言う事件まで起きてしまいました。
チーフスに何が起こったのか。故障者等による戦力低下を差し引いてもひどすぎました。攻守ともに精彩を欠き、反則で罰退を繰り返して自滅。良かったのはキッカーくらいという有様でした。それでもマホームズはまだ何とか活路を開こうとしてましたが、パスプロテクションがまるで持たない状況ではどうにもならなかった観があります。18年前のリッチ・ギャノンと重なって見えました。
一方のブレイディは変わらぬ見事な手腕を見せていました。彼の時代はもう少し続きそうです。
いろいろあった今季もこれでおしまいです。今年は一時は永遠とも思われたペイトリオッツ王朝が崩壊するという時代の変わり目のシーズンでした。来年はもっと面白い展開を期待します。個人的にはジム・ケリー以来のフランチャイズQBを手に入れたようであるビルズに悲願を達成してほしいですね。それでは。

追記
マホームズは手術に踏み切るそうですね。何とか完治してほしいです。彼の魔法みたいなプレーが見られなくなるというのでは、ファンにとってもNFLにとっても大きな損失です。
今回のスーパーボウルでもあの悪条件の中で、バッカニアーズ守備に追いかけまわされながら、とんでもない体勢から「あわやタッチダウン」というパスを投げていました。こんな芸当ができる選手なんてそうそういません。復活を祈ります。

バッカニアーズが2002年シーズン以来2度目のSuperbowl制覇。ホームチーム初出場に続き、初優勝を飾ってNFLの歴史に名を刻んだ。


[Feb 10, 2021]

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