ポーカー三昧  (ポーカーの奥深い世界第16話) [Mar 3, 2006]

先週の金曜日から今週の火曜日にかけて、5日間で4日、トーナメントに参加するというポーカー三昧の毎日を送った。結果は意外と良くて、5つのトーナメントのうち優勝が1回、準優勝が1回、番外の負け戦でも準優勝だった。

こういうとき、それぞれどういう作戦で臨むかを考えるのが好きである。テニアン前の戦略講座でも述べたように、現在のテーマとして「タイト&アグレッシブ・プラスアルファ」に取り組んでいるのだが、だからといっていつも同じスタンスで参加していると覚えられてしまうし、だいいちおもしろくない。だから、微妙にマイナーチェンジしつつ、勝負どころでは大体同じスタンスということになる。

この作戦の厳しいところは、序盤戦で出遅れてしまうことが多いので、たいていの場合チップ劣位から仕掛ける必要があるということだ。その勝負どころを間違えると無残な結果となるし、勝負どころは間違っていなくても結果が裏目に出ることはしょっちゅうである。ただ、ゲームオーバーになったときに、「勝負どころだけは間違っていなかった」といえるように心がけている。

土曜日の浅草橋ベガスカップは、その勝負どころが最後の最後にきた。決勝テーブル残り5人というところで、チップは半分以上常連のS子さん。AAが来たこともあって、何とか2:1くらいまで差をつめてヘッズアップ。ここ数ハンドは明らかに私の方に手が来ている。そこで、例によってオールイン、オールイン、オールインである。最後がっちゃんこしたのは33vsAQ。AもQも落ちなかったのは運がよかったのと勢いがあったからで、33でコールするかという議論は当然あると思う。

日曜日は第2回のリゾポカ。6テーブルスタートで序盤はタイトな上にもタイトなつもりが、AhQhでレイズしたら、2人についてこられる。フロップは2枚ハート。すると、オールインが入ってしまう。その時点の持ちチップ量の半分である。しかももう一人(めぇめぇさんである)もついてきた。ここまでポットが大きくなると、もう下りてはいられない。ディーラーは自分自身である。ターンはrag、そしてリバー。”Good Luck!”とカードを裏返す。小さく”for me”と付け加えるが結果はQ。Qヒットでもなんとかなるかと思ったが、相手はやはりストレート。結局この後はジリ貧に陥った。

火曜日の上野STEPSは最近ずっと2テーブル。ここはリバイとアドオンができるので、なんとか粘っていたら珍しくチップリーダーで決勝テーブルへ。しばらくすると、事件は起こった。2500-5000のブラインド、UTGで15000のレイズ。ハンドはA7s。これにレイズするには、ほとんどオールインしなければならないというチップ量である。ここで対面のAっちがオールイン。上に16500である。

私のチップ量は、コールしても、20000点以上残る。フォールドすれば40000点近く残って、いずれにせよ勝負圏内である。オールインするからには、ポケットペアかAとハイカードなのだろう。まず間違いなくA7よりは上だから、おそらくはキッカー負け、勝率25%あたりかと思いつつ「ここが勝負どころだ!」とコールしたら、なんとAではない、x7である。逆に勝率75%である。

しかし、その唯一出てはいけないが、それもリバーで、出てしまったのである。その後紆余曲折あって、結局最後はAっちとのヘッズアップになったのだが、思えばこの1手で、すでに勝負は決まっていたのである。

[Mar 3, 2006]

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