リミットとノーリミット (ポーカーの奥深い世界第23話) [Jun 6, 2006]
先週も金曜日はDUKE、土曜日は上野とポーカー修業の日々は続く。それぞれ2回ずつ計4回のトーナメントに参加して、2着2回だからまずまずの出来といっていいかもしれない。
まずDUKEのファースト、リミット&ノーリミットホールデムは、気がついたら飛んでいた。下家がポーカー侍さんで、警戒しすぎたのがいけなかったのかもしれない。3テーブルで下から3番目だから、まさに完膚なきまでにやられてしまった。
DUKEのセカンドはTTOS。いつもオマハで失敗するのでこの日は自重気味にフォールド(下り)を主体に組み立てる。AKQJのスーツばらばらというのが来て相当悩むが、ロー(オマハのルールはこちら)がないのが嫌で捨ててしまった。それがフロップでK、ターンでA、リバーでAが出て、参加していたらハイナッツということでかなり落ち込む。セブンスタッドではオールインまで追い込まれるが、最後の1枚でストレートを引いて復活し決勝テーブルへ。ここもチップ量が厳しかったのだがボタン決めでSBが当たりなんとか得意の粘りに持ち込む。
途中、強制オールインの46oなんてのをボードに3456と落ちてツーペアで拾ったりして、最後の3人に。ここで待ちに待ったAA。オールインに終電が迫ったOさんがコールしてくれて、ここを決めて一瞬トップ。しかし、最後のヘッズアップでばったり手がこなくなってしまった。この日ファーストも勝っているCさんが相手で、ブラインドが250-500という終電特別ルール。総チップ量が1600点くらいしかないので、ポットに約半分が飲み込まれてしまう。ほとんどフォールドが許されない、まさにサドンデスの戦いである。
最初の手はBBで23o、Cさんもあまりいい手ではなかったらしくコール。そのままチェックで回る。結局何も当たらずにこのハンドでは勝てるはずがない。かといって、リアルブラフをかける度胸もない。1000点を持っていかれてあっという間に逆転である。次のSBも手は93だか94だかでフォールド。そして最後のBBはショートオールイン。ハンドはJ9o。最初にこの手が来ていたら・・・と思っていたら、なんとCさんの手は私のさっきの手と同じ23oである。しかし、ボードには当然のようにA、4、5と出てゲームセット。負ける時はこんなものだけれど、Cさんに連覇を許してしまったのは残念だった。
BJでも・・・(最近こればっか)
土曜は上野のストラドル杯。まず午後はリミットホールデムのスト杯ミニである。リミットホールデムは意外と相性が良くて、結構好成績をあげているのだが、その原因をつらつら考えてみるに、ノーリミットのように精神的重圧がない、ということなのではないかと思う。なぜか精神的にリラックスすると、手が伸びるような気がするのだ。ヘッズアップならブラインドの5、6倍覚悟していれば最後までついていける。もちろんまくられる危険性も伴うのだが、チャンスも同様にあるのがリミットのいいところである。
この日も序盤でラッキーなフロップストレートがあり、そこそこ余裕をもって終盤戦へ。ここで77オールインをAさんにコールされ、ハンドは絵札のペア。フロップでは何も起こらずほとんどあきらめたが、ターンでなぜか7が出た。最後はチップ量1対3でBさんとのヘッズアップ。粘ったのだが最後10ヒットのオールインをフラッシュドローで受けられ、リバーでフラッシュ完成されゲームオーバー。チップ劣勢だったので仕方ないが2日連続ヘッズアップで苦杯をなめてしまった。
このトーナメントですごかったのはSさんである。実は上に書いたフロップストレートのとき打ってきたのがSさんで、私がずっとコールだったのでその回が終わった時点でグリーンチップ1枚(25点)だけが残ってしまった(リミットなのでベット額が決まっている)。すぐにBBだったのだがここをしのぎ、さらにSBもショートオールインをしのぎ、その後もしのぎまくって何周もしないうちに原点(3000点)に戻してしまった。最初はSさんを応援して呼び込んでいたせりかっちも、さらにチップを増やすSさんを見て「もう応援はおしまい」と言ったのだが、結局抜かれてしまった。ピーク時には25点を数百倍にし、3着にまで残ったのだから大変なリカバリーである。
夕方からのスト杯メインは4テーブルスタート。ここも序盤好調で、チップをほぼ倍にしてアンティありのラウンドに入ったのだが、ここから余裕を持ちすぎた。アンティがまだ払えるからと何周回もフォールドしていたら、どんどんブラインドが上がって危険水域へ。残り2テーブル14人というところまで粘ったのだが、A8sのミニマムレイズをBBのIさんにミニマムリレイズで受けられてやむなくオールイン。IさんはなんとAAで、唯一まくり目のフラッシュにもならずゲームオーバーとなってしまった。
今週はリミットのゲームで善戦できたのだが、リミットとノーリミットでは組み立てが違うのは多くの先達が教えるところである。私の弱点は命を惜しがりすぎてしまうところで、相手に強く出られるとすぐに弱気になるか、あるいは逆ギレして成算のないオールインに走ってしまう。そういえば、昔運動会の騎馬戦で、常に生き残りを図って戦闘圏外で静観し、勝てそうな相手としか勝負しなかったが、ポーカーは騎馬戦と違って勝った人は疲れるのではなくますます元気になる(チップを持つ)のである。ノーリミットでもリミットのように精神的に余裕を持てるようになれば、もうちょっと手が伸びるような気がするのだが、これは来週以降もう少し考えてみる必要がありそうだ。
[Jun 6, 2006]