matanaka フェスティバル in 岡山  (ポーカーの奥深い世界第87話) [Sep 30, 2009]

夏の間、全くポーカーをしていなかった。9月の声を聞いて涼しくなってきた頃、今年のWSOP、デュース・トゥ・セブン世界第二位のmatanaka師匠の招待ポーカー大会が岡山のtagaman・あけみん主催で開催されるという情報が入った。これは何を置いても参加しなければならない。東京の祝賀会は体調を崩して参加できなかったのだ。

というわけで9月26日土曜日の夕方、岡山空港に到着。岡山Bad Beats Barにお伺いするのは久しぶりのことだが、岡山自体に来なかった訳ではなく、つい前の週にも岡山空港には来ているのである。ホテルに荷物を置いて、6時ちょうどくらいBBBへ。

0次会のお好み焼きがあったはずなので、おそらく時間には集まらないだろうと思っていたのに、案に相違して私が最後くらい。今回のトーナメント、初日は10000点持ちのディープスタック、長期戦である。指定されたBテーブルに着席。今回はmatanakaさんのお人柄か参加者が殺到し、5テーブル。階下のAussie Bar にも2テーブルの盛況である。

カードにさわるのは久しぶりだし、テーブルに知った顔はディーラーのねこさんと上家のローディーくらい。1ラウンドに手が入ってレイズしたところ、コールされた上にフロップでチェックレイズを食らう。あまり打ち筋が分からない相手に、ワンペアくらいで突っ張る訳にはいかないのでフォールド。そんなこんなで、1ラウンド内に2000点ほど減らす。

その後はおとなしくしていたところ、BBでショートスタックのオールインをエニーハンドコールという場面で、2度ほどしぶとく勝ってチップを回復する。なにしろ一回などは、JTからボードに78と出て相手がローペア、「ナインテンジャック!」と呼び込んで9でストレートを作ったくらいである。それでも原点に戻したくらいで4時間ほど経過。

ようやく調子が上がってきたのは10時を回ってテーブルが整理され始めてから。この日唯一のハイペアKKがご降臨されたのは、SBでかつレイズとオールインで2人参加という絶好のシチュエーション。ここをスクープして、この日初めて平均チップを超えた。その後もAKsからナッツフラッシュ、AKoからAヒットなどが続き、8万点弱でファイナルテーブルへ(この晩は珍しいことに、AKからの空振りが全くなかった)。

ファイナルテーブルには、あけみん、Smith?さん、Arizonaさん、それに岡山の国際部隊が残っている。チップは平均くらいだが、2000-4000のアンティ500とかになると、ポットが最初から10000点。スチールするには少なくとも15000くらいはベットしないと降りてもらえない。

ここで、弱いところが出た。多めにメイク20000点のスチールをしたところが、2度とも失敗。ピークで10万点以上とトップ戦線に近いところにいたはずなのに、あっという間に60000点までチップを減らしてしまった。時刻はもうすでに午前1時近く。久しぶりの長期戦で、これ以上は集中力が持たなかったということである。

最後は22オールインをQQでがっちり受けられて万事休す。フロップで3が出たので、「これはチョイしないと」なんて言ってはみたものの、バカラもずっとやっていないのでこれも無理でした。負け方が去年のAJPCメインとそっくりだったけれど、勝てるときはスチールハンドが来ればきっちりスチールできるはずなので仕方ない。

まあ、久々に戦って7時間もがんばれたのはそれなりに収穫。ただ、ちょっと疲れてしまい2次会にお伺いできなかったのは残念。ホテルに帰って速攻でシャワーを浴び、倒れるように眠ってしまったのでした。





matanakaフェスティバルDay-1。午後6時から午前1時まで、このハイネケン1本のみで乗り切りました。緊張してプレイしていたせいか、喉も渇かなかったのにはちょっとびっくり。


さて、翌日の日曜日にはDay-2として、ミックスゲーム。matanakaさんが準優勝されたDeuse to Sevenを行うという、ディープなトーナメントである。開始時間は午前11時の予定だけれど、前の晩早かった私ですら午前1時半だし、まあ12時くらいからだろうと思っていたら、11時にはBBBが一杯になっていたのでありました(みなさんタフなのである)。

まず、ミックスゲームに不案内なプレイヤーを対象に、matanaka師匠の講習会。ありがたいことである。2to7では、A2345はストレートでなくAハイというのは私も勉強になりました。途中からは、自分でやらないとやっぱり覚えないということで、3テーブルに分かれて実戦練習。結局そのままトーナメントになだれ込むことになった。

前日と同じく10000点持ちのディープスタック。ただし、SB75BB150からのスタートなので、打ち出したらあっという間である。前日から少し減ったとはいえ3テーブルスタート。今度はせりかっちやSmith?さん、magさん、sharkさんなど、おなじみのメンバーと同じテーブルで、思わず余計なレイズをしてしまったりする。

ゲームはHORSEで、H(Hold'em)の代わりにDeuse to Seven triple draw を入れる。慣れたホールデムがないのでみなさん苦労されている。それに、2to7と、オマハハイロー、ラズ、スタッドハイローでは、ローの考え方も違うのである。

2周目の終盤で、東京組が飛行機の時間になった。matanakaさんはじめ、Satoさん、せりかっち、Riezoさんやmakkooさんとはここでお別れである(なぜか、まっこーさんとは翌日の羽田でお会いするのだが・・・)。同じテーブルで暴れ放題のせりかっちの影響で、チップはあと2000点しかない。

仕方ないのでオールインすると、なぜかJペアのみでハイロースクープできてトリプルアップ。次の勝負手も勝って、4時間近くかけて減らしたチップを5分ほどで戻す。2to7では、1ドロー目で7ロー(これは相当強い)が完成して大きく増やしたりして、この日も3万点以上持ってファイナルテーブルまで残ることができた。

ところが、この日もゲーム開始から6時間を過ぎたら、がっくりとパワーダウンしてしまった。とにかく勝負ハンドが来ない。ブラインドとアンティを払っている間に、いつしかチップは1万点くらいになり、ゲームが2000-4000とかになってしまうと、もう行くしかないのである。

前日は22で行ってしまい痛い目をみたので、この日はちょっと粘ってみたのだが、なかなかうまく行かないものである。最後はオマハのKK33からフロップでオールイン。この時点では勝っていたのだけれど、相手はターンでストレート完成。リバー10アウト(ボードにペアができれば逆転)の引き目は残ったけれど、やっぱりラグ。

結局Day-2は5位でゲームセット。初日6位、2日目5位、ともに7時間粘れたのはまずまずの成果だったけれど、もう一歩突き抜けるところがないといけないなぁと反省。メインテーブルでファイナルの勝負が続き、残り2テーブルでは大富豪(?)の卓が開かれていましたが、ここで失礼させていただいたのでありました。

[Sep 30, 2009]

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